19年勤めた会社を辞めた|くま忍の転職①
くま忍です。ニンニン。
2年前、19年働いた会社を辞めた。アルバイトから社員登用されているので、アルバイト期間も入れたら20年以上働いた会社だ。
私は就職氷河期の世代で学校卒業の頃は就職先なんてなく、私も含め同級生はほぼ就職活動をしないでフリーターで生計を立てていた。
最初はファッションが好きだったので販売員のアルバイトをしていたが、立ち仕事で年を重ねられるのか不安になり、25歳頃にオフィスワークデビューすることに決めた。
その頃、Windows2000がリリースされ世の中はパソコンやインターネットが普及し始めていた。私もそのブームにしっかり乗り、オフィスワークするならパソコン使えなきゃね、と考えビジュアルが良くて少数派のiMac、色はライムを購入した。
ちなみにその頃のインターネットはダイヤルアップ接続(のちにISDN接続に変えた)だった。iMacを起動しインターネット接続する時は、ピ〜ピョロピョロ〜ガガ〜という音がなるのである。懐かしい。
正直キーボード入力などおぼつかない状態ではあったが、コールセンターのアルバイトの面接を受けた。面接はメタメタだったがなぜか採用になった。
今思えば鼻ピアスもしていたのに採用してくれて本当に感謝している。
(この頃、吉川ひなのちゃんが鼻ピをしていてとても可愛かったので真似をしていた。)
めでたくオフィスワークデビューした私は、地道にパソコンスキルを上げて、契約社員登用から、正社員に登用された。(契約社員になったタイミングで鼻ピアスは外した)
正社員登用までの道のりは決してスムーズなものではなく、契約社員の時に一度退職して出戻りもしているので、同期メンバーと比べると割と遅めに登用された。
そこから19年、転職という事も特に考えずに仕事をしていたが、年齢的にも管理職にならざるを得ず、残業や精神的にきつい仕事も増え疲れたので退職を決意した。
その頃は朝8時頃に家を出て帰りは23時みたいな生活を送っていた。
新卒就職活動や転職未経験で50歳目前に退職するのは不安要素しかなく勇気がいる事だったが、仕事が一番きつい時にプロ忍者の夫と結婚をして、夫婦の時間を大切にしたいと思って辞めようと決断した。
辞めると決めてからは退職後の計画を練り始めた。「辞めてやりたいこと」なるリストを作り、退職後にやりたいこと、これまで仕事で諦めていた事などを思いついたら書く、という事をしていた。
リストには旅行やご飯やさんの名前、ボランティアなど、ひたすら思いついたものをリストアップしていた。仕事が忙しすぎて格安スマホへの移行なども全く手がつけられていなかったので「ahamo契約」とか、「老後資金計算」などもあった。退職時には合計40項目くらい書いてあったような気がする。
その中でも絶対にやるぞ!と決めたのは、20年ぶりのスペイン・バルセロナ旅行。
コロナ終わりかけだったが、まだ出国や入国にワクチンパスポートや陰性証明が必要な時期だったので、バルセロナ旅行の為にワクチン3回目接種の予約を入れた。
退職直後は少しのんびりしてから一人でバルセロナ旅行に行き、その後はフラメンコライブで踊る機会を頂けたので毎日ライブ練習に勤しみ、まるで定年退職して自由になった人のように充実した生活を送っていた。
退職してから5ヶ月経過した頃、そろそろ働こうかと思い就職活動をなんとなく始めてみた。年齢的にも苦戦し時間がかかるだろうと思っていたが、思いのほかすんなり前職の経験を活かせる会社に就職が決まってしまった。
ここでの過ちは、就活経験がほぼなかったので会社を見極める力が不足していた事だった。採用通知ももらったし人も良さそうだったので決めちゃおう!と他の会社を見ることもなく即決をしてしまった。
結果、この転職で定年まで働こうと意気込んでいたのだが、1年ちょっとで退職する事になってしまった。
(続く)