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47歳女、目の下のたるみ取りをする 4

その1 はじめに ー私とクマー
その2  目の下のたるみ取りを決意
その3 いざ、カウンセリングへ
その4 ついに施術!
その5 経過レポ。クマが消えた!!

その4 ついに施術!


手術当日までの1週間は、ひたすら検索魔になった。
脂肪注入なし、脱脂のみと決めて以降、「脱脂のみ」で検索して
「脂肪注入しなくても、脱脂のみで大丈夫だったよ!」
という人の話ばかり探して読むようになった。確証バイアスが働いて、勇気づけられる日々。

あと自分の目の下のたるみの写真を撮りまくった。色々な時間・天気・照明・角度で撮るようにした。後々比較する時に、これは照明が違うからねとか言い訳できないように。

費用の見積もりは、

下眼瞼脱脂 239800 円
静脈麻酔 44000 円
ーーーーーーーーーー
合計 283800 円

だった。
薄給の保育士には大きすぎる出費だ。
脱脂の費用は仕方ないとして、静脈麻酔の44000円は、削れるのではないか?と思った。他のクリニックでの体験談を読むと、局所麻酔や、笑気麻酔を使うところが多い。
ただし、多くの人が「痛かった」と書いていた。
脱脂されている時、引っ張られるような痛みだとか。
眼球の奥をグリグリされる感覚だとか。
色々な部位の整形をしてきた人が「この手術が一番痛かった」とまで書いていた…。もう読むだけで怖い。

私は出産も経験しているし、埋没法の二重で目の局所麻酔も経験してる。それなりに痛い思いは耐えてきたし、44000円もかけて静脈麻酔しなくても、局所麻酔で我慢できるのではないか…?という気持ちもあった。
でも既に脂肪注入のアドバイスを断って脱脂のみにしたのに、さらに静脈麻酔も断ったら、あまりにも儲けの出ない客としてクリニックから嫌がられそう、とここでもまた思ってしまい、従うことにした。
静脈麻酔は、眠っている間に手術が終わるらしい。44000円、ちょっと贅沢めの旅行ができそうな額だけれど、ここは素直にお世話になることにした。

そして迎えた手術当日。

静脈麻酔は2時間前から水も禁止という絶飲食。13時の予約だったので、11時から何も飲めない。夏のうだるような暑さの中、汗だくでバスと徒歩でクリニックへ向かったので、結構つらかった。
ここで熱中症で倒れてキャンセルなんて、絶対に避けたい。なんとしても無事に到着するぞと強い意志をもってセミの鳴く炎天下を歩き、クリニックに到着した。

涼しく綺麗なクリニック内は天国のようだったが、静脈麻酔を控えている者に出す飲み物はない。そこは容赦なかったけれど、相変わらずスタッフの女性たちは丁寧で優しかった。

前金を引いた残りの費用を支払い、看護師との問診へと進んだ。

ここで事件が起こる。
問診票は看護師さんが持っているので私からは見えないのだが、途中で、「これに当てはまる項目ありますか?」と、問診票を見せてくれた時、
私の年齢欄に「54歳」とあった…。
私は47歳である…。いつの間に7つも齢を重ねていたのか…。
私は年齢欄を指して「あの、47歳です…」と言いながら笑いが止まらなくなってしまった。看護師さんは血相を変えて平謝りしているが、肩が震えている。明らかに笑いを堪えている。

でも目の下のたるみ取りは若返り目的でする人が多いだろうから、そういう人たちは年齢なんて一番気にするだろう。7歳も上に間違われたら、人によっては激怒するのかもしれないな…と思った。
それにしても自分の名前の隣の「54」という数字は、ちょっと衝撃だった。いや今の47歳でもじゅうぶん衝撃で、「若いつもりでいたのにいつのまにか中年女性になってしまった」と毎日突きつけられているのだけど、この先、本当に54歳になる日が来るのだ。少なくとも目の前の看護師さんの中では、たしかに54歳の私が存在していたのだ。
54歳の自分から今の自分を見たら、「47歳、若い!これから何でもできる」と思えるのではないだろうか…。未来の自分との邂逅に動揺し、問診の後半はあまり聞いていなかった。

問診の後は手術着に着替え、目の下のたるみの最終確認のための写真撮影をし、いよいよベッドに横たわった。

麻酔のための準備の点滴を開始する。まだ麻酔は入れていないと言われたが、意識がふわっとしてきた。

つい最近、安楽死のドキュメントを見たばかりだったので、もしこのまま死んだら…と変なことを考えてしまった。

そこへ院長が入ってきて、いよいよ麻酔を入れるという。

へえ、これから入れ始めるんだな〜と思いながら、なんだかふわっとした気持ちでぼんやり天井を見て過ごしていた。

すると突然、「終わりましたよー」と声をかけられた。

??????

…何が起きたか分からなかった。

「えっ!?これから始めるんじゃないんですか!?」

と聞いてしまった。

どうやら、そろそろかな〜と思いながらぼんやり天井を見て過ごしていた、というのは私の妄想で、実際は麻酔が入って即効でグーグー眠っていたらしい。
そしてその間に手術は終わっていた。

静脈麻酔、すごい…。というか効きすぎる自分が怖い。
痛みどころか目の辺りの違和感も、全くない。手術前にベッドに横たわっていた時と、何も変わらない自分がいた。
44000円も払って静脈麻酔にしておいてよかった、と思った。

狐につままれたようで信じられないけれど、とにもかくにも手術が終わった。

私の目はどうなった?いよいよ鏡を見る時が来た!!

→ 「その5 経過レポ。クマが消えた!!」 へつづく


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