川崎大師大開帳参拝 21 ご縁
様々な人
御開帳には様々な人が来る.まぁ,当たり前のことだが,老若男女様々で,近所の人はもちろん,遠方からも来る.
「日本人は,無宗教」なんてよく言われるが,この御開帳を見ても,全く反対のことを思うし,パワースポットだの,毎朝テレビでやってる占いなど,宗教色を薄めてるだけで,非常に宗教的だと思う.
革ジャンを着て,唇にピアス,髪の毛をカラフルに染めて,十字架を首から鎖でぶら下げているような若者も,赤札をもらいに来る.「最強の護符」なんてネットで言われているからかもしれないが,そんな若者までも長時間並ばせてしまう.
遠くから着て,朝まで呑んでガムをかみ散らかして酒のにおいを消してるなんて大きめの声で話している若者もいた.「朝,締切りぎりぎりに来て,俺,強運じゃない?!ラッキー」みたいな声が聞こえてきたが,こういうパリピもやってくる.近くにいて,共感性羞恥がひどかったが…
こういう人々って,御開帳などには興味はないものという先入観があったが,非常に意外だった.
普段,初詣ぐらいしかお寺に行かないような人まで惹き付けるのが仏法の力なのだなぁと関心した.
開経偈,ご宝号の後に,続く回向文で,
「願わくはこの功徳を以って普く一切に及ぼし,我らと衆生と皆共に仏道を成ぜん」
と唱えられるが,まさしく,皆共になんだなと思うところである.