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新居の家財道具をどうするか【東京サーキュラー生活#1】

モノに頭を悩ます日々

今週末の引越の準備で追われている。

私の場合は今の家はとりあえずそのまま残すので「退去」の必要はなく、完全な引越と比べるとかなり楽なものだと思う。

にもかかわらず、やることの多さに圧倒されている。
そしてそのほとんどが家財をどうするか。つまり「モノ」をどうするか、ということだと気づいた。

どんなモノを部屋に入れ、どんな配置をし、どんなふうに使うか。
どんなモノがあれば部屋を快適に、素敵にできるのか。
どんなモノがあれば家事が効率的になるのか。

極めて悩ましく、ある意味これは「戦い」だと思った。モノとの戦いである。

なにしろ冷蔵庫ひとつとっても大きさやドアの数、色まで様々だ。それぞれのアイテムにつき、膨大なモノの選択肢の中から状況と予算に合うものをひとつを選び出し、配送の手続きまでを行う作業は相当なエネルギーを取られる。

非合理的な日本の賃貸

海外では家具付きの部屋が多く、フィンランドでも部屋を2回場所を変わったが、いずれも家具付きだった。日本ってなぜ家具付きの部屋がこんなに少ないんだろう。基本の家具と家電が備わっていれば、入居時に買いそろえたり、退去時に処分して大量廃棄を生み出さずに済むのに。合理的に考えれば絶対家具付きなのに、日本ではそうはいかず、非合理的なことが繰り返されている。

たとえば、私が今度入る部屋は築30年ちょっとなので、平均2〜3年住んでいたとして、この30年の間におそらく10人以上は入居者がいたはずだ。そしてみんなそれぞれ、私がそうしたように冷蔵庫の場所や窓の寸法を測ったり、洗濯機やダイニングセットの搬入の算段をしたわけだ。引越の課程で新調したり、廃棄したものも多かっただろう。ああ、大いなる無駄。オーナーが部屋にぴったりの調度品を置いてくれていれば、入居者たちのお金、エネルギー、何より廃棄物を大幅に減らせたのに。

ライフスタイルを変えたい

この引越を機に、ライフスタイルを変えようと目論んでいることを前回のポストで書いた。出口を考えてモノを選び、廃棄を出さないサーキュラーな生活を目指すのだ。

しかしこれは言うほど簡単ではなかった。

まず悩ましいのがダイニングテーブル。部屋の構造上、丸テーブルが合っているなと思っていたら、風水的にもいいと聞いて、これは絶対丸テーブルにしようと思った。ここは譲れないと。しかしサブスクやレンタルでは一般的な四角いテーブルしかない。リサイクル品を探すも、ネット上では気に入ったものを見つけられなかった。そうなると、

1,引越後にリサイクルショップを回り、根気よく探す。
2,新品を買う。
この二つの選択肢しかない。

1だと出会いものなので、ラッキーならすぐに見つかるが、下手すると数ヶ月かかるかもしれない。テーブル一つにそこまでかける情熱はないし、その間食事は仕事用デスク(レンタル済み)でしなければならないし、人も呼べない。

丸テーブルの松竹梅で悩む

そうなると2が一番現実的だが、新品はピンからキリまである。下調べでは○○木工の無垢材のものが10万、国内のいけてる家具ブランドのものが5万。そして大量生産型の△△メゾンのものがニッキュッパだ。それぞれサイズは微妙に違うが、見事に松竹梅がそろった。

うち10万のは目指す北欧調とは微妙にイメージが違うし高すぎるのでパス。5万かニッキュッパで迷っている。リフォーム関係の友人に聞いたら、5万のブランドだったら再販できると言われ心強かったのだが、微妙に大きくて、デザインも写真で見る限りはニッキュッパのほうが良いのだ。しかも安いので、心は大きく揺れる。

廃棄を生み出す大量生産家具はやめよう、と決めたそばからこんな悩み。モノの誘惑とトラップは深い。

とりあえず引っ越したらリサイクルショップを数軒回り、5万の実物をショールームで確認してから決めようと思う。

悩ましいけれど、決して悪いことではない。以前ならテーブル一つでそんなに悩むことはなかった。あまり考えずに予算だけで決めて、要らなくなったら粗大ごみ、のルートに疑問を感じなかったのだ。

今は違う。自分とモノとの関係を考え抜く。本当に必要か。必要なくなった時にどうするか。

この悩みの時間が、廃棄をなくすための第一歩なのだと信じよう。






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