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読んだ・観た・聴いた

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本や雑誌などを読んで思いついたこと。書評とか感想は上手にまとめる人がたくさんいるので、そういうものはそういう人たちにお任せする。本の内容とは全く関係なく見えることも少なくないが、…
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#映画

『あなたへ』 監督:降旗康男、主演:高倉健、公開:2012年8月25日

動画のサイトを開くと、おそらく自分が以前に視聴したものと関連のあるものが選ばれて画面に並…

熊本熊
1年前
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『敗北を抱きしめて』 その2

梅毒患者が増えているのだそうだ。ネット上のニュースだけでも「初の1万人超」との見出しがず…

熊本熊
2年前
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『拝啓天皇陛下様』 DVD

ダワーの『敗北を抱きしめて』の序にこのような記述がある。 その「望ましい人生」とか「良い…

熊本熊
2年前
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蛇足 『お楽しみはこれからだ 映画の名セリフ PART6』

今月29日に岩波ホールが閉館する。それに関連して過去の上映作品のことが話題になっているのを…

熊本熊
2年前
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和田誠 『お楽しみはこれからだ 映画の名セリフ PART6』 国書刊行会

外国の映像作品を観て、面白いとか楽しいと思うことは当たり前にあるし、日本の映画が海外で賞…

熊本熊
2年前
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蛇足 『お楽しみはこれからだ 映画の名セリフ PART4』

前回書いたように、PART3までとは違って、本書には個々の作品だけでなく、監督や俳優を取り上…

熊本熊
2年前
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和田誠 『お楽しみはこれからだ 映画の名セリフ PART4』 国書刊行会

『PART3』を読んだときに、もういいかなと思ったのだが、既に本書を予約注文した後だったので手にすることになった。予約しておいてよかったと思った。尤も、予約しなくても普通に書店で買うことができるとは思うが。 取り上げられている作品の時代がだいぶ近くなって1970-80年代のものが多くなり、観たことはなくてもポスターとかチラシに見覚えのある作品があって、本書自体がこれまでのシリーズよりもなんとなく身近に感じられるのが良い。文章も読みやすくなっている気がする。と、思ったら「あと

和田誠 『お楽しみはこれからだ 映画の名セリフ PART3』 国書刊行会

何事にも程というものがある。続き物の本とかドラマとか映画などがあるが、大概は最初が面白く…

熊本熊
2年前
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もひとつ『お楽しみはこれからだ 映画の名セリフ PART2』

戦争映画と言っても、戦争や戦闘そのものを描いたものもあれば、戦争の影を描いたものもある。…

熊本熊
3年前
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和田誠 『お楽しみはこれからだ 映画の名セリフ PART2』 国書刊行会

PART1は洋画だけだったが、本書は少し邦画も取り上げている。あとがきの中で和田がこんなこと…

熊本熊
3年前
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和田誠 『お楽しみはこれからだ 映画の名セリフ』 国書刊行会

3月の最初の土曜日、陶芸の帰りに目的もなく立ち寄った三省堂書店池袋店で購入。平台にシリー…

熊本熊
3年前
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蛇足 『千利休 無言の前衛』

読み終わった本のことをあれこれ考えていると、次々にいろいろなことを思い出す。ただ読んでそ…

熊本熊
3年前
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映画『日日是好日』

お茶を習っていたのに、この作品を観て漸く納得できたことがいくつもあった。2年やそこらじゃ…

熊本熊
3年前
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映画『ウィスキー(原題:WHISKY)』

最近、noteで靴下を製造しているとか、靴下を買った、という記事を読む機会が重なり、昔見た『ウィスキー』という映画を思い出した。 映画のほうは、落語のような物語。舞台はウルグアイの某所で靴下を製造する零細企業。経営者と従業員3人の所帯。従業員のうち2人が工員で1人が総務兼工員。この経営者が映画の主人公、ハコボ。主人公の弟エルマンはブラジルで靴下工場を経営しているが、ハコボよりもはるかに手広く商売をしているようだ。ハコボは独身だがエルマンは家庭を持ち二人の娘がいる。この兄弟に