【歌詞萌えおじさん大暴れ】バターマーマレード「風と青」で1.3倍鼻息が荒くなったnote
こんにちは!
アキレスと亀のともきです!
今回はジョイミュー vol.3に参加している音楽好きのためのポップソングを奏でるバンド
バターマーマレード「風と青」
について
ある夏の一日
色を反転できたら
時間の流れを強める
の3つのキーワードで勝手に深読みしていきます!
ある夏の一日
バターマーマレードといえばしっとりとした楽曲のイメージが強いかもしれませんが、この「風と青」は疾走感あふれてるわけなんですよ。これがまたいいのよ。
筆者はさっきまでヘロヘロだったのですがこの曲の爽やかさと言葉の美しさで元気になってしまいました。
とんでもなく美しいので早速歌詞を見てほしい。すごいぜ?
エアコンは加減知らずで
嫌いだ僕は
軋むレイルに煩いつつ
力の限り網戸をむき出す
入りから文学なのよ。なんだこりゃ。
エアコンだと冷えすぎちゃうから、電車がうるさいけどおもっきし窓開けた。の世界一かっこいい言い方です。何喰って育ったらこうなるんだい?牛タン?
カインドオブブルーが回った
歪んだ旋律が巻き上げる
と続くわけです。
カインドオブブルーは名トランぺッターマイルスデイビスの名盤だそうです。回ったと言っているわけだからCDかレコードでしょうか?
というかここまでで実は窓開けて音楽かけただけなんですよ。それをここまで磨き上げられるセンスには脱帽です。普段あんま帽子かぶらんけども。
僕の心のバイブルバクマン。で何でもない日常を面白く描けるのが天才。っていうセリフが出てくるんですよ。もちろんこの作品を生み出す人間を天才の一言で片づけるのはとってももったいないと思うのですがこれはかなわん。こういうことか!という気持ちです。
ともあれマイルスデイビスの音色が何かを巻き上げる。それは何か。続きの歌詞を見ていきましょう。
色を反転出来たら
続きの歌詞を見ていきましょう。
風は僕らをかたどって、汗ばんだ部屋を満たした
携帯の機能のように色を反転出来たら
真っ白な僕の住処も
水槽のようでそれは美しい
ジャズの旋律が巻き上げたのは風。
この文章から情緒を根こそぎ引っこ抜くと、窓開けてジャズ流したら風が入ってきてめっちゃいい感じやで~。となります。えぇ。
風が僕らをかたどるんですよ。窓から風が入ってくる。もちろん人間は通過していかないので風が通らなかったところに人がいることになります。
携帯のカメラとか画像編集アプリとかで色を反転させることができるヤツあるじゃないですか。そんな感じで例えば見えているものと見えていないものをひっくり返すことができるとしましょう。
すると風は見える。僕ら(人間)は見えないじゃないですか。でも風が通らなかったところには人の形に何も見えない空間が残ると思うんですよ。
主人公のバックストーリーとか何にもないから考えすぎ感は否めないんですが、これ物語だったら主人公は空虚を抱えてるよね。それでも自分の存在を確かめる。みたいなシーン。なんか僕の中ではなんとなく絵が浮かんでるんですけど。えぇ。
それは考えすぎとしても、暑くてたまんない日に好きな音楽聞いて入ってきた風が気持ちよくて。さらに涼しげな色してたら絶対気持ちいいよな。それは間違いない。
ここまででもすでにおいおい…とお思いの方はいらっしゃいますでしょうが、この先歌詞勝手に深読みおじさんの意味ありげな歌詞萌えが激化していきます。妄想の煮凝りみたいな記事になっていきますので頑張ってついてきてください!!!!
時間の流れを強める
この先も歌詞が美しくてすべてを紹介していきたいのはやまやまなのですが、歌詞萌えおじさんはどうしても紹介したいところがあって我慢できないのですっ飛ばさせていただきます。記事の最後からYouTubeに飛んでもらうと概要欄から歌詞がすべて読めますので画面に穴があくまで読んでください。
ということで注目の歌詞がこちらよ。
風は僕をかたどって、時間の流れを強めた
携帯の機能のように色を反転出来たら
がらんどうな僕の世界も
透明な青で塗りつぶせるのに
はい。この歌詞のどこが僕にぶっ刺さっているのか。いつも読んでくれている賢明な読者の皆様ならもしかすると察してくれているかもしれません。
そう。「僕」です。
さっきまで僕らだったよね!?!?ってことですよ。さぁ鼻息がフンスフンスしてまいりましたよ!!
さっきまで僕らだったのに僕になった。そして時間の流れを強めた。
一緒に過ごした誰かとの別れを経験して、そしてそれがどんどん過去のものになっていくわけですよ。
そして先ほどの反転理論をもう一度持ち出します。
がらんどうな僕の世界も透明な青で塗りつぶせるのに。先ほどの見えるものと見えないものをひっくり返すやり方で行くとするならば空っぽの何もない心の中に色がつくことになりますよね。
ただ透明な青っていう言葉があまりにも瑞々しくて妄想がはかどってしまうわけですよ。
がらんどうの反対が透明な青だとしましょう。透明な青って言葉の爽やかさから僕はやっぱり青春って言葉が切り離せなくってですね。
がらんどうになる原因は青春を失ってしまったことかなと。僕らから僕に変わっていることを考えると、10代のころに一緒にバカやった仲間とか、学生時代の恋人とかそういう相手への喪失感。その喪失感ごと反転出来ればもう一度あの日々の気持ちが戻ってくるのにって。そういう言葉にも見えます。
でもそんな切ないまま終わらせないのよ。そこも最高。最後の歌詞を見ていきましょう。
風は僕らをかたどって、汗ばんだ部屋を満たした
携帯の機能のように色を反転出来たら
真っ白な僕の住処も
水槽のようでそれは美しい
もう一度僕らに戻るんですよ。
風が僕らをかたどる。さっき僕という言葉を使っているだけで視点が高くなるというか、今は隣にいなくてもどこか別の場所で君も風にかたどられているんだろう?みたいな。
というか先ほど僕は興奮しすぎてそこの歌詞をすっ飛ばしていたんですが、質はこの曲ってお盆の曲なんですよね。
だから風の色が反転したら、もう見えなくなっていた君の姿が浮かび上がるっていうドラマチックな解釈もできるかもしれません。もうね、美しさがとても美しい。なんだこれは。
映画化とか小説化とか漫画化とか早く…早くしてクレメンス…
ということでもう、聞いてくれ…頼む…バターマーマレード「風と青」です。
これは名曲やで.…
それではまた次回の記事でお会いしましょう!バイバイ!