【世界一深いのはマリアナ海溝。では二番目は?】きばやし「独生」のエンディングが1.3倍増えるnote
こんにちは!
アキレスと亀のともきです!
今回は!
きばやし「独生」
について
まずは声の話をしようか
「独生」
最後に愛の話をしよう
の3つのキーワードで勝手に深読みしていきたいと思います!
まずは声の話をしようか
この前きばやしさんとライブでご一緒して、生で聞いて鳥肌ったんですわ。まじで。声の力がヤヴァイ。
この「独生」に関してもそう。歌詞の深読みとかもはや野暮。
最初の一音。それでもう飲み込まれる。
あの声の深みはどっからでてんのよ。声帯がマリアナ海溝。
おなかの中がカービーと同じ仕組みになっているとしか思えないほど深い深い奥のほうから声が出てくるのです。
何を言っているかわからねぇと思うが本当なんだ。記事の最後にMVのリンクがあるから一回飛んできて。最初の一声でマリアナ感じるから。
ちょっと意味が分からな過ぎてふざけた例えしか出てこないけれど、一回聞いてほしい。欲を言うならぜひ生で。深み感じて。レッツマリアナダイブ!!
あの声は酸いも甘いも知り尽くした人間にしか許されざる声なので、今のところ明らかなのはきばやしさんが人生2週目以降のクリアデータでプレイしているか、最近はやりの異世界転生のどちらかであるということ。どちらにせよとってもバイキルトでパルプンテ。
なんだか私の記事のアホな部分だけ集約したみたいな文章になってきてしまっているのでこの辺で一区切り。人間ほんとにすごいもの見るとふざけるしかないのよ。マジで。
「独生」
この「独生」という楽曲は劇団あしからずさんの「かならず生きていけるわ」という舞台のために書き下ろされているとか。
僕はMVだけでも涙がちょちょぎれてしまうので、これをお芝居と一緒に聴いたら体中の穴という穴から様々な種類の体液を垂れ流し、どこぞのお寺に収められている人魚のミイラみたいに干からびてしまうこと必至なのでめちゃくちゃ見てみたい。会場の清掃代を用意しておかなければならぬ。
とにかく曲の紹介をしよう・・・
この楽曲はこんな言葉から始まります。
元気でやっているか
ちゃんと食べているか
あなたは小さな頃から
我慢する子だから
見慣れた文字達が綴る
手紙の中の私は
その手を握りしめていた
背丈のままなのね
故郷からの手紙でしょうか?なんとなく察するにお母さんからの手紙。
ちなみにぼくはこの元気でやっているか ちゃんと食べているかのあたりですでに涙腺に致命的なダメージを負いました。恐ろしく速い泣けるポイント。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。
見慣れた母の文字が綴る私は、母の手を握りしめていた小さな私のままなんだと。いつまでも子ども扱いするなよ!と言い返してしまうシチュエーションも浮かびますが、今回はそうではないかも。そのあたりは後程。
歌詞はこう続きます。
足取りもおぼつかない
夜の街で見上げた狭い空は
あなたと過ごした
日々のままで
変わったのは 季節だけ
愛も涙も正解なんて
どこにもないんでしょう
独り
独り
みんな独り
夜の街を歩く足取りがおぼつかないのは疲れてフラフラなのか、それとも酒におぼれてしまったのか。
狭い空を見上げるという言葉からはやっぱり故郷を離れて都会に出てきたみたいなイメージを感じます。
そんな狭い空はやっぱりあの日故郷で母と見た空とおんなじで、時間だけが過ぎてしまった。
愛も涙も正解なんてどこにもないんでしょうなんて言葉どっから引っ張り出してきたんだろう。こんなに空虚で悲しい一行なかなかないですぜ。
正解なんてないからみんな独りで生きている。タイトルも「独生」ですからね。
描いていたよりもずっと
日々は辛く過ぎて
それでもまた私は
人生を続けます
元気でやっているよ
嘘でもいえなくて
我慢してた訳じゃないの
今でも私は
私は
歌詞はこう続きます。
元気でやっているよと嘘でもいうことができない。
辛いことがあって打ちひしがれてしまい虚勢を張ることすらできない。と見ることもできますし、母の愛を億劫に思って返信すら出さなかった。みたいな受け取り方もできるかもしれないですよね。
でも日々は辛く過ぎてといってるくらいですし曲の雰囲気も含め虚勢すらはれないのかも。
じゃあ私は何なのかという話ですがこちら
あなたと過ごした
日々のままで
変わったのは
季節だけ
愛も涙も正解なんて
どこにもないんでしょう
独り
独り
みんな独り
私はあなたと過ごした日々のままでした。曲のはじめの手紙のくだり。あのとき母が見ていた子供の自分は実は過去の自分だけじゃなかった。
それでもその愛も自分がまさに今流している涙にも正解なんてない。他人を慮ってあふれてきたり、自分のためにわいてくるような愛や涙に正解はない。だったらいっそそんなものいらない。みんな独りで生きている。
そんな空虚な歌だと思ったそこのアナタ。もうちょっとだけ読んでってくださいな。
最後に愛の話をしよう
この「独生」の凄いところはここから先。
最後の1ブロック。
元気でやっているか
ちゃんと食べているか
あなたが生きていけたなら
それでいいのです
冒頭の手紙の文体がもう一度帰ってきます。歌詞のソナタ形式。
でも内容が少し変わっています。
みんな独りで生きていると結論付けた主人公でした。きっと深く深くトンガ海溝くらい深く考えたのでしょう。でもトンガ海溝の深さは所詮世界2位。もっともっと深い愛情は存在したのです。
あなたが生きて行けたならそれでいいのです
みんな独りで生きていても、それでもあなたが生きていけるなら構わないと。
私の空虚ごと包み込む無償の愛。
最後の最後にこの結末を作り上げたきばやしさんは何者なのよ。3人くらい子供いるよぜったい。何なら孫もいる。
この母の愛は絶対に泣けるラストだけれど、物語って考えるなら私からの返信でもいいなぁ・・・
母の愛を受けて、自分はともかくその愛をくれた母だけは悲しませないためにあなたが生きて行けたならいいのです。と虚勢かもしれないが返事をする。だんだんバッドエンドの香りがしてきましたが、きっとその虚勢すらも母は見抜いてしまうのでしょうね。
僕の中で物語の道筋がどんどん出来上がっていってしまう新感覚マルチエンディング型楽曲になりかけているのでほんとに舞台観て答え合わせしたいな・・・とおもって調べてみたら「かならず生きていけるわ」全公演終了していた・・・
ということで新感覚マルチエンディング型楽曲!きばやし「独生」お聞きください!!!!!!
マリアナ海溝感じていただけましたでしょうか?
檄深でしょう?でも気を付けてくださいね?
深淵をのぞくとき、深淵もまたこちらをのぞいているのですから・・・
良い子のみんな!推しは推せるときに推すんだよ!!!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!ばいばい!