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患者、心配する。

美容院へ行く予定でいた

一昨年のこと。

いつもお世話になっている美容院の予約時間が近くなり、巣穴のみんなに珈琲を入れて出かけようとコーヒーサーバーを手に、何かそえるお菓子がなかったかなと冷蔵庫の前に立った時でした。

お腹の内側から鋭い針で突かれたような痛みを感じました。

ここ、とはっきり指すことができるくらいに小さな部分に一瞬息が止まるくらいの痛みがはしったことを覚えています。

「お腹が痛い」

それしか言えないのだけれど、過去に経験したことのある腹痛とは違う。

そのこわさを、一瞬のことだったし少し休めば落ち着くのではと上書きしようとしている自分。

その間に痛みを感じる部分がどんどん広がりはじめていました。

立っていられなくて床にへたりこみながら、

「ちょっと休む」

と笑っていたらしく、それからの時間の経過はよく覚えていません。

くま母に病院に連れて行かれました。

予防接種などでお世話になっているかかりつけのお医者さんの病院です。

レントゲンを撮っていただくのを待つ間に無意識にお腹を押さえ続けていた上から、看護師さんが背中とお腹を包むように手を添えてくださったことを覚えています。

より詳しい検査ができる病院へ行った方がよいと紹介状を書いていただきました。

「これだけ騒いですごくお腹がくだるとかだったらすみません」

とこの期に及んでまだ言うわたくしに、

「医者が言ってはいけないことなのだけれど、そうであるよう祈っています」

と送り出してくださいました。

消灯時間だったでしょうか

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痛みは時間が経つ毎に強くなり、自分で書けますと書いた問診票の年齢を間違えるなどしはじめ、当日の時系列での記憶も定かではなく、

受け付けてくださった窓口の方、救急外来で診てくださった内科の先生、常に明るく現在の状況を教えてくださりながら付き添ってくださった看護師さん、検査技師さん、覚えておこう覚えておこうと思いながら思い出せないことがたくさんあると思うのですが、

「内科ではない先生に診ていただきましょう」

と他科の先生に診ていただき、診断が確定して入院ということになり病室にに入れていただきました。

最初に診てくださった先生と主治医の先生がそれぞれお部屋に来てご説明をくださいました。

外来の患者さん方を診察して、その後、もしかして消灯時間でしょうかという頃に。

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(退院の日、夜明け前の空)

先生、こばん食べられていますか…?

この時、実は二度目の入院でした。

3年ほど前(この時から遡っての)に同じ科で入院、手術を受けた当時の主治医の先生もいつも笑顔で、

「待たせてごめんね」

と声をかけてくださっていたのですが、患者としては先生がご飯を食べられているのか休憩はできているのかが心配でした。

「お家に帰りたいですよね」

と点滴を交換してくださりながら声をかけてくださった看護師さんが、深夜痛みに耐えかねてナースコールで痛み止めをお願いしたときに来てくださったり。

看護師さんもずっといてくださったのではないですか。

ある日突然ってあるのですね

毎年一度は検診を受けており、次は約3ヶ月後の予定であった時のことでした。

前回とは違う病気でエコーやCT、MRIなどで診断がついてもどのくらいの状態なのかわかりにくいものであるとお聞きしています。

同じ病気であっても緊急度や症状の出方が様々であることも教えていただいたので詳細は記さないことにします。

比較的軽症であったわたくし(にもかかわらず、過去最高に痛いしつらかったです)をあまり参考にしないでくださいね。

長期の投薬による治療が必要になりますが、その間に手術をはさむことを検討しませんか?とご提案くださったのは救急外来で診ていただいたときからの主治医の先生で、一度退院し三度目の入院、二度目の手術になりました。

術後数ヶ月で先生は異動され、三人目の主治医の先生に診ていただくようになり、今春からはまた新しい先生に診ていただいております。

どうかお元気で

これまでに診ていただいた先生みなさま予約が数ヶ月先までうまっていらっしゃるのです。

が、思い出すのはいつも笑顔でいらしたこと。

この時期ということもあり受診の際は気をつけておうかがいいたしますが、先生方、スタッフのみなさまくれぐれもご自愛ください。

そして、お食事と休憩とれていますように。


これを読んでくださっているあなたもどうかお元気でいてくださいね。









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