30歳過ぎて、NY留学した話 #3 -NYで何をするか。
行き先は、ニューヨークに決まった。
でも、これは行き先だけの話で、そこで何をするかはこれからだった。
さて、ニューヨークで何をしよう。
できることを探し始めた。
できることは、主に二つ。
1. 現地で募集しているインターンや仕事を探す。
2. 学生になる。
最初に「1」を探し始めた。収入は欲しかったから、何か良い仕事がないかネットを漁り始めた。
しかし、良い仕事はすぐには見つからないものだ。最初は日系のインターンサイトで仕事を探した。当然のごとく出てくるのは、日系企業の求人である。そこですぐに自分自身に疑問が。
「会社を辞めるのに、なぜアメリカに行ってまで日本企業で働く?」
どうやって生きていこう、という悩みは出たが、早々に「1」は候補から外れた。
(後々であるが、海外のインターンサイトの存在を知り、そこでも仕事を探したが、良い結果は得られなかった。)
続いて、「2」の「学生になる。」をリサーチし始めた。
これは、もう留学エージェントに頼るしかなかった。
ネットで信用の出来そうな留学エージェントを探し出した。平日の昼間に会社を抜け出し、新橋に向かった。
初めて見るJRAのヨーロッパ風の建物の横を通り、小さなオフィスに辿り着いた。
最初に行った時は、私の要望のヒアリングだったと思う。
私の要望は、
・マーケティングを中心に学びたい。
というものだった。
自分が広告・マーケティング業界にいたため、それに関連したものを学び、将来に生かしたいと考えていた。
ただし、この時点で私はTOEFLのスコアを持っていなかった。どの大学関連の学校に行くのにも、このスコアは必須となる。TOEICだけでは、行けないところが多い。そんなことも知らなかった。
それから、予算も潤沢にはなかった。
だが幸運なことに、二度目にエージェントを訪れた時に、すぐに今後の道が決まった。
最初のヒアリングの結果、提示された候補先はニューヨーク・シティにある大学の資格取得ができる1年制のビジネスコースであった。
また、そのコースを卒業し、資格をとれば1年間のアメリカでの労働許可が得られる仕組みになっていた。
日本での労働に疲れていた私は、現地で勉強後に就労出来るのであれば、これほど良い選択はない、と感じた。
また、費用も大学費用に比べ、断然と安かったため、即座にその大学コースに進むことを決めた。
これで予定は決まった。私はニューヨークに行くのだ。
だが後に、私は自分の低い英語力のおかげで、予定通りに進学できないことに気づく。それは、まだ先のお話し。