【GD賞連続受賞までの軌跡①】昨年受賞の要因は3つを捨てたから
本日から定期的に、6月に控えるグッドデザイン賞一次審査提出へ向けて、昨年に引き続き、連続受賞までの軌跡を辿りたいと思います。
まずは、昨年、前職に初受賞をもたらせられた事柄について、記事にします。今年、来年提出を考えている方は必見です!!
まず、グッドデザイン賞に限らず、プレゼンでやりがちな、「あれもいれようこれもいれよう」が最も危険です。応募数5000件弱ある中で目をひかせることに注力が必要です。
つまり、「引き算の考え方」でグッドデザイン賞を勝ち取りましょう。
1.見せるポイント以外は全て捨てる
2.色相の半分を捨てる
3.ディテールは捨てる
これ ↓ が昨年の二次審査のプレゼン全体像です。上記のポイントを盛り込み、埋もれやすい建築分野の展示会場で、一際目をひくことに成功し、受賞を獲得できました。
上記のポイントを端的に分析致します。
1.見せるポイント以外は全て捨てる
我々のプロジェクトはずばり、「建物」を捨てました。本件のメインはランドスケープでのコミュニティで、建物デザインで語りたい部分もありましたが、プレゼン模型の建物部分は、なんと「透明」で製作して、ランドスケープだけに目をいかせる仕掛けを行いました。
また、見せポイントは「円」を使ったデザイン手法だったので、「円」にまつわる部分以外はプレゼンから排除しました。
それ以外にも、敷地は全体に大きかったですが、奥の方や全体感はあまりアピールポイントではないので、敷地の手前以外は捨てて、プレゼンしました。
2.色相の半分を捨てる
プレゼンの作戦にもよるところはありますが、我々のプレゼンはランドスケープがとにかく押しポイントだったため、「グリーン」や「イエロー」を主体としたプレゼンにまとめました。
模型の色彩も同様にし、展示コーナーとして、色味が1~2色で浮き上がってくる工夫をしました。
3.ディテールは捨てる
上述しましたが、とにかく、目がいくためのインパクト以外は不要です。ですので、詳細な納まりや、建築的なデザインポイントはほとんど語らず、ざっくりとした"「円」による豊かなコミュニティの様子”のみを大きく見せる形を取りました。
うまくいっていない部分はもちろん排除して語りません。よく、詳細図等を多く載せるプレゼンもありますが、よっぽど新しい技術や工法等がない限り、なかなか審査員が細かく見てくれません。
1に繋がりますが、見せポイント以外は捨てましょう。
以上が、グッドデザインを勝ち抜くための「捨てるべき3つの要素」です。建築分野に限らず、他部門でも同様の考え方が必ず役に立つと思います。
プレゼンについては、下記本も私はものすごく勉強になりましたので、御覧ください ↓
デザインについての記事も御覧ください ↓
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atelier KOH