【無回転ってなんなのよ】オオノシオリ「無回転ワールド」で1.3倍異世界もの主人公の気持ちになるnote
こんにちは!
アキレスと亀のともきです!
今回は、EMNWG vol.1に収録されている
オオノシオリ「無回転ワールド」
について独断と偏見で勝手にnoteしていきます!いきますよぉ!
超絶ピアニストオオノシオリ
まず僕が言いたいことは
ピアノうますぎぃ!!
ということです。
なんなんさこれ。ほんとなんなん。
いや、知ってたよ?シオリさんがピアノ上手なことは知ってた。でもさ想像を軽く飛び越えてくるやん。
イントロからアウトロの最後の一音まで、まずは劇的イケイケなピアノに耳を奪われます。
指が早く動くとかそういうことじゃなくて、いやそれもすごいんだけどフレーズのセンスとかキレとか。そこにそんなフレーズ放り込んでくるの!?みたいなのとか。神業よ。
そんでもってもう一つ。この楽曲の特徴として、大胆なテンポチェンジが上がると思うんです。個人的にはこれもピアニストっぽい!と思ってます。
ピアノソロの曲ってテンポチェンジどころか、テンポをルバートする(1小節の中でもテンポが伸びたり縮んだりす)ようなテンポを揺らす表現がかっこいいんですよ。メトロノームに合わないプレイ。
さすがにバンドセットもあるレコーディングの環境でそこまでとはいかないものの、大胆にテンポを変えることで斬新なグルーブが表現されているのです!
私がメトロノームに合わせるのではない。メトロノームが私に合わせろ!
と言わんばかりのオオノシオリ様でござんす。
これによってサビの爆発力がとんでもねぇことになっていやがるでござんす。
一旦落として溜めを作ってサビで大爆発。これはポップス系の楽曲では王道の作り方だと思うのですが、それをより大胆に大袈裟に作り込むことによって破壊力3倍!みたいな楽曲が出来上がっております。シオリさんの攻撃力。えぐいて。
「無回転」ワールド
さて、この「無回転ワールド」という楽曲の歌詞に注目していきます。
この歌詞はシオリさんが参加するユニットオールタイムハイのメンバーであるヒカルさんが作ったものだそうです。
ディストピアな空気感が楽曲の方向性を決めるのに大きな鍵となったことは想像に難くありません。
「無回転ワールド」とは一体どんな世界なのか!勝手に考察していきますよ!(久々に勝手に考察っぽいことをしているので緊張している)
サビの歌詞をご覧くださいまし
どうしたって逃れられないんだ
操り人形のパーティーさ
金に飢えた欲だらけの私は
この世界に招かれた客人
意思などいらない ここはニセモノ世界
もう元には戻れない ここは無回転ワールド
ダークな言葉が並びます。ディストピア的というかボカロ的というか、影のある世界観がカッコイイ。
紛れ込んだおかしな世界 めまぐるしく行き交う人
行き場のないおかしな世界 人は皆踊り狂うのさ
誰も知らないおかしな世界 何者かに支配される
終わりのないおかしな世界 人は皆踊らされるのさ
どこかの世界に迷い込んでしまった主人公。その世界こそが「無回転ワールド」ということでしょう。
何者かに支配され、人々が踊らされ踊り狂っている世界。どこだここは?
そして2コーラス目の歌詞に僕の好きポイント!
誰も知らないおかしな世界 透明マントの支配者よ
終わりのないおかしな世界 人はみな命を削る
透明マントの支配者!姿が見えないとかありきたりな言葉を使わずアイテムの名前を使うことでRPG世界に紛れ込んでしまったような空気感がさらに増します!漫画化してほしい。
さてほんとはもっとお話ししていたいところなのですが、核心に迫ります。
「無回転ワールド」とはなんなのか。僕がここだ!と思ったのはこのフレーズ
支配者なんていないんだ
本当は抜け出せるんだ
だけど魔物が食い止める
私という悪魔がいる
というフレーズ。さらにここに続くフレーズが決定的だと思っているのです。
この世界を開拓した私 私が私の首を絞めるの
ここです。
「無回転ワールド」とは時敏自身の思考の世界。考え事をしている頭の中の世界なんじゃないか!?
あれこれ考え始めて止まらなくなる。特に夜なんかはそうですよね。
いろんな考えが止めどなく溢れて、自分をがんじがらめに縛っていく。そんな経験をされたことがある人も多いはず。
考えることがうまくできない状態のことを「頭が回らない」と言いますよね。
ほら!無回転!(ドヤ顔)
精神世界に深く切り込んだ歌詞(じゃないかもしれないが)に揺れ動くテンポ感。まさに心の揺れ動きをばっちり表現しているのではないか!そんなふうに感じるわけですよ!スギョイ。ギョギョギョギョイ。
楽しみにしていたことはどうなのよ
さて僕は以前の記事でサウンドの温度が上がることを楽しみにしている。と書いていました。これはどうだったのか?
上がってるよね!めっちゃアツい!
実は例の記事でディストーションギターとか入ったらイイなって書いてたのよ。
入ったね。僕のために。ありがとう。
ピアノの音って凛としたイメージというか、クールで冷たい印象になりがちだけれどフレーズのセンスで激アツに!そしてバックサウンドと何よりシオリさんのソウルフルで芯のあるアツい歌声で楽曲のアツさがすごい。
テーマとしてはダークな曲なのでデジタルチックなサウンドが無機質感というかディストピア感を引き出します。バランス!すごい。
そんなオオノシオリ「無回転ワールド」も収録されている
Enjoy Music New Wave Generations vol.1は大好評配信中です!必ず聴いてくださいな!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!バイバイ!