諸国漫遊記 #9 群馬県
初めての訪問
群馬県を初めて訪れたのは、7歳、小学校1年生の時でした。
母の妹である叔母が、群馬県に嫁ぐこととなり、結婚式に出席ため家族で訪れたのでした。
北海道生まれの私にとって、初めて本州の地に足を下ろしたのがこの時でした。
この記事シリーズの初回である青森県の記事に記載しましたが当時の国鉄、今のJRを利用しての長旅で途中、青函連絡船もありと記憶はほとんどないものの厳しい旅程だったと思います。
せっかくの機会だからと名古屋城を私に見せたいと祖父が張り切って名古屋まで足を伸ばしてまた群馬県に戻るといった出来事もありました。
朧げながら水上温泉に宿泊した記憶があります。
叔母の思い出
母は、4人兄弟の長女で、2つ下の弟、3つ下の妹、5つ下の弟という構成で次女が今回のお話の叔母にあたります。
叔母は地元の高校を卒業後、東京に当時いた兄を頼って上京し、幼稚園教諭の資格を取るため学校に通い、卒業後は帰京して地元の幼稚園に勤めていました。
東京時代に兄の友人である方と知り合い、将来的にはその方が伴侶となった次第です。
私が4歳の時に妹が生まれましたが、母が入院して不在の間、母親がわりに遠足に連れていってくれた記憶が今でもあります。
叔母が結婚してからは数年に一度、帰省してきた折に会うことができるだけで、その後、私の結婚式、祖父、祖母の葬儀など冠婚葬祭の機会ににゆっくり顔を合わせることができても、途中が省かれている状態で、
そんなある日、私の両親が叔母の体調が悪いので、群馬に行ってくると珍しく旅行にでるとの連絡を受けました。
両親にしても結婚式以来の前橋訪問ですから、40年以上時間が経過していました。
見舞いから帰ってきて、一月くらいだったと思いますが、叔母が亡くなったから葬儀に出かけてくると再び、両親から連絡がありました。
まだ60代半ばで、まさかという思いで聴いていた記憶があります。
前橋にて
その後、私が前橋を訪れたのが2017(平成29)年に仕事のために出向いた時でした。
その時に撮影した写真が今回の記事で使用している写真です。
叔母が亡くなって10年ほど経っていたと思います。
街の中を歩きながらここで叔母は人生の2/3を過ごしたんだなと考えていた記憶があります。
一度ゆっくり両親を伴って墓参りをしたいと思っています。