ペラペラな知識で振り返るペルソナタイカプ
クマです。
クマはクマクマです。
巌戸台でも八十稲羽でも四軒茶屋でもなく大阪でヴァイスをやっております。
この度幸運が重なりペルソナタイカプ大阪大会を制することができました。
すべての地区が終わりどこかのすごく研究した方が振り返ってくれるかなーと思ってましたが、なかなか記事が出ないので自分で書くことにしました。
なおクマはタイカプ期間中ペルソナとの対戦は11回しかしていません。
クマの知識はペラペラです。
全文無料ですが最後に募金箱置いてます。
環境について
「門番」となる主人公
とにかくこの1枚に定義されています。
手札を多少消費しますが少ないストックで盤面を固め、ヒールしながらアドを稼ぐ怪物です。
詰め能力も備えているため疑似チェンジ元とともにデッキスロットを爆食いしても問題ありません。
少なくとも相手がレベル2に入ったら2000応援とともにこれが最低2面並ぶのは当然の光景なので、それを処理できないデッキはこのタイカプにおいてはデッキではありません。
同型なら主人公自体にバウンスがあるため後出しの主人公で手札と引き換えに簡単に崩すことができます。
他の型でも各色に有力な突破札があるので言うほど問題にはなりません。
…対策に枠とプレイングを割かされるということでもありますが。
絶対王者たる「主人公」とそれを取り巻く「真田」「ゆかり」そしてもう一人の「主人公」
上述の通り主人公を冠した○枝系のデッキがタイカプを支配しています。
下対応には打点と質のバランスが良い扉(順平)が人気(名古屋時点)のようでしたが、1ヶ月後の大阪では連打したい主人公とかみ合いが良い門(美鶴)が増えていました。
体感75%くらいが主人公軸の○枝系のデッキで、続く10%ずつくらいが8扉、8門という分布感です。
8扉や8門のメリットは主人公軸が応援とチェンジ元、本体で10枠程度消費するデッキスロットが節約でき、空いた枠に好みのカードが採用できる部分です。
玄人向けなのか大会が進むにつれ使用者の密度が上がっていた感覚があります。
そして残る5%は「怪盗(P5)」です。
実は下扉はCX無しでは7000が出ず、門に至ってはCX込みでも6500しかないためチェンジ主人公に苦しむ図が想定されます。
(枝もCX無しでは7000が1面のみで、同値です)
後述しますが防御札が強力な環境で、それを「“総攻撃”竜司 / SKULL」が無視しながら「主人公&アルセーヌ / JOKER」でパチンコを仕掛けるのはある程度理にかなっています。
また、枝主人公が多少アンフェアですが1/3対応の1000/1デッキが大半のフェアデッキ環境なので「詰み」が発生しづらく、それならとP5ファンが持ち込んだ可能性もあります。
ちなみに入賞数は
扉枝:6
8扉:2
8門:2
です。
防御札の脅威
ペルソナにはレストイベント「ジャック」の呼称元となった「ジャックブラザーズ」(およびその異名再録)があります。
加えて相手にバウンスさせる権利を与える代わりに1コスト軽くなった「マギーのタロット占い」(これも異名再録あり)、キャラなので容易に回収される「依頼人 エリザベス」(椎名互換)もあります。
そしてこのタイトルは相手のキャラを盤面から排除する有力なカードが控えオカ研のオマケの2コストバウンスか、ストック足立のオマケの3落下焼き程度しかありません。
どちらもコスト面や安定性に難があります。
結果、「強力なカウンターが存在する」のに「相手にカウンターを打たせない」ことが難しい環境となっています。
詰めの計算を大きく狂わせられるため、カウンターをかいくぐる技量が問われます。
渋い手札アドとどう向き合うか
追加後のペルソナを使ったことがない人は友人に持ってる人がいれば借りて使ってみてください。
序盤の手札の増えなさにびっくりすると思います。
なんとこのタイトル現代的な手札増強手段を持ちません。
どれくらいヤバいかと言うと普通に抜刀互換が出てくると言えば理解いただけるでしょうか?
現代ネオスタンではほとんど見ることがない抜刀互換に頼ってまで手札が保たせようとする場所、それがペルソナタイカプです。
オカ研系統は2種いますが、クロックコストが重いので3度4度使えたものではありません。
下対応も1アドしか取らない(その1アドも1枚切って2枚取るとかじゃない)ので、集中が当たる波や1対応連打の波に乗り損ねたりすると苦しい手札で戦うハメになります。
現に私も苦しい手札で無理矢理捲った対戦が何度かありました。
現代ヴァイスシュヴァルツの気分で回すとひどい目を見るのでそこに適応する必要があります。
唐突なオーパーツに注意
ペルソナタイカプは怪盗がいることからもわかる通り、「ペルソナ3リロード」限定構築ではありません。
初代ペルソナ3は2008年、ペルソナ4は2009年のヴァイスシュヴァルツ黎明期の製品ですので、現代のある種整備されたヴァイスシュヴァルツには存在しない謎のオーパーツが使用可能です。
だいたい特徴が終わっていたりコストがおかしかったりするのですが、うっかり見落とすと意味不明なキルルートを組まれたりするので変な緊張感があります。
対策は勉強するか、妙な相手に当たらないことを祈りましょう。
ここまでがタイカプの環境総括です。
以降は自分語りなのでペルソナタイカプがどんな環境だったか知りたいだけの人は読まなくて大丈夫です。
お疲れ様でした。
続き読んでくださるんですね?
ありがとうございます。
デッキ選択について
ミラーを制する自信があるなら主人公軸の○枝が手堅い選択になるのですが、経験値不足がいかんともし難い事と、「(プレイヤー名)クマ」が「クマ登場!」を使わなくてどうする!との事から8扉を選択しました。
8扉のフィニッシャーは先述の通り「“S.E.E.S.”真田 明彦」になります。
このカードは互換元(CXのアイコン違い)が存在します。
このカードが流行らなかった理由は概ねはっきりしており、以下の3点であると思われます。
・画期的なヒールに見えて得なのは1面分だけ
・Cipで手札が増えないのに手札2枚が重い
・そもそも前弾のフィニッシャーが強い
では今回の真田もそうなのかと言えば取り巻く環境がまったく異なりました。
まず前弾のフィニッシャーなんてものは存在しません。
ペルソナ3リロード内を見ても殺傷力なら「ワンチャンのゆかり、安定の真田」といった感じで最強格のフィニッシャーです。
そしてヒールで得するためのカードがこのプールには存在しました。
この真田を事前に置いておけば複数面でストックヒールを実行できます。
しかもストックを消費せずに出すことができます。
全体500効果も持っているので序盤から置きっぱなしでもムダにならないのが嬉しいですね。
しかしストックを軽減しても手札の問題が…と思っていたらこれも救世主となるカードが存在しました。
クソ重レストコストを要求されますが2コストで手札が2枚も増えます。
このレストコストに先ほどの真田を充てるとあら不思議!レストコストを踏み倒すことができるではありませんか!
(「アルカナ“皇帝” 真田 明彦」はレストしていても踏み倒し効果を起動できるため)
そのため真田3面に必要なリソースは(理論上ですが)ターン開始時手札7枚、ストック4、後列2枚で達成可能という回復力、殺傷力を考慮すると驚愕のコスパを誇ります。
もちろん余剰のストックがあれば手札の要求値が減る、CXを抱えておかなくてもよくなる、光景やバウンス、海老による逆圧縮を絡めるなど動きに余裕ができます。
また、「クマ登場!」はドローなので予想外のカードを引き込んでくることもあり、より強い動きに派生することもしばしばあります。
かくして好みと実益を両立した8扉が生まれました。
2度のタイカプの戦績が計10-1であることを考えればよくできたデッキではないかと思います。
フリーで使うこともしばしばありますが終盤の動きがうさんくさいことに定評があります。
デッキレシピは公式にあるのでそちらでどうぞ。
https://ws-tcg.com/deckrecipe/detail/wgp2024_osaka_titlecup#recipe2
金沢優勝の方がもう一人の8扉でしたが、このギミック無しで真田多面をどう達成していたのかは気になるところではあります…。
実戦で強かったと感じたカード
すでに画像貼ったカードはエースやキーカードみたいなものなので、縁の下の力持ち的なカードを紹介します。
レベル1の層が薄いペルソナ3リロードですが、実はレベル0はレベル0でパワー不足に悩まされます。
「アルカナ“女帝” 桐条 美鶴」以外のレベル0は単独で1対応組を割りづらいのでそれのフォローとして採用しました。
ドローテキストもあって困るものではありませんし、「とりあえずリョージ」(綾時はリョウジと読みます)は何度もやりました。
ダカーポでは選抜になっている効果です。
舞台に出ないので1コスト減ってドラ消えたのは枝の存在も考慮すると概ね劣化という認識ですが、枝じゃないならまあ誤差かなと。
決勝でリフペナで降ってきたときは神に感謝しました。
仮想敵は察しの通り主人公です。
相手に応援があるとカウンター射程圏内ですが、集中アイギス+全体500真田+CXや綾時のアラームで圏外に逃げることができます。
リバース取れればストックが返ってくるのも嬉しいですね。
あとがき
実はこのタイトル4コンを予約で買ったんですよね…。
4コン相場を追っている人ならご存じかと思いますが、ひっどい暴落をかましたタイトルです。
というか私が4コン買うタイトルはことごとく暴落の憂き目にあうのでおそらく疫病神の類いなんだと思います。
ただこのタイトルに限ってはタイカプを穫るという値千金の活躍をしてくれたので、4コンに払った25000円はきっと無駄じゃなかったのだと信じています。
組む動機になったのは原作のP3Rをやったからです。
ちょっとシステムに古いところはあれど「やって良かった」と思える作品だったので未プレイの人はぜひやりましょう!今から始めるとモンハンに間に合わなくなるかもしれませんが。ちなみに私は先にP4Uをやっていたせいで真田が「ポリデュークス!」、美鶴が「ペンテシレア!」と叫ぶのに違和感をずっと感じています。
ヴァイスやってるときも「明彦&ポリデュークス リロード」はポリデュークスと呼ぶので違和感が拭えません。というかポリデュークスって誰だよ。
長くなりましたがお読みいただきありがとうございました!
今期はきっと船擦ってます。
またタイカプにいると思いますのでお会いしたときはよろしくお願いします。
募金箱置いておきます。
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