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いいないいな~人間っていいな「ベルリン天使の詩」

というわけで今回は「ベルリン天使の詩」です。

好きな映画をその時の自分を思い出して書いて(描いて)行くという中々赤裸々な内容になっていますが。。。ま、いっか誰も気にしないw(知り合いが見てないことを願う)

で、ベルリン天使の詩ですがこの映画は1987年に日比谷シャンテシネ(現TOHOシネマズシャンテ)で公開され、当時ミニシアターがブームだった東京でも飛び抜けてすごい30週というロングランヒットを記録した「パリ・テキサス」などで有名なヴィム・ヴェンダースの作品です。(その後この記録は「アメリ」に抜かれますが)

内容はざっくりいうと、いつも地上の人々を見守っていた天使ダミアン(ブルーノ・ガンツ)が天使にいることに飽きてきたタイミングで現実の女性を好きになって人間になる、という人魚姫のおじさん版ファンタジー映画ですがこの天使ダミアンは泡になって消えたりしないで二人幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし(ざっくり過ぎ)

こう書くとたわいのない天使もの?って思うかもしれませんが実際はもう少し難解でピーター・ハントケの詩が何度も繰り返されたり、ロックバンド(ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ)の演奏を延々流したりと若干理解に苦しむ場面もちょいちょいあってすごく面白いかって言われると人による(投げた)てなったりする類の映画です。(あ、私は好きです)

ここまで読んでおわかりのように語彙力が全くないのでこの映画の解釈や詳しい解説をご希望される方は他のかたのレビュー等をご覧ください。(-_-;)

ニック2

仲間の天使カシエル(オットーサンダー)とニック(本人役)


で、ですね。そんな特殊な映画を私は無謀にも人を誘って観に行きました。

普段ならこういうちょっと変わった映画は一人で観るか、同じ趣味趣向の人と観るのが常なのです。マニアやオタクの方ならよ〜〜くおわかりかと思いますが自分の好きな世界に同志で無い方を誘う理由は二つです。(ピエール調べ)

一つ、その誘う相手に下心を持っていて、自分の事を理解して欲しい時

二つ、ペアとかで行かないと入場できなくてほんと〜〜に仕方なく誘った時(この場合相手は自分の趣味を知っているか知らなくても問題ない人)

今回、私の場合は一つ目です(ぶっちゃけ)

当時私は、この映画公開前年にドイツに貧乏旅行で行っており、生意気にもドイツ語なんか習い始めちゃってたんです。(ドイツ良かった〜)そしてしかもドイツ人とお付き合いしだした時でした。(マッケンローに似てたが悪童ではなかった)注

で、そんな大概ドイツかぶれだった私はそのドイツ人の彼を誘って観に行ったわけですよ「ベルリン天使の詩」を彼の趣味趣向も全く知らずに・・・・

ええ、ええ、知ってました。興味ない人を誘っちゃいけないことぐらい。でもドイツ人だし、きっとドイツの風景見たら懐かしく思うだろうって思ったし・・・・

結果から言って彼はひどく退屈だったようです。途中からすや〜〜〜っとお眠りになっておられました。はい。まあ、気を遣ってくれたようで映画が終わったあと「うん、なかなか芸術的だったね・・・」との当たり障りのない観てたんだか観てなかったんだかよく分からない感想を言ってくれましたけど・・・(お前寝てただろ、とは口が裂けても言えない乙女な私)

イラスト8

そう私が悪いんですよ!ドイツ人だからってだけな理由で難解な(そうでもない)ドイツ映画に誘った私が!(ここまで「ドイツ」の連呼がすごい)

そしてそんな彼とはやはりとことん趣味があわず(某ねずみの国にやたら行きたがる←嫌いじゃないけどそこまで好きじゃなかった。だったらドイツ村行くわ←安い近い人いない)最終的には私のドイツ熱が冷めるとともにお別れいたしました(飽きっぽい)なんでドイツ語も全然覚えられず・・・。

というわけで「ベルリン天使の詩」という映画は自分にとって、その後の恋愛とか人付き合いとかそういうものにおける方向性を提言してくれたある意味教訓的な映画になったのでした。(なんじゃそりゃ)

興味のある方は是非ご覧ください。

ベルリンサントラ

音楽がほんと印象的な作品なのでこちらのサントラもおススメ。輸入盤がお安いようです。


主演のブルーノ・ガンツさんが昨年(2019年)の2月にお亡くなりになったことをこれを書いていて知りました。きっとお空で本当の天使になって見ていらしゃるかな。こちらもご冥福をお祈りし、故人を偲んでまた観てみたいと思います。


(注)ジョン・マッケンロー:プロテニス選手。試合中、審判の判定にクレームや暴言を発することが頻繁にあったため、“悪童マッケンロー”と呼ばれた。

ジョン?

えっと、ドイツ人の彼、なんて名前だっけ・・・


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