ライカQ2からM10Rへ
子供の写真を撮りたいとライカQ2にしたのは約4年前。
息子は来年お陰様で小学生になります。ますます動きまくる年頃。もうオートフォーカスがないカメラなんてとてもじゃないが使えないはずなのに、やっぱりm型に惹かれるんです。以前M240使ってましたからレンジファインダーでは撮れないのは百も承知のはずなのに…
M型欲しいなーってマップカメラさんのサイトをチラチラ覗いたりはしてたんです。新品で買える最新のライカはM11。しかしM11は調べるとシャッターの機構が何やら違うと。ライブビューを使う使わないに関わらず電源を入れるとシャッター幕が上がる仕様との事。うーん、マジかー、それじゃマニュアルフォーカス使ったQ2と変わらないかぁ…なんて考えてたんです。なんと言ってもm型の魅力はレンジファインダー。覗いて撮りたいんです。シャッターを押した時のタイムロスなく直感に伝わる感じ。これが欲しい。(まぁ実際マップカメラさんでM11とM10のシャッターを押し比べても僕には違いを感じることはそこまでは無かったんですが…)でも自分の哲学的にはM10がいいって事でM10を探していました。
M10の発売は2017年1月、最終のM10Rが2020年7月。必然的に中古を探す事になります。しかし高い。ロレックスもそうなんですが、中古市場が加熱しすぎてませんか?うーんやっぱり新品のM11にしようか?でもフリーズ多いって聞くし…。
すると奇跡が起こります。いつも通りM10をネットで探していると、なんと某大手カメラ屋さんにM10Rが新品で出ているじゃないですか。目を疑いました。新品?マジで?あるものなの?
そして妻から、僕にとっては妻史上最高クラスの言葉をもらいます。
ライカといえば黒でしょって思っていましたが、そこに売っているライカはシルバーボディー。でももう新品でM10Rを手に入れる機会ってないよなぁーって妻に相談します。
僕「シルバーのカメラってどうかな?」
妻「むしろかっこいいんじゃない。カメラって感じがして私は好きよ」
いやー嬉しかった。僕には一生忘れないだろう言葉が何個かありますが、間違いなくその一つになりました。
いやーかっこいい。
妻にかっこいいって言われると余計にかっこよく見えます。
そしてレンズ。色々悩んだんですが、どうせいつか買うんだからと思いきって憧れを手にしました。手に入れたのはSUMMILUX-M F1.4/50mm ASPH.。現行の寄れるズミルックスではなく1世代前のものですが、極美品の1本を運よく見つけることができました。
大好きな焦点距離50mm。Q2の28mmに慣れてしまってすごく狭く感じます。でもその狭さが心地いい。もう子供の顔をドアップでとっても嫌がられるだけですので少し離れるくらいでちょうどいいです。
久しぶりのレンジファインダー。楽しくてしょうがないです。夜なんてファインダーの2重像、全く見えません。もうわかりきって撮れないんですけど、そんなことどうでもいいくらい楽しいです。
もう正面から撮るとピースしちゃうようになりました。
必然的に後ろからの写真が多くなるけど、それもいいかなって不思議とこのカメラだと思えます。
手に入れたズミルックスの最短撮影距離は70cm。ちょうど僕がカメラを構えて息子の手の高さでピントが合う距離。もう少し大きくなるとこんな写真も撮れなくなります。カメラと共に成長。
M10Rとズミルックス。最高の買い物ができました。
卒園式は保護者のカメラ撮影が大丈夫とのことなので、腕を磨いて臨みたいです。