プロ忍者の夫
くま忍です。ニンニン。
私の夫は「プロ忍者」である。
「プロ忍者」ってナニ?と思うかもしれないが、なんてことはない。忍者を仕事として行っているということだ。忍者は本業ではないが、本気でしっかり忍者の技術を習得している。
私は夫と付き合うまで、本気で忍者をしている人がいることを知らなかった。
なので、夫と付き合った当初、仕事は何をしているのか聞いたら「忍者」と言われ、正直「ニンジャ?????」となったのを記憶している。
付き合って早々に「忍者百人衆に参加しませんか?」とメールをもらった。デートのお誘いである。詳細はメールに書いておらず「忍者百人衆」のリンクだけが貼られていた。
リンクを確認したところ、専門家のガイドを聞きながら忍者ゆかりの地を忍者衣装を着て100名でウォーキングするというもの。集合場所は上野。衣装レンタルありだが衣装を持っている人は割引あり。
なかなか情報が多くて理解が追いつかず想像を膨らませた。
知り合って間も無い大人のデートで忍者衣装で100名とウォーキング。
ちょと整理がつかず、そのメールはスルーした。
後から知ったことだが、本気忍者は多く存在しており「忍者百人衆」は人気のイベントだった。毎年上野で忍者フェスが行われるが多くの本気忍者が集合している。みなさん忍者衣装もお洒落にアレンジしており素敵だ。
付き合った当初、夫はとあるミュージアムの忍者ショーに出演していた。その頃も忍者は副業だったが、コロナ前のインバウンド増の時期でショーの回数が増え、毎日寝る時間を削って忍者をしていた。
私は友人と忍者ショーを見に行こうとしたが、予約していなかったので満員で入れず。その直後にコロナの影響でミュージアムがなくなってしまったので、忍者ショーのお仕事も終了してしまい、結局観れないままである。
現在は夫の本業となる自営業の空き時間に忍者体験を開催している。主に外国人旅行客が楽しんで参加してくださっている。特に小さい子供は忍者体験をして日本のいい思い出になっているようだ。
私はすっかり「プロ忍者」をリスペクトするようになり、夫と一緒に忍者活動することに憧れを抱きはじめた。ぼんやりと「くノ一(クノイチ)」デビューを目指し、忍者衣装をチェックしている日々である。