「2割8割の法則」をピアノに活かす
2割8割の法則
YouTubeを見ていたら、「2割8割の法則」が元になったような話が出てきました。
仕事を時間内に効率よく終わらせるためには…という話だったのですが、これはいろいろな場面で使えると思いました。
前にも、片付けをしていた時に、「2割8割の法則」は聞いたことがあって、その時は、「普段よく使っている8割のモノは、持っているモノの2割から選んでいる」という法則でした。
それだと、よく使う2割のモノを残しておけば、8割方事足りますよ。あとは、捨ててしまって問題ないですよということです。
今回の仕事の効率化の場合は、「仕事の8割を、初めの2割の時間で終わらせましょう。残り8割の時間で、残った2割の部分をやりましょう」ということです。
仕事は、一気にすべてやるよりも、早めに手を付けて8割方やっておいて、あとはゆっくりブラッシュアップしていくと、何かうまくいかないことがあっても対応できるし、期限にも間に合うということです。
私の「2割8割の法則」
私は、仕事などふだんから、まあまあこれに近い形をとっていました。新しくやることが決まったら、とりあえずどんな風に取り組むか、電車に乗っている時間とかに何となく考えておきます。
そして、またとりあえず、何らか雑でもいいので下書きというか、雛型というか、作ってしまいます。作ったら、間に合う期間はそのまま放っておいて、また歩いているときなどにたまに考えて、直したいところとか思い浮かべておきます。
いよいよ期限が近づいたら、作ったものを出して、最後に見直して、訂正等入れていきます。
これは、まさに「2割8割の法則」でやっているかもと思いました。
「2割8割の法則」をピアノでも活かす
これは、家の中のことや、自分の趣味にも当てはまります。
家事などもまったく完璧を目指さない。笑
8割方ぱぱっと取り掛かれるものだけやって、あとは残しておくことが多いです。これだと、きちんとは出来てないけど、困らない程度に何となくやれている状態かなと思います。
趣味のピアノ練習でいうと、気になった曲は、わりとすぐに、全体を通して弾くようにしています。全然上手じゃないけど、通して弾けてるというくらいに弾いておくと、ずっと時間がたっていても、次にちゃんと練習しようと思い立った時に、スムーズに入っていけます。
いつも1から始めて、100を目指すのでは大変ですから。
初めから100を目指さなくてよければ、取り掛かる時のやる気のハードルもぐんと下がります。
ということで、私は常時いくつもの曲を練習しています。
レッスンに持っていく曲は、丁寧に細かいところまで気にかけて、時間をかける必要があるので、
まずはそれを優先にはします。
その上で、練習の初めや終わりに、その日の気分でいろいろな曲を適当に弾きます。時間に余裕があれば、新しい曲や、全然弾けない曲も弾くようにしています。
短くて簡単な曲であっても、楽譜を見てざーっと弾いてみるを続けていると、初見力と言えないまでも、楽譜を読むのが早くなる気がしています。
仕込む→寝かせる→熟成させる
私の先生はよく「寝かせる」という言葉を使います。「とりあえず、この曲は今日で終わりにして寝かせておきましょう。また機会があったらやりましょう。」と。
まだ、私は曲を起こしたことがないのですが、他の曲を練習して、また違う考え方や、弾き方が出来るようになったら、前の曲ももっとよく弾けるようになりそうです。
「寝かせる」は、放っておくのとは違って、「熟成」の意味を含みます。時間とともに、自分の経験や成長とともに、曲も育っていくのでしょう。とすると、とりあえず仕込んでおくこと(=2割の時間で8割やっておくこと=下手でもざーっと通して弾いておくこと)は、とても有意義だと思います。