パパの読み聞かせにオススメの絵本
パパの育児というと、公園に行ったり、スポーツやアウトドアなど、身体を動かして遊ぶことが思い浮かぶが、私が父との思いでで心に一番残っているのは、夜寝る時にいっぱい本を読んでくれたこと。
ということで、もし、あまり読み聞かせをしていないというパパがいれば、それはすごく勿体ないことだと思う。読み聞かせができるのも、小学校低学年くらいまでの限られた間だけ。
ということで、「父の日」にちなんで、パパが読み聞かせするのにオススメの絵本を紹介しようと思う。
パパが大活躍、エリック・カール作の「パパ、お月さまとって!」
(※私が持っているのは英語版なので、日本語版と多少の齟齬があったらすみません)
この本のオススメポイントは3つ。
まず、なんといっても、この本のタイトルにあるとおり、パパが大活躍する本だということ。
娘のモニカが、「パパ、私のためにお月さまとって」というお願いをすると、パパがめちゃくちゃ長い梯子を持ってきて、それを登って、月を取ってきてくれる、という話。
シンプルに、パパがかっこよくて頼りになる。
2点目は、この絵本がしかけ絵本というか、本の折り目を開いて、長い梯子が出てきたり、大きな月が出てきたり、といった、本としての楽しさがあるという点。こんなちょっとしたことでも、子供はワクワクしてくれる。この絵本はいろんなサイズで売っているみたいだけど、私としては、あまり小さいサイズの絵本は、ここの迫力が薄れてしまうのでオススメしない。なるべく大きいサイズのものを買っていただいた方が良いと思う。
3点目は、月、という身近な題材を扱っている点。満月から、徐々に欠けて小さくなり、モニカが遊べるサイズになって、その後、また、大きくなっていく、という具合に、月の満ち欠けが学べる。月は比較的いつでも見つけやすいので、外で月を見つけた時に、親子の会話のきっかけにもなる。
「あ、今日の月は、丸くて大きいね」
「今日の月はかなり小さくて、あれだと一緒に遊べるサイズかな」
「どれくらい長い梯子があれば、取りに行けるかなー」
なんて、いつでも親子の会話が弾むこと間違いなし。
こどもがキャッキャッと楽しめる、参加型の絵本
こどもを楽しませることが苦手なパパにオススメなのが、参加型で一緒に楽しめる絵本。代表作はビル・コッター作の「ぜったいにおしちゃダメ?」
この本の最初の出だしがこれ。
ちゅうい。 おとうさん、おかあさんへ。 ボタンをおすと たいへんなことが おこります。 おこさまが ボタンをおさないように じゅうぶんに ちゅういしてください。
おしちゃだめだからねー、と言いつつ、途中から、でも押したいよねー、押したらどうなるんだろうねー、えーい、もう押しちゃおう!という流れになって、実際にこどもに絵本の中のボタンを押させる。すると、いろんなことが起こっていく、という流れ。
最初に読み聞かせた時、3歳くらいだった次男は、本気でビビッて、なかなか押してくれなかった笑。でも1回読むと、楽しくて、何度もアンコールがでる絵本になること間違いなし。
うちにあるのはこの1冊だけど、今は他にも2冊出ているみたい。
他にも、参加型で楽しめる絵本としては、ユーフラテス作の「コんガらガっち」シリーズもオススメ。これも本当にリピートの多いシリーズ。
パパ自身が楽しめる、パパが好きなものが題材の絵本
よく、読み聞かせに何がいいですか?という質問に対して、親自身が楽しめる絵本を選んでください、というアドバイスを聞く。
なので、パパの読み聞かせ絵本としても、パパ自身が大好きなものが題材になっている絵本を選ぶのも良いと思う。
絵本とあなどることなかれ。かなりマニアックなもの絵本もあるし、こども向け絵本が充実している大きな書店に行くと、絶対おもしろそうな絵本を見つけられると思うので、ぜひ本屋に足を運んで欲しいと思う。
我が家にあるものでいくつか紹介すると、ひとつは、カブトムシやクワガタ好きのパパにオススメな、山本孝さん作の「むしプロ」。
オオクヌギの蜜をめぐって、カブトムシチームとクワガタチームが対決をするというもので、私はこの絵本で、カブトムシやクワガタの種類の名前を覚えた。ナナイロとか、コーカサス、とか。
あと、うちではあまりハマらなかったけど、電車系はかなり親も楽しめそうなクオリティのものは多い気がする。面白かったのが、1970年代の山手線の1周を描写した「でんしゃがはしる」(山本忠敬 作・絵)。
1970年代の当時の様子がかなり忠実に再現されているようで、ブルートレインとか出てきたりするし、電車好きの人にはたまらないだろうなあという感じ。
あとは、日本列島の新幹線の駅がすべて出てくる「しんかんせんでいこう」(間瀬なおたか 作・絵)。
あらためて、日本にはこんなにたくさんの新幹線の駅があるんだなあというのがわかったし、私としても面白かった。新幹線で、旅行する時などには、ぜひこの絵本で参照してから行くというのもいいと思う。
以上、我が家の本棚から、何冊か紹介してきたが、絵本を選ぶ参考になれば幸いです。
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