ギターを教え始めてから

去年2018年の1月からギターを教え始めて早13ヶ月が過ぎようとしている。

ギターを教えようとか教えたいとか実は思ったのはただの一度もなかった僕が体験したことを記事にしてみた。

きっかけはライブ。それも毎週唄わしてもらっていたカフェのオーナーさんからの電話だった。”ギターのレッスンを受けたい人がいて教えてあげてくれないからしら?”

と頼まれたのがひょんなきっかけ。勿論それまで誰にも教えたことがなかったのに、何故か即答で”いいですよ”と答えてしまった。それはそこのオーナーさんが信頼できるというのもあったんだけど、これが大きなきっかけとなったのは間違いない。

それからというのも気付けば、かれこれ複数人にギターを教えるようになっていた。しかもレッスン生の影響でソロギターにも目覚めてしまうおまけ付き。弾き始めて1年が経つ。今では何曲かソロギターのレパートリが増えた。

この教えるという行為から10年。ギターをやってきてマンネリしていた部分も少なからずあったが、ギターに対する新たな一面を開拓することになったのは嬉しい誤算だ。

僕のギター暦をここで少しご紹介する。2008年に始めてアコギを買ったのは当時26歳のサラリーマン時代。場所は大阪難波の楽器やで8万のTAKAMINEのアコギを買った。よく分からなかったら勘で即決だった。

そこから、本格的に弾くようになったのだけど全然弾けず、もどかしいひびが続いた。

しかし、当時タイミングよく今では知らない人がいないyoutubeが始まりだした年で、まだ日本人はほとんど投稿していない時代だった。けれどさすが欧米人!?というべきかギターレッスンの動画が結構既に存在していた。英語の解説は無視して画面の指使いをみながら必死に練習を始めた。(その時いきなりTears in Heavenを弾いた。ホント大変だった) 

あれからおよそ10年の月日が流れたけど、その間特に誰か支持する師匠がいたわけでもなく、ギター教室にずっと通ったわけでもない。

実際2012年からシンガーソングライターとして活動【今年からフォーク歌手に変更】を始めてから独学でやってきた。

音楽の知り合いとの出会いでたまにオプションでレッスンを受けてみたりはあったけど、師と仰ぎ通い続けるような形にはならなかった。

どうやら僕はあまり人から教わるのが得意じゃないようだ。


だから今回唐突に来た話、ギターを教えてほしいといわれた時はびっくりした。

けれど気づけば10年という経験や体験を通じてたぶん伝えられることはあるんだろうと思っていた。

それよりも教え始めてからあることに気づいた。勿論教えることでレッスン生に満足してもらうための努力はしているけれども

何より”基礎”をこれまで自分でやっていたときより大事にするようになった。

相手に伝わるように始動するときやはり大事なのは基礎、基本だと再認識

丁寧に1音1音ゆっくり弾くことであったり、いままでの10年の月日、一人では疎かにすることもあったと思うそんなゆっくりと丁寧に演奏するという素養が鍛えられ、自分の演奏にも還元されていることに気づくようになった。またレッスン生がやりたいソロギターを始動する中でその分野の魅力に気づくことができ、そこでのエッセンスはやはり自分の曲つくりにも大いに還元されることに気づいた。

教えることにこれだけのメリットがあることにただただビックリし、しかもレッスン生が1曲弾けるようになったとき、そこに携わったのが自分であることを噛み締めたときの感動にも似た感情は、これまで味わったことのない高揚感を感じた。

これからもレッスンは可能な限り求められれば続けていく。僕自身も一緒に成長していく過程でこの指導することの意義をまた多くの場面で発揮できるし、一つの分野を好きで突き詰めると年齢は関係なくいつからでもスタートができるのだという経験・体験談を多くの人に伝えていきたいと思っている。


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