30歳過ぎて、NY留学した話 #10 -ビジネスコース開始
第二の語学学校でビジネスコースに必要な要件となるクラスを卒業し、いざ出陣!
2018年1月、アメリカに来て1年半。やっと、自分が求めていたビジネスコースにたどり着いた。1年半も語学学校にいて、どうなんだ?学ぶことがあるのか?と言われそうだが、私にとっては良かったと思っている。
語学を学べたこともそうだが、日本の生活に疲れ切っていた自分を完全なカタチで再起動させていた。語学以外に歴史や政治などを学べたことも良かった。そして、語学学校の間にはバケーションというものが存在しており、数ヶ月行けば1ヶ月休みが取れるというシステムが存在していた。そのバケーション中に勉強をしたり、自分自身ついて考えられたことは、その後の私の人生に大きな影響を及ぼしていると思っている。
このビジネスコースは、3期に分かれていた。1期は、学年全員でビジネスの基礎について学ぶ。基礎は、会計/貿易/統計/金融。2期以降は、各希望にそってクラスが分かれており、私はマーケティングを専攻した。
基本的には3期を通して座学。授業はマンハッタンにある大学のビル内で行われた。このコースは、アメリカ人のいないインターナショナル用で、国籍は多様だった。トルコ、タイ、日本、韓国、中国、フランス、ベトナム、ポーランド、アイルランドなど全部で30-40名はいただろうか。1年間の受講を終えれば、その後アメリカでの1年間労働許可が獲得出来るために、現地で職を探したい人、現地インターン職を維持したい人が、そのコースに集まっていた。
講師は全員実際にその職で働いているアメリカ人で、授業は彼らの自然なスピードで行われた。私は付いていけないことも多く、仲良くなった韓国人の友人によく助けられたものだ。
第2期には、自分の分野となるマーケティングに進んだ。授業を通して、色々とアメリカン・マーケティングに対する新しい知見は溜まって行ったが、私がこの学生生活の中で一番良かったと思っているのは、長期休暇があることだった。私は1月に入学したので、春休みと夏休みがあった。この長期休暇を使い、私はアメリカを旅した。
旅したところは、カルフォルニアとノースカロライナ。農家へのボランティアを募集しているオンラインサイトがあり、そこを経由して宿泊先を探した。各地域では、午前中は労働を行い、午後は休みが貰えたため、アメリカの田舎町での生活をのんびりと過ごした。アメリカの田舎町というのは、本当に美しかった。そして、各街には各地域の個性もあり、食事やサイクリングを楽しんだ。また、その農家の所有者もかなり個性のある方ばかりで、楽しい時間を過ごした。
こう書いていると、遊ぶことに集中していたようで、「勉強しに行ったわけではないのか?」と言われそうだが、全ての体験が今の自分を作ることにはつながっており、貴重な体験というしかない。
人生を一度思いっきり投げ出してみる体験は、恐怖や不安も生み出すが、それ以上に今まで生み出せなかった人生の価値をもう一度思い出させてくれると感じる。