小児のやけど:知っておくべき情報と対処法
小児のやけど:知っておくべき情報と対処法
小さな命を授かった新米ママにとって、赤ちゃんの安全を守ることは何よりも大切です。しかし、日々の育児の中で、思いがけない事故が起こることもあります。その中でも、特に注意が必要なのが「やけど」です。
小児の皮膚は非常に薄く敏感なため、ちょっとした熱でもすぐにやけどを負ってしまいます。今回は、新生児のやけどの特徴、家庭での対処法、病院受診の目安、予防策などについて詳しく解説します。
新生児のやけどの特徴
皮膚が薄い: 小児の皮膚は成人の約1/5の厚さしかなく、熱に弱いため、軽い刺激でも深いyけどを負ってしまう可能性があります。
体の表面積が小さい: 体の表面積が小さいため、同じ大きさのやけどでも、成人に比べて重症化するリスクが高くなります。
自分で動けない: 新生児は自分で動くことができないため、熱い物に触れても避けられず、やけどを負いやすい状況に陥ることがあります。
やけどの種類と症状
やけどは、熱の程度によって1度から3度まで分類されます。
1度: 皮膚が赤くただれる
2度: 水疱(水ぶくれ)ができる
3度: 皮膚が白く変色したり、黒く焦げたりする
家庭での対処法
やけどをした場合は、以下の応急処置を施しましょう。
すぐに冷やす: 患部を流水で20〜30分冷やします。
服は無理に脱がさない: 服の上から冷やします。
水疱は破らない: 水疱は破らず、清潔なガーゼなどで保護します。
患部に軟膏などを塗らない: 病院に行く前に患部に軟膏などを塗らないでください。
病院受診の目安
以下の場合は、すぐに病院を受診してください。
救急車を呼ぶ
顔面のやけど(119番)
やけどの範囲が全身の約10%以上(片腕で全身の10%相当、おなか・背中は20%相当)
あるいは深い場合(皮膚の色が白く変化)
自家用車やタクシーですぐに受診
手や足の指(皮膚がくっついてしまうことがある)
陰部のやけど
水疱(水ぶくれ)ができたやけど
診療時間内に受診
受傷した範囲が狭い
皮膚が赤くなっているのみ
※病院へ受診すると判断した場合は、受傷部位に軟膏などはつけずに受診しましょう。
予防策
熱湯や熱いお皿、アイロンなど、熱い物は手の届かないところに置く。
炊飯器やストーブなどの周りに近づけない。
お風呂の温度は38度以下にする。
赤ちゃん用の温度計を使って、ミルクやお風呂の温度を確認する。
服は綿素材など、通気性の良いものを選ぶ。
赤ちゃんを一人にしない。
参考資料:
公益社団法人日本小児科学会 やけど: https://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/2307/24/news163.html
厚生労働省 乳幼児のやけどにご注意を!: https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/anzen/publication/documents/308.pdf
公益財団法人日本熱傷学会 やけどの応急手当: https://www.fdma.go.jp/relocation/kyukyukikaku/oukyu/02jokyu/13nessho/02_13_01.html
その他
上記の情報はあくまでも参考です。詳細は医師に相談してください。
やけどは、早期治療が重要です。少しでも異常を感じたら、迷わず病院を受診してください。
新生児のやけどは、重症化するリスクが高いため、迅速な対応と適切な治療が必要です。日頃から予防策を徹底し、もしもの時に慌てないように、応急処置の方法を学んでおきましょう。
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