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【ついに伏線回収】mibuki「ねこでよければ」で1.3倍まっすぐ歩いていけるnote

こんにちは!
アキレスと亀のともきです!

今回は、話題の企画「ヨムオト」からリリースされた名曲

mibuki「ねこでよければ」

について

ヨムオトって?
ねこでよければの置き所
叫び声が聞こえずらい世界

3つのキーワード勝手に深読みしていきます!


ヨムオトって?


「ヨムオト」って単語がすでに2回登場していますが、何のこと?とお思いの方もいるでしょう。公式のキャッチコピーを引用させていただきます。

音で読む物語、”ヨムオト”。
SNSで話題となった漫画を元に、アーティストが楽曲を描き下ろし。
ここは、ジャンルの異なる若いクリエイターの、互いの才能が呼応する場所。

もうこのコピーの通り、素晴らしい漫画作品にこれまた素晴らしいアーティストが楽曲を書き下ろす素晴らしい企画!漫画も音楽も大好きな私大歓喜。

というか実は漫画界の王様集英社さん音楽界の王様ソニーミュージックさん最強タッグ漫画賞なんだそうで。そんなとんでもねぇ企画あるのか!?っていうね。驚きのあまり危うく爆発四散するところでした。あぶねぇ。

そんな悟空とルフィがタッグを組んだみたいなトンデモ企画の第二弾として公開されたのが、やまもとりえ先生の同名作品をテーマにした楽曲「ねこでよければ」なのですよ!

やまもとりえ先生「ねこでよければ」のあらすじについても引用させていただきますと

ねこさんが開いた「話聞きます」屋さん。

人間関係に悩むサラリーマン、人の境遇と才能を羨む美大女子、
小さな命と向き合う夫婦、田舎嫌いで都会へ出てきた青年…、

モヤモヤした気もちをねこさんに少しだけ軽くしてもらって、
私は私の、僕は僕の、自分だけの人生を歩んでいこう。

という作品。あらためてMVを拝見して、これは買わねば!と今更ながら単行本を求め、ともき隊長はAmazonの奥地へと向かった・・・

そんな作品をテーマに作られたmibukiさん「ねこでよければ」についてお話していきたいと思います。


ねこでよければの置き所


この楽曲を聞いてまずすごいなと思ったのは「ねこでよければ」というフレーズの置き所。ちょっとメタい話になるのですが、ある作品をテーマに作曲をしようとしてタイトルを歌詞に入れるとするならどうしてもサビに書きたくなってしまう。
僕みたいな凡人が作曲するとサビで「ねこでよければ」を連呼することになるでしょう。

ところがmibukiさんはそのフレーズをBメロ。文字通りブリッジとして使っているのです。

その歌詞がこちら

「ねこでよければ話聞きますよ」
君の声が聞こえたんだ
「僕の話聞いてくれますか?」
君は微笑んだ

1回スパっというだけでとどめています。そして引っ張り出されるサビでmibukiさんといえば!なメッセージ性の言葉たちがやってくるのです。

サビって一番伝えたいところだから、「ねこでよければ」ってちょっと謙遜を含んだ言葉を入れると響きにくくなっちゃうのよね。

漫画の」内容と見比べてもそう。話を聞いてくれるねこさんはいるけれど、あくまで主人公は話を聞いてもらう人ねこさんは主人公じゃないからこそ主役になれている気がするんです。

そしてそこから導かれるサビ

一度きりの人生だから
たった一つの選択に悩んで泣いて
今を必死に生きているんだ
解けない問題の解き方を教えてくれた
君がくれたその言葉は
明日を生きる大きな一歩に変わっていったんだ
歩いてる道が正しいかなんてわからないけど
僕が選んだこの道がきっと正解(こたえ)なんだ

あくまで話を聞いてもらった僕の立場で描かれます。
このまっすぐなメッセージはもはや細かい説明はいらない気がしています。

解けない問題の解き方なんて一見矛盾した言葉ですが、歩いてる道が正しいかなんてわからないけど、この道がきっと正解なんだというこちらも一見矛盾しているけど、きっと真理なんだろうなって結論と綺麗に対比されてて感動。よく考えられてるなぁとなんか偉そうに感動してしまいます。


叫び声が聞こえずらい世界


2コーラス目からはmibukiさん得意の主人公チェンジのお時間!ねこさん視点で物語が進んでいきます。

退屈な毎日僕は外を歩いていた
通りすがった人の顔が 少し俯いていたんだ

というところから始まり

「ねこでよければ話ききますよ」
僕はすぐに話しかけた
「僕の話聞いてくれますか?」
浮かない顔してた

「話聞きます」屋さんのオリジンでありねこさんビギンズなお話ですね。

このあたりからMVで流れているやまもと先生の漫画も盛り上がりを迎え、楽曲と相まって涙ちょちょぎれます。余談ですが、僕は毎回旦那さんが泣いてしまうところで一緒に泣いてしまうし、そのあと奥さんが「わかりづらぁ」っていうところでフフってなります。あの大げさにドラマチックにしないセンス大好き。漫画買おうと思った決め手だったりします。

そして間奏を挟み楽曲はいよいよクライマックス

叫び声が聞こえずらい
この世界で耳すまし待ってるんだ
君はださいくらいもがけばいい
どんな時でも輝ける主人公だから
一度きりの人生を
君が思うままにまっすぐ生きてほしい
歩いてる道が正しいかなんてわからないけど
君が選んだその道がきっと正解(こたえ)だから

叫び声が聞こえずらい。人間は特に大人になると、思っていることを外に出すのがへたくそになっていく気がします。
苦しくて辛くて泣き叫ぶのはやっぱりださいと思ってしまう。でももがけばいいって。どんな時でも輝ける主人公だから

さっきも言った通り、あくまで主人公は話を聞いてもらっている側だって視点でメッセージが送られている。
だから漫画ではあの旦那さんが「僕」の視点だし、楽曲に関しては聴いてる「君」が主役だよっていうねこさんの姿を借りたmibukiさんからのメッセージなわけですよ。

今までの記事でさんざんmibukiさんは神の使いの小動物だ!とか言ってきましたがまさかねこさんとは・・・長きにわたる伏線が回収されたなぁ。ともき先生の次回作にご期待ください!!

そんなmibukiさんakaねこさんからのメッセージはただ一つ。君はそのままでいい。もっとこうしたらいいんじゃない?なんて言わない。君はそのままで進んでいいんだよってあったかいメッセージはきっとこれからもたくさんの人を勇気づけていくことでしょう。

そんなmibukiさん「ねこでよければ」のMVをご覧ください。楽曲委はもちろん漫画のほうも必見です。ハンカチ用意!!!

それではまた次回の記事でお会いしましょう!バイバイ!!

おいしいビールが飲みたいのです・・・