Base Ball Bear 『天使だったじゃないか』 TOUR 東京公演
こんにちは!クマネキンです!
好きなバンドはBase Ball Bear!!!
タイトルの通りなのですが、Base Ball Bear TOUR『天使だったじゃないか』 東京公演に行ってまいりました。
Mini Album「天使だったじゃないか」を引っ提げてのツアー。
住んでいる地域のライブに行きたいな、と思いつつも、休日出勤が立て込んでしまったりプライベートが忙しくなったりで、日程が合わず、
「うーん、ならファイナル行っちゃうか!」
と決めての本日でした。
まぁ、それが運の尽き、ネタバレに怯え倒す3ヶ月を過ごすことになってしまいました。
タイムラインに曲のリンクあげてるフォロワーをみては、
「これは……何かあるのでは……」
と疑心暗鬼。めちゃめちゃ心臓に悪い。
次回のツアーではファイナル初参戦はやめようと心に決めつつのライブ参戦となりました。
そんなわけで今回のライブの感想、よろしくお願いします!
↓セトリはこんな感じ。
総括
ぶっちゃけな話ですが、
ライブを観て、ようやく「天使だったじゃないか」を咀嚼できました。
アルバムツアーなだけに、表テーマは「天使だったじゃないかの持つテーマの提示や再解釈」なのかな、と思いますが、裏テーマはMCで語る通り「過去の否定」とのこと。
MCにて「「女ってなんだ」というけれど、「女がどうとか考える前にやることあるだろ!」」とツッコミを入れる小出さんには、会場で大きな笑いが起きていました。
まぁ、実際2024年にしてみればそもそも「女」って表現はどうなの?と思う部分もないわけではなく。
ライブが終わった後、そんなMCを胸にライブを思い返すに、
過去曲が持つ年齢や時代によって生まれたギャップを、リスナーにメタ的に見せながら、対照的に近年の楽曲を織り交ぜで披露することで、今のBase Ball Bear像を際立たせる。
というのが、今回の狙いだったのではないか、と考えました。
視点についてCから向き合ってきたからこそメタに造詣深く取り組めること、変わり続けることを選んだからこそ生まれる過去と現在の間のくっきりとしたギャップ、まさしくBase Ball Bearにしかできないライブだったのではないでしょうか。
さて、ライブの6月2日から、ミニアルバム発売の2月28日に話を戻しまして。
実は、今回のミニアルバム、正直のれていない部分もなくはなかったんですよね……。
Late showの歌詞の通り、本作、「戻りたいけれど戻れない過去」がテーマの一つにあると理解しました。
確かに、自分も年齢を重ねたことで、以前ほど物事を新鮮さを感じることもなくなり、無垢な気持ちを失った今、「あの日に戻れたらな」と思うことがポツポツ出てきました。
そんな後悔まみれ人間クマネキンはさておき、Base Ball Bearは、一昨年に武道館公演を成功に納め、スリーピースバンドとして醸成、演奏スキルも上がり素晴らしい曲を生み出す最高にかっこいいバンドだと思っています。
タイアップやりまくってこいちゃんの襟足のびのびなベボベも好きだったけど、現在のBase Ball Bearの渋くてフレッシュで音楽が楽しそうで最高にかっこいいと思っている手前、
「「戻りたいけど戻れない過去があるよ」っていうけどさ~~~、今のBase Ball Bearも最高じゃねぇかよ~~~~~~」
とぶちぶち思ってしまったりしたわけです。ぶちぶち。
そんな考えの中、臨んだツアー。
いや〜〜〜。
本当に行ってよかったっすね〜〜〜。
「ランドリー」から始まり、ノスタルジックに「過去を振り返る視点」を植え付け、その上で「そんなに好きじゃなかった」「SIMAITAI」など過去の曲を聴く。
恋愛・異性に対する捉え方、表現の違いやかつてと異なる演奏力で、当時とのギャップをしっかりと提示。今は出せない若さゆえの勢いを感じさせ「あの頃よかったね」と思わせつつも、「これは変だね」と拙い部分についてきちんと拙いものとしてそのまま見せる。
その上での「DIARY KEY」。
その上での「Power (Pop) of Love」。
今回、ライブを鑑賞することで、「Base Ball Bearは、「天使だったじゃないか」にて、過去をちゃんと認め、それらへの想いを大切に抱えながら生きていくことを表現しているのだ」とようやく理解できました。
それまで自分は「天使だったじゃないか」にて「Base Ball Bearは過去ばかりよしとする、懐古主義に向かっていったのではないか」と思っていました。
しかし、今と違うマインドがあれば否定し、戻りたい思い出があれば肯定もする。
過去を持ち上げようとも踏み台にしようともせず、ただ真っ直ぐ見つめることが「天使だったじゃないか」の姿勢だったのだな、とようやく理解しました。
というわけで、和解!!!!!!
にしても、TOUR天使だったじゃないか、とんでもないライブだったんじゃないか?
やっぱ無理して地方行くべきだったんじゃないか?
てか檸檬タージュやってたらしいぞ、ふざけるなよ……ワナワナ……。
ということで、以下、ライブの好きだったシーンハイライトです。
ゴッチのアワード受賞おめでとうございます。
①_FREE_
軽やかな前奏!!!
はにかむ小出祐介!!!
やったーーー!!!!!!(アホ
_FREE_いいよなぁ〜〜、好きだなぁ〜〜、_FREE_。
ミニアルバム曲では1,2を争うレベルで好きです。
最近、映画が公開されるとインフルエンサーの1感想がその作品の評価になっていくのがあまり好きではなく、「うるせぇよ」と思ってたら、まさか小出祐介が言ってくれるとはな……、運命共同体だったか……。(違います)
今では歌詞を見ずとも歌えるくらい、お気に入りの1曲です。
ライブでは、ランドリーでロートーンな空気を一気に開放的にする、レスポールの渋くも爽やかなサウンド!!!勝ち!!!!
「こっどぉくなよぉるもぉ〜」の「こっどぉくな」の歌い方、This is the 小出祐介だなぁ、と思ったり。普通に歌える箇所に気持ちよくて気持ち悪いアクセントをつける点、とても好きです。
知らんかったのですけど、前回は二十九歳の時で、10年経ての登場だったのですね。
弾ける照明も相まって、今回のライブにおける好きなシーンのひとつです。
今後どんどんライブで聴けるといいな〜と思いました。
「CRAZY FOR YOUの季節」とか「PERFECT BLUE」と並びで聴いたりしたら楽しそう。
あと、ライブではあんなはっきり「エェックス」っていうんですね。
普通に笑いました。
②WINK SNIPER
えぇ!?!?!?
やんの!?!?!?!?!?!?
えぇ!?!?!?
今思えば過去否定シリーズの一幕だったっぽいですが、ビビった。
うそーん。
「恋に焦がれ恋に泣く」からの、小出さん・関根さんのボーカルの重なり方が昔聴いた時より、グルーヴ感あってかっこよかったです。
前回の「愛してる」然し、今の実力で演奏する十七歳の楽曲、すごいライブ映えするなぁ、とほれぼれします。曲がいいってことなんだろうなぁ。
「FUTATSU NO SEKAI」とか今の演奏だとすごいことになるんじゃないかな、と踏んでますがどうでしょうか。
当時の演奏を、今の爆裂演奏力でブラッシュアップしてしまうにもまた裏テーマの「過去の否定」だったりするのかもね、と思ったり。
ところで、間奏でベースを手に前に出てきた時の関根史織の弾ける笑顔。
お綺麗でよ……。
年重ねてもずっと綺麗だな……、関根史織……。
荒木飛呂彦かよ……。
③ホーリーロンリーマウンテン
「今回のツアーはギターの仕上がりがいい」というのはこんプロで聴いていた通り。では、ベボベでギターがかっこいいアルバムは……と思うと、自分は「C2」が浮かびました。
「バキバキ鳴らす「曖してる」あたりかなぁ、でも、この前のツアーでやっていたこと考えると、「カシカ」かなぁ。」と思っていたら、まさかのホーリーロンリーマウンテン。
照明は、薄暗い中にほどける白の照明、幻想的な中で時にゆったり、時に苛烈になるサウンド、よすぎ。
今回のツアーでここまでホーリーロンリーマウンテンが映えるとは思いませんでした。
聴かせるギターソロ、ギターヘッドからギュンと弾く小出祐介、
とてもセクシー。最高。
地球はいつでも回ってる。
まぁ、あと、最近の世の中に不満が満ち満ちでしんどいので、怒りに満ちた「C2」曲を歌ってほしく、それも嬉しかったです。
表も裏も光も影もないのが普通じゃないんですか。
④ドラマチック
暗転。
静かなライブハウスで1人前奏を弾いてから始まるドラマチック。
この演出はドラマチックではかねてからされているものですが、ギターの鳴りがよく、いつも以上にグッときます。
でもって、自分の印象はというと、とても儚いドラマチックだな、と思ったりしました。
こなそんフェスのMCからのドラマチックにしかり、これまで、今を讃える流れで演奏されていたと認識しています。
一方、今回は「夕日、刺さる部屋」など過ぎ去りし過去を思わせる曲であったり、過去の視点として「抱きしめたい」などの往年の曲が起用されている中での演奏。
「ドラマチック」が「戻りたいけど戻れない日」の象徴のように自分に映ってしまい、バカみたいに泣いてしまいました。
つい思い出してしまう「ドラマチック」をリアルタイムで聴いていた頃の記憶。
友達に恵まれない学生時代を過ごしていて、でも、イヤホン越しのロックバンドが支えだったな、と頭に浮かぶ自転車とWALKMANの帰り道。
周りの人間全員ぶん殴りたいというもどかしさ。
音楽や映画など当時の自分を支えていた好きなものへの情熱。
そんな自分の過ぎ去りし日々、捨ててしまった感情を思い、
「良いことにも悪いことにも何にでも無垢だったあの頃の気持ちに人生で出会うことはもうないのだなぁ……」
と痛感するZepp Shinjuku。
気づけば1人嗚咽。
前が見えないくらい泣きました。
「あの頃楽しかったなぁ、Base Ball Bear。」
「でも、ずっとありがとう、Base Ball Bear。」
誰か、お前は松坂桃李ではないぞ、と教えてあげてください。
⑤Power (Pop) of Love
ピーピーオーエル!!!!!!
ジャーン!!!!!!
やった~~~!!!!!!PPOLだぁ~~~~~~!!!!!!(アホ
かっこよすぎ。
ノスタルジーにやられていた気持ちを音楽パワーのいいしれぬエネルギーで、とても高いところまで連れてっていってくれる引力。
一気に光り輝く照明に心拍数が急に昂るのを感じました。
関根さんのポエトリーリーディング。
ここがめちゃ好き。
真っ白じゃない純粋じゃないとしても、理屈や論理を吹っ飛ばして、理由も原理も無視して、音楽の持つよくわからないパワーに身を委ねたくて生きてるんだぜぇえええええええ!!!
とぶっ壊れるワシ。
大サビで「愛がどうだ恋がどうだ」と一瞬おちついてから、一気にサビへと展開、「パワーポップオブラーーーーーーーーーブ」とシャウトしてからの超絶ギタードラムベース!!!輝くフレーズ!!!!!!
ただただBase Ball Bearがかっこいいライブアクトにやられてしまい、ニーゼロニーヨン最高フォオオオオオオオオオオオオ!!!!!!とテンションぶっ壊れるワシ。
音源で聴くよりもフレッシュさマシマシで、ライブ音源がただただ欲しいというだけの人間になってしまったぞ……ピーピーオーエル……あぁ……。
フェスとかでやったら絶対盛り上がると思うけどどうなんですかね。
これからも聴いていきたい曲だなぁ、と思いました。
これから、っていうか、明日聴きたい。
⑥ポラリス
まさかのダブルアンコール。
あとから知ったのですが、他の会場でもちょこちょこあったのですね。
白Tに着替え、帰る寸前だった体の小出さんとは対照的に爆裂笑顔な堀之内大介さん。
やる気満々じゃん!!!!!!
中年の出していい可愛さではない。。。
で、まぁ、今回のポラリス、めっちゃよかった!!!!!
まぁ……ポラリスが悪かったことなんて一度もないわけですが……。
過去・現在踏まえ、それでも3人でBase Ball Bearであることを我々に刻み付けるBase Ball Bear。
最高だったわ、はっはっは。
言語化しづらいんですけど、C3・DIARY KEYで剥けていなかった新たな皮が剥け、新しい3人の姿を予感させるポラリスに思えて、とてもキラキラして見えました。
また違った輝きを感じ、バンドのマジックが起きる瞬間に立ち会えたような印象。
これからのBase Ball Bearも楽しみだなぁ、とホクホク顔でZepp Shinjukuを後にしました。
終わりに
SHIBUYA NONFICTIONだあああああああああ!!!!!!
めちゃくちゃびっくりしました。
日比谷ノンフィクションないし、ここから夏フェス、リリース、ツアーかね。会えるの先になりそうだなぁ、と思っていた矢先の発表、楽しみで仕方ないです。
押忍だな~~~。(死語)
ノンフィクションシリーズ(と呼ぶべきか否か)のライブにまた参戦できること楽しみで仕方ないです。
俺たちのimage clubは終わってなかったのだ───。
ではまた!
ちなみに、人生初やったセトリ予想。
当たってなさすぎて笑いました。
むずいぜ!
宣伝
EIGHT-JAM Base Ball Bear関根史織出演回、6/9まで観れます!!!
要チェックや。
ロックファンに愛され続けるY……、いったい何中さわおなんだ……。