【栄華は夢か現実か】ナンカノユメ「ミナミが笑う」でいつもより1.3倍暑苦しくnote
こんにちは!
アキレスと亀のともきです!
今回は
ナンカノユメ「ミナミが笑う」
について
溢れ出る初期衝動
ナンカノユメ
ミナミは笑っていた
の3つのキーワードで勝手に深読みしていきたいと思います!
溢れ出る初期衝動
「ミナミが笑う」という楽曲はナンカノユメのギタリストDaishiさんが、バンドを結成した時に作った曲というタレコミがありました。
ロックバンド「ナンカノユメ」の初期衝動をぎゅっと詰め込んだ楽曲な訳ですよ。
滲み出る青臭さにちょっとの共感性の羞恥。それ以上の親近感。
どストレートな楽曲で歌詞も結構青臭く、普通にやったら暑苦しくて汗臭い楽曲になっていきそうですが(それもかっこいいけれど)ボーカル841さんのかっこいいのにどこかやわらかい声で楽曲がぐっと洗練されていて、ポップに聴かせられてしまいます。やられたぜ。
新しい土地での仕事に疲れて、でもその中でかつて夢見たものにもう一度触れる。その過程が飾らない言葉で切々と描かれる楽曲。
音楽を始める初期衝動が詰まった楽曲って意外と世に残らないものなんですが、再び始めたってところできっちり残ってる!貴重!天然記念物!
ナンカノユメ
曲中には「ナンカノユメ」というバンド名にもなっている言葉が歌詞として登場します。
この街が気づかせてくれた
ナンカノユメ見る愉しさを…
ナンカノユメは漢字にすると南柯之夢なんだそうで
中国の故事に基づく言葉で、儚い夢という意味だそうな…
一度は諦めてしまった儚くも輝く夢を、しんどい生活の中で思い出す歌なのです。
そしてそれがバンド名にもなってる。アッつい!!
満たされないよう...
画面はいつも枯れていて
並べた数字ばかりに
いつも萎えていたんだ
疲れ果てたよう...
でもネオンは輝き
周りを気にしてばかりで
素直になれないんだ
すっごいリアルじゃないですか?
飾らない日々の愚痴。ブルースだね…
数字に追われる毎日で自分に素直になれない。なんだか本当の自分じゃないような気がしてくる。僕もアキ亀に入るまでは音楽からもなんとなく遠ざかっていたので痛いほど気持ちがわかる…
この沈んだところからサビでの解放が最高!拳握っちゃうのよ。
明暗はっきりする感じ。ギャップの創出がよりサビの爆発力高めてる。
青臭楽曲×841さんボーカルもだけど、この人たちはギャップ屋さんだ。ギャップ屋さん。
ミナミは笑っていた
タイトルにもなっている「ミナミが笑う」という言葉。これが深い。
サビの歌詞をいくつか並べてみます。
今が苦しくたって
目の前が暗くって
明日が見えなくって
繰り返す現実に
ミナミの風が心地よく揺れてる
今宵の月が笑っていた
嘘をついて生きてたって
何もわからなくって
明日居なくなっても
繰り返す現実に
ミナミの風が心地よく揺れてる
今宵の 孤独は どこか 違っていた
ミナミは大阪の地域の名前ですよね。難波とか道頓堀周辺のことだそうな。
自分に嘘をついて心を殺して孤独に生きていた自分にミナミの街に吹く風が心地よく「何か」を運んできたわけです。この場合の何かはナンカと読みましょう。
そしてその夜の月は笑っているように見えた。孤独がいつもとどこか違った。まさに革命前夜感!ここから始まるぜ感!オラワクワクすっぞ!!
このミナミという街について曲中でも
眠らなくて、愁えていて
けど暖かく 包んでくれる
こんな風に表現されています。
いってみたくなったよ。
そして楽曲の締めの歌詞
顔を上げて、目の前を見て
つまらない日々に光が射した
ミナミは笑っていた
心地よい風を送ったり月を笑っているように見せていたミナミと遂に目が合うわけですよ。
ミナミ「やっと目が合ったな。行こうぜ!」
うおあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!
気づけばいつの間にかおててはグーですよ!握っちゃったよね?こぶし!!
そっと力をくれていた存在と遂に対面して最高の力をもらっちゃうわけですよ!これは物語はじまっちゃうね!
超個人的妄想としてはこの楽曲のミナミを841さんだと置き換えて考えちゃったりなんかして!もうジャンプよ。少年漫画よ!激アツよ!
南柯之夢って要するに酔っぱらって寝てたら王国を気づいた夢を見たけど、目覚めたら蟻の世界お話でした!儚いね!みたいなことなんだそうです。
けれどね、僕は夢から覚めなきゃほんとじゃん!と僕は思うんです。
音楽の話だけどね。音楽の熱病にうなされてもがきながら栄華の道を歩むこのバンドですから。なかなか覚めれるもんじゃないと思うのよ。なんてくっさいこと言ってみたり。死ぬまでできちゃうのが音楽ですし、死んだらできないなんて研究結果もないわけですから。この現実世界で夢みたいな活躍をしていってほしいと思うわけですよわたしゃー。
ということで栄華の道の第一歩。ナンカノユメ「ミナミが笑う」をお聞きください
いってみてぇよミナミ。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!ばいばい!