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読んだ・観た・聴いた

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本や雑誌などを読んで思いついたこと。書評とか感想は上手にまとめる人がたくさんいるので、そういうものはそういう人たちにお任せする。本の内容とは全く関係なく見えることも少なくないが、…
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#宮本常一

網野善彦『宮本常一『忘れられた日本人』を読む』岩波現代文庫

本書では「東日本と西日本」という章を設けている。宮本の方でも明確に東西を分ける境界のよう…

熊本熊
11か月前
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宮本常一 『忘れられた日本人』 岩波文庫

本書はずいぶん前に読んだのだが、最近になって網野善彦の『『忘れられた日本人』を読む』を読…

熊本熊
1年前
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宮本常一 『女の民俗誌』 岩波現代文庫

やっぱり宮本常一はおもしろい。丹念に人に会い、信頼関係を築いて相手の経験とその先にあるも…

熊本熊
1年前
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今和次郎 『日本の民家』 岩波文庫

内燃機関が歴史に登場する以前、交通や運輸は人力頼みであったはずだ。海やちょっとした河川が…

熊本熊
2年前
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宮本常一 『家郷の訓』 岩波文庫

宮本の故郷である山口県周防大島の明治から大正にかけての生活誌。今読んでも生活が違いすぎて…

熊本熊
2年前
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蛇足 『庶民の発見』

1997年の今時分のことだっただろうか。仕事で廣済堂印刷株式会社の上場前施設見学会に参加した…

熊本熊
2年前
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宮本常一 『庶民の発見』 講談社学術文庫

「民主主義」というものが錦の御旗のようになっていて、絶対的な善であると考えられているようである。先日、著名な政治家が暗殺された折にもメディアに流れた記事の中にこの言葉が頻繁に使われていた。事件から1週間近く経った時期にたまたま学生時代のゼミの仲間二人と私の3人で代々木の飲み屋でビールのジョッキを傾けながら話していた。その中で、あの事件は政治に象徴される世の中のカネの濁流の中で身包みを剥がされてしまった階層の逆襲であって、個人の話ではないよね、というような会話があった。そこでの

宮本常一 『ふるさとの生活』 講談社学術文庫

読者に小中学生を念頭ににおいて書かれたものらしい。語り口は平易だが、内容の濃さに変わりは…

熊本熊
2年前
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蛇足 『民間暦』

よく仏像の美術的な話で運慶・快慶が登場する。美術史のことは何も知らないが、個人的な印象と…

熊本熊
2年前
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宮本常一 『民間暦』 講談社学術文庫

本書は1985年12月に初版が発行されたが、本書に収載されている論文は戦前に書き記されたものが…

熊本熊
2年前
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『道の手帖 佐野眞一責任編集 宮本常一 旅する民俗学者』 河出書房新社

2005年初版発行だ。宮本が亡くなって24年が経過している。今はそこからさらに16年。いよいよ世…

熊本熊
3年前
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