なないろの日
TPR初日に渋谷でレインボーカラーのLOEWEのバスに遭遇した。実はいちどもプライド関連のイベントには参加したことはないのだけど、毎年なんとなく気にしている。
今のパートナーと出会ってはじめて当事者という意識がすこし芽生えたけれど、多様性の象徴みたいに捉えられるのはべつにうれしくはない。ただこれまで、なかったことにされていただけだから。
過去の自分にも、付き合っていたひとにもいないことにされてしまっていたけど、今はそうじゃない。同じセクシュアリティの友人もたくさんできて、いろんなことを話して考えるようになって、少しずつ自分のなかでも気持ちの置き場が分かるようになってきた。20代後半の悩みまくったわたしに、そのまま進んで大丈夫だよって伝えてあげたいな。
レスリー・キーが同性カップルのウェディングフォトを撮影するイベントがあったのも、いつかのプライドウィークだったのだろうか。当時付き合っていた彼女に、一緒に行きたいって話をしたような記憶がある。あのひとは多分、「そういう人たちの集まり」には行きたくなかったんだろう。いいね、とかなんとか言っていた気はするけど、実際に行くことはなかった。
でもあの時参加してなくてよかったな。いつか親友にちゃんと話せて、彼女に写真を撮ってもらえるよって、そのことも過去のわたしに話してあげよう。きっと泣いて喜ぶだろうから。