12月 24日(日)
【 招きの御言葉 】
いと高きところには栄光、神にあれ、
地には平和、御心に適う人にあれ。」
ルカによる福音2章14節
クリスマスおめでとうございます。
クリスマス寒波が猛威を振るった一週間でした。日本海側では一日の降雪量が記録的になったとのニュースに、自然の驚異を感じました。22日(金) は熊取でも朝から時々小雪の舞う寒い一日でした。キャンドルサービスを予定していました23日(土)には少し寒さもゆるみました。それで普段礼拝にお出でになれない方々も冬の夜の礼拝に暗く寒い中をお集まりくださいました。
カトリック教会では25日にクリスマス礼拝をされるようですが、多くのプロテスタント教会では24日のクリスマスイブの夜に礼拝を守っています。今年は24日が日曜日ということで、クリスマス礼拝とイブ礼拝をいつ行うのか、それぞれの教会で検討されたようです。
キリスト教国でクリスマスのお祝いは、昔から教会や家でひっそりと祝われていました。
19世紀のイギリスは産業革命の弊害で貧富の差が大きくなっていました。そのような時代背景の中で、チャールズ・ディケンズという作家が『クリスマス・キャロル』という小説を書きました。三人の亡霊と強欲な金貸しのスクルージと善良な使用人の家族が「クリスマスを祝う」ことをめぐって繰り広げられるメッセージ性のある小説です。
『クリスマス・キャロル』の映画版としては1988年にビル・マーレイやキャロル・ケインが出演している「三人のゴースト」が上映されました。これは現代的な(35年も前の作品ですが)面白い映画でした。ある一説によりますと、『クリスマス・キャロル』が世界中で読まれるようになって、家庭でクリスマスを祝うようになったり、友人同士でプレゼントを贈り合うようになったというように言われているそうですが、そこのところは良くわかりません。
他にクリスマスに関わる小説としてオルコット作『若草物語』、マルシャーク作『森は生きている』、アンデルセン作『雪の女王』、など私も子どものころに夢中になって読んだ物語があります。作者が主イエス・キリストの御誕生の恵みを思いながら創作したのでしょう。どれも古い本ですが味わい深い物語なのでご紹介しました。
寒い季節になりました。クリスマスの恵みがみなさまのご家庭のおひとりお一人に豊かにありますように。
12月17日・礼拝説教要約
説教「クリスマスの鐘が響くとき」 濱田辰雄牧師
詩編42編2-3節、マタイ福音書10章42節
レイモンド・M・オールデンが書いた『クリスマスの鐘』という絵本がある。ある遠い国の教会での話である。この教会の鐘はクリスマス・イブの日、神が気に入られた献げ物があったときにだけ鳴り響くという伝説がある。しかし、もう何十年も鳴ったことがない。クリスマス礼拝は毎年行われていたのだけれど。
ある年のクリスマスの夜、小さな男の子の兄弟がこの教会の礼拝に出かける旅に出た。そして事情があって弟一人だけが礼拝に出て小さな銀貨を捧げた。すると突然教会の鐘が大きく鳴り響いた。その銀貨は、兄が貧しい女の人を助けるために礼拝出席を断念してお世話をして、弟に託した愛の証しの銀貨だったのである。