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チョークソムリエ(自称)の無謀なレビュー①

みなさんこんにちは。凍結解除されないわっきーです_(:3」z)_

そんなことは忘れるために?も、今回は完全自己満足な記事を書いて楽しみたいと思います。


みなさんもご存じのように、わたくしチョークマニアでございまして、今回はそのコレクション紹介も兼ねまして、学校で使用しているチョークの品評を勝手にやってしまおうという次第です。

ちなみに、完全に独断と偏見によりますので、クレーム等は庭に穴を掘って叫んでいただけるとありがたいです(近所迷惑にはお気をつけ下さい)。

というわけで、無駄に壮大な品評記事の開幕でございます・・・


<と、その前に>
みなさん既にご存じとは思いますが、学校で使用されるチョークには大きく分類して2種類ございまして、そこの確認からスタートしたいと思います。

①炭酸カルシウム製チョーク
最近はこれが主流となっておりまして、いわゆる「ノンダストチョーク」というようなネーミングのものは大体これです(違うのもありますが)。これは原料が卵の殻や貝殻のような炭酸カルシウムとなっており、総じて高密度な持ち味がします。表面をコーティングしているものが基本で、手が汚れにくい・粉が飛び散りにくい・滑らかな書き味と、人柄のいいイケメン俳優のような隙のなさとなっております。

②硫酸カルシウム製チョーク
いわゆる「石膏」で作られたもので、製品の原料として「焼きせっこう」とよく表記されています。炭酸カルシウム製のものに比べて軽量で、密度感は感じない(スカスカな印象)です。構成される粒子が粒状で結合が弱く、黒板に書くとベチャっとした書き味(消えにくい)で、粉はよく舞い散ります。表面をコーティングしているものもあればしていないものもあり、していないものは授業後手を洗うのが大変です。

と、簡単にではございますが2種類のチョークについて紹介してみました。今回は、「白チョーク」のみを取り扱いますので(反響に関係なく第2弾でカラーチョークを扱います)、手元に入手できた数種類のチョークの品評を・・・

<さらにその前に>
おっと失礼・・そうですよね、チョークの種類(メーカー)ってそんなにあるのか??についての説明がまだでしたよね。分かりました。以下、今回の品評に関わるチョークメーカーについて簡単に紹介しておきたいと思います。

①羽衣文具
言わずと知れたチョーク界の横綱、天下の羽衣様です。とある国ではスパイたちが「チョーク」「羽衣」「通ってヨシ」と合言葉にしたかもしれないくらい、チョークと言えば羽衣でしょ?でございます。特に、羽衣の炭酸カルシウムチョークである「フルタッチ」シリーズは、チョーク界のロールスロイスとも言われた高級品として名を馳せました(ロールスロイスの凄さは庶民には一切分からないけど)。ちなみに、そんな羽衣様も今は存在しておりません・・・2015年に諸般の事情により廃業してしまいました。そのときチョーク大好き業界は騒然としたのは誰もが知る事実ですね(マジで)。
さらにちなみに、そのときこの後紹介する韓国企業セジョンモール社にチョーク製造技術等を完全委譲し、日本のメーカーである馬印とも技術提携の形でフルタッチシリーズを譲り渡しています。詳しくはwebで。

②セジョンモール社
羽衣チョークの愛用者であり韓国に個人輸入販売をしていた辛亨錫(シン・ヒョンソク)が立ち上げた会社で、韓国・京畿道抱川にある。詳細は知らないけれど、現在はここでHAGOROMOブランドが継承されて販売されています。webページに飛ぶとハゴロモチョークだらけでちょっとしたパラダイスですよ。

③馬印
名古屋市に本社を構える1896年創業の老舗文具会社です。黒板やホワイトボード、工業用チョークなんかも製造販売しています。先述の通り、2015年の羽衣文具廃業に際し、フルタッチチョークの技術委譲を受けてDCチョークDXシリーズを販売しましたが、2020年5月に製造販売を停止してしまいました・・・現在も硫酸カルシウム製チョークの方を主流として製造しているようです。あまり学校現場において見かけることはない印象です&今回入手に一番苦労したのもこの馬印のDCチョークDXシリーズでした。

④日本理化学工業
神奈川県川崎市に本社を構える文具会社です。知的障害を持つ方たちの雇用活動で注目を集めたりもしていますね。チョーク界においても最近注目度の高い会社でもあります。炭酸カルシウムチョークである「ダストレスチョーク」シリーズが主力製品なんですが、今回紹介する「白」以外にも「蛍光色」シリーズを取りそろえておりまして、これがなかなか良いのですよ・・・カラーチョークについては次回にするとしまして、今回は白チョークでその実力を見せていただきたいと思います。

⑤ナニワ理化学工業
大阪府阪南市に本社を構える文具会社です。Wikipediaにはヒットしないし、会社概要を調べてもあまり詳細は分からないんですが、本校にはナニワ理化学の「ノンダストチョーク」が大量にあります。4月に異動してきて以来、最初はこのチョークを愛用していたのですが、とある理由から今は使用を控えるようになりました。その理由はこの後明らかに!!


というわけで、今回ノミネートされたチョークメーカーを紹介しました。以下、それぞれのメーカーからのエントリーを順に紹介していきたいと思います

画像1


(綿棒とサイズ感を比較してください笑)


【エントリーNo.1:馬印 DCチョークDX】
天下の羽衣様から技術委譲を受け、共同開発のような形で製作された「羽衣フルタッチの後継機」とも言えるモビルスー・・チョークです。写真で言うと1番左です。コーティングは見づらいですが上から1cm辺りに境目があります。形状が特徴的で、パルテノン神殿のエンタシスを思わせるフォルムですよね!!

わっきー氏の独自調査によるステータスは
滑らかさ:B 消耗耐久度:B 発色度:B  消えやすさ:A
となっております_(:3」z)_

ちなみに、滑らかさは黒板に書いた時の書き具合、消耗耐久度は書き続けた時のチョークの減り加減、発色度は黒板に書いた時の見易さ、消えやすさは黒板消し(正しくは『黒板ふき』or『ラーフル』)で消した時の消え易さ(黒板に字が残らない度合い)となります。

特記事項として、このチョークは書いていると時々硬質な異物感が感じられます。これが滑らかさを損なわせると同時に、字のカスれにもつながるという、ともすればストレスフルな特性を持ってしまっています。カスれは写真の通り。

画像2

他との比較は後ほどお見せします。


【エントリーNo.2:羽衣 フルタッチチョーク】
出ました横綱。ちなみに、現在手に入るのが韓国製HAGOROMOチョークになりますが、製造用機械、技術、情熱、全てを引き継いでのものなので製品はオリジナルと遜色ないと思います(オリジナルは先日検索したら72本入りが40000円とかで売られてました笑)。写真では右から3本目で、上部1cmほどを残して綺麗なコーティングが施されています。ということでステータスオープン!

滑らかさ:S
消耗耐久度:A
発色度:A
消えやすさ:S

となっております_(:3」z)_

もうこれは有無を言わさず使ってみてください。使って納得ですよマジで。しばらく羽衣が入手できず、他のチョークに浮気し続け、こないだやっと入手して使った瞬間号泣するところでしたよ・・・文句の付け所が見当たりません。あえて言うなら廃業しないで欲しかったなぁ、てくらいです。ぴえん。


【エントリーNo.3:ナニワ理化学工業 ノンダストチョーク】
先ほども言いましたが、ここ最近で1番使用していたチョークです。使っていた時はしばらく気付かなかったんですが、この後紹介する「ある特徴」によって一気に2人の距離は広がってしまい、今ではすれ違いの日々を過ごしています。写真では左から3本目で、コーティングも綺麗に施されていますね。特徴的なのはそのサイズです。小さいのよ。使いにくい印象ではないですが、手が大きい人は物足りなさを感じてしまうかもです。ではステータスオープン!

滑らかさ:A
消耗耐久度:A
発色度:A
消えやすさ:C

となっております_(:3」z)_

これね、すごく使いやすいんですが、なんと消えにくいのです。どれくらいかを比較した画像は後ほどお見せしますので、期待せずにお待ちください。いやー、、この特徴さえなければなぁ、、とはいえ、人によっては気にならないとも思います。繰り返しになりますが、オレの独断と偏見でございます・・・


【エントリーNo.4:日本理化学工業 ダストレスチョーク】
出ました、新進気鋭の日本理化学工業。箱の図案に帆立貝を描くあたり、炭酸カルシウムが分かってらっしゃる(??)。写真では左から2本目で、淡いブルー味のある美しいコーティングが施されていますね。チョークサイズはナニワ理化学工業のものと同様ですが、コーティング範囲が広いのも特徴です。ではステータスオープン!

滑らかさ:A
消耗耐久度:B
発色度:S
消えやすさ:B

となっております_(:3」z)_

なんというか、このチョーク書き易いんですが「黒板にゴッソリ持っていかれる」感じがするんですよね。すごく減ってる感覚が強い。けど、個人的には1番鮮やかな白さに感じるので、書いている時の気分は上々です。品質的には消しやすそうな程よい柔らかさだけど、付着する量が多めなのか消した時にやや字が残る印象です。


[画像による各種比較]

画像3

上記エントリー順に同様の模様を書いた比較です。上に行くほど照明に近いので、少しばかり彩度に違いがある感じですが、この微妙な差が分かりますかね?笑

次にこれを同じように消した時の画像です。消し方は羽衣文具の「黒板ふき(黒板消しではないのです)」で左から右へと割と力強く一度だけ通過して消す、という感じです。

画像4

いかがですか??これは随分と違いが分かるのではないでしょうか??
ステータス表示で言うと、上からA・S・C・Bとなります。分かる??

次に消耗耐久度ですが、これはやや長めの同じ文章を「新品の状態のチョークを持ち替えることなく(単一面を使用し続けて)書き切る」ことで、摩滅量を比較したものです。以下書いた文章と摩滅量比較です。書いた内容、字の汚さは強い気持ちでスルー&スルーでおなしゃす!!

画像5

画像6


これまた微妙な感じかもしれませんが、個人的には有意な差が出たなと思います。チョークの直径に対して摩滅範囲がどの程度かを見てくださいませ。右の2つはこの後番外編で紹介する「硫酸カルシウムチョーク」なので今はスルーです。
ステータス表示で言うと、左からB・B・A・A(B・C)となります。

ちなみに、今回使用した黒板ふきはこれです。一般的に見かける黒板ふきの倍くらいのサイズ感ですね。とても消し易いです。羽衣文具、ええ仕事しますなぁ。。

画像7

ではここからは番外編です。ここまで紹介したのは現在主流となっている「炭酸カルシウムチョーク」たちでした。ここからは「石膏(硫酸カルシウム)チョーク」を2つ紹介したいと思います。


【エントリーNo.5:羽衣 ニューポリ】
チョークを並べた写真の右から2本目、淡い黄色のコーティングらしきものが施されているのがこのチョークです。ちなみにこれ、オリジナルの羽衣製です。学校の社会科準備室に埋もれていたのを発掘しました。個人的には羽衣様と言えども石膏チョークは好きではない(書いてるとよく折れる&消しにくい)ので、少しばかり冷たくあしらいがちですが、評価はきちんとしてあげましょう!ということでステータスオープンです。

滑らかさ:A
消耗耐久度:B
発色度:B
消えやすさ:B

となっております_(:3」z)_

石膏チョークにしては大健闘ですよこれ(世の石膏チョークファンの皆さんすみません)。この辺りはさすがの羽衣様なんでしょうね。普通に使いにくいとは思わないですね。ただ、やはり石膏チョークの限界というか、書き味がベチャっとするんですよね(言うて微々たる差ですが)。何より消しても残るのは許しません()。


【エントリーNo.6:馬印 スクールチョーク】
これは写真の1番右のチョークですね。コーティングも特にない、無骨な石膏チョークでごわす。なんというか、とにかく軽くて柔らかい。こういうチョークが好みの人にはむしろ最高なのかもしれないです。今回のエントリーの中で、唯一ホームセンターで購入したものでもあります。そんなこんなでステータスオープン!

滑らかさ:C
消耗耐久度:C
発色度:B
消えやすさ:C

となっております_(:3」z)_

まぁあくまでオレ個人の感想なので、と断りを何度も入れますが・・・こいつは使わないですね笑。そもそも石膏チョークの書き加減はすごく硬質な(ザラついた)感じがして、そこがどうしても好みに合わないんですよね。その代表格のようなチョークなので、ちょっと仲良くはなれないですね(・_・;

[画像による各種比較:番外編]

画像8

右側が切れていますが、上が羽衣ニューポリ、下が馬印スクールチョークです。発色度は良さげに見えるかもですが、現物を見ると思ったよりベタッとしています。では炭酸カルシウムチョーク同様の消し方で消してみましょう。

画像9

こんな感じです。羽衣ニューポリの方は白だと思ったより消える(黄色は割と残る)のでAとBの間くらいの評価イメージですかねぇ。馬印ははっきりくっきりです。これ、何回か消し重ねないと消えないです笑。


さて、いかがでしたか??
チョークを見る目、変わりましたか??
今すぐ学校に忍び込んで試してみたくなりましたか??
(自己責任でお願いします)

最初に予告した通り、今回は白チョークだけのお話で、次回はカラーチョークのお話になります。ここまでですでに5000字を超えておりますが、カラー版と併せたらちょっとした卒論規模になりそうな予感がしますね_(:3」z)_

しかしまぁ自分の好きなことに遠慮なく全振りすると楽しくて仕方ないですね笑
サイコーです笑

では締めくくりに、今回使用したチョークたちのパッケージを紹介しながら終わっていきましょう。

エントリーNo.1:馬印 DCチョークDX
ちなみに裏面の表記にも注目です_(:3」z)_

画像10

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エントリーNo.2:羽衣(HAGOROMO)フルタッチチョーク

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エントリーNo.3:ナニワ理化学工業 ノンダストチョーク

画像13



エントリーNo.4:日本理化学工業 ダストレスチョーク

画像15



エントリーNo.5:羽衣 ニューポリチョーク

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エントリーNo.6:馬印 スクールチョーク(ポケットタイプ)

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オマケ:HAGOROMOフルタッチチョークを箱買いした時のパッケージ

ハングルが書かれていますね。白の12本入りの箱にも書かれていますよ。

画像14



というわけで、また第2弾でお会いしましょう!!!

May the Chalk be with you.

チョークとともにあれ_(:3」z)_

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