イチロー選手の個人的思い出深いあのシーンを回想してみた。

僕が中学1年のとき、イチロー選手が彗星の如く現れて210本安打を達成したのがまだついこないだのように感じられる。

少年時代、200安打をしたオリックスの新星イチロー選手が引退する日が来たなんて・・・

月日が流れるのはとても早い、時代は移り行くものだ痛切に感じた今回の出来事だった。時間はゆっくりと、しかし確実に流れてゆくものだとイチロー選手の引退を通じて感じた。騒がしい引退報道の喧騒から離れてイチロー選手が僕のいろんな記憶と結びついていたことを思い出し始めたのだ。

報道番組を週末ざっと一通り目にしてきたけれど、イチロー選手を追い続けてきた僕の視点で、思い出深いシーン・場面を振り返ってみた。

初めてイチロー選手を生で見たのは1995年8月10日 岐阜長良川球場の近鉄戦だった。ブレークした翌年のためか地元ではない岐阜の市民球場が大いに賑わった。まだ閑散としていたあの時代のパリーグ公式戦に2万人も集まったのだ。まだデジカメすらまだなかった平成7年のこと、イチロー選手の振り子打法の度に無数のフラッシュがたかれたのは今でも鮮明に覚えている。応援グッズもたくさん買い、終始僕はその一挙手一投足に興奮していたのを思い出す。あの日イチロー選手は3安打した記憶がある。

この頃はイチロー選手の本は全て本屋で購入した、テレビで出演する番組はビデオで全部録画していた。

遡ること僕は小学2年生は平成元年1989年のこと。上田監督率いるオリックスブレーブスに魅せられファンとなりました。当時ブルーサンダー打線と形容された破壊力個性派集団に魅了されオリックスのファンになりました。なんとイチロー選手が入団する前からの生粋のオリックスファンだったのです。予断ですが好きだったのは91~93に大活躍した高橋智選手でした。

その後”がんばろう神戸”で1995,1996に連覇して日本一になった時に僕のオリックスファンとしての念願がようやく叶いました。そこで一区切りしたのを覚えています。

翌年高校生になってからは当時大好きだった。前田智得さんの広島ファンに転進したんです。

その後もイチローさんの動向は高校3年生になる頃までビデオに録画したり本は購入し続けていた。

その後の活躍も皆知るところですが、まったく三振しないことで話題になった97年のオープンスタンスやホームランを打った後のカンフーポーズする99年バージョンのイチロー選手が個人的に憧れだったのを覚えています。ソフトボールの授業で真似もしました。99年は見た目の身体もゴツかった記憶があったのとグリフィーJr風のオーラある構えが一番好きだったかな。

そんな僕も浪人をきっかけに東京へ上京した2001年にはイチロー選手がシアトルへ渡米してメジャーリガーになった。浪人時代はメジャー1年目から圧倒的に活躍するイチロー選手、そして全米を熱狂の渦に巻き込んでいく姿は唯一の希望であったと同時に、どこか遠い世界のお話、物語の人のようだなと思ったものです。

2004年のシスラーの記憶を塗り替えたときは大学生活を謳歌していたときだけど、あの時はイチローがヒットを打たない日がないほどニュースから今日もマルチ安打を打ちましたというニュースが連日繰り返されるのが当たり前だったのを思い出します。

また自己啓発本の本などには必ずイチロー選手の引用があちこちで散見され、準備の大切さ、道具を大切にすること、継続する重要性などがこの記事の引用と共によく見かけました。

2006年にはセーフコフィールドまで応援にかけつけた記憶があります。あの時は城島選手もいたし、対戦相手がホワイトソックス戦だったため井口選手もいて1試合に3人の日本人選手が見れたことがとても幸せでした。

2008年ワーホリで訪れたトロントでは7月にアウェイのマリナーズを迎えてイチロー選手を観にいった。この日は5打数0安打で帰り際にブルージェイズファンがイチロー選手ををからかっていたを自分ごとのように腹がたったのを思い出した。

2009年のWBCのときもカナダからの観戦でした。現地で必死にネットと現地のテレビを通じて観戦したのを今でも覚えている。

そんな10年連続200安打達成のイチロー選手が2011年に打率3割と200本安打が初めて途切れたときは衝撃だった。なんだかこうした圧倒的な部分しか見てこなかった選手の記録が途切れるとは想像もしなかったし、引退まで打ちまくるイメージしかなかった。この事実はなんとも受け入れがたい事実だった。

2012年途中からヤンキース2105年からマーリンズでのイチロー選手時代はずっと1番ライトという立場から離れて代打もあれば打順もポジションも変わる中で活躍する姿というのを見て、今後何があっても50歳までプレーし続けるんだと思っていた。ヒットを打った日は必ず動画でチェックしてどんな打球でどんな表情かを見るのを楽しみにしていた。

去年マリナーズに戻ってそして今年の引退まではあっという間だった。

先日引退されても個人的には不思議な感じで、イチロー選手のあらゆる場面が僕の脳内でいろんなフラッシュバックが起きた週末だった。

中学1年生からずっと見てきたからこの一つの時代の終わりがまだ少し現実的ではないような感じだけれど、この平成という時代を駆け抜けたスーパースターがいたという事実は次の年号に変わってもきっと永遠に語り継がれていくんだという感慨にどうしても浸ってしまった。特別な週末だった。



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