マガジンのカバー画像

読んだ・観た・聴いた

261
本や雑誌などを読んで思いついたこと。書評とか感想は上手にまとめる人がたくさんいるので、そういうものはそういう人たちにお任せする。本の内容とは全く関係なく見えることも少なくないが、…
運営しているクリエイター

#ちくま学芸文庫

田中克彦 『差別語からはいる言語学入門』 ちくま学芸文庫

やっぱり田中克彦はおもしろい。差別ということについては近頃妙に喧しい所為もあって、関心が…

熊本熊
1年前
29

宮武外骨 『震災画報』 ちくま学芸文庫

天災は忘れた頃にやって来る、という。個人的には、1966年 に襲来した二度の大きな台風(6 月 …

熊本熊
1年前
28

中井久夫 『私の「本の世界」』 ちくま学芸文庫

ざっくり言ってしまえば、本書は中井のポール・ヴァレリー論と各種書評で構成されている。私は…

熊本熊
1年前
26

中井久夫 『世に棲む患者』 ちくま学芸文庫

11月10日金曜日、日経ホールでみんぱく公開講座を聴講した。お題は「依存するヒト」で講演は国…

熊本熊
1年前
29

「熟年」考 『「思春期を考える」ことについて』

還暦を過ぎていよいよ店仕舞いだなと思うのだが、一方で、まだ何かあるかもしれないという期待…

熊本熊
1年前
22

中井久夫 『「思春期を考える」ことについて』 ちくま学芸文庫

本書も表題作を含む様々な論考を一冊にまとめたものだ。「思春期」の定義というものがあるのか…

熊本熊
1年前
22

サラリーマン考 『「つながり」の精神病理』

本書には私が社会人になった前後に書かれたものが収載されている。私が大学を卒業して証券会社に就職したのが1985年だった。あれから38年。世相というものは生き物のように時々刻々変化するものとは承知しているつもりだが、本書を読んでいて「そんなこともあったな」と懐かしさを覚えるところが少なからずあった。それが懐かしいと感じられるほどの過去であることに若干の衝撃を受けた。 自分はいわゆる「サラリーマン」だと思っていたが、近頃「サラリーマン」という言葉を聞かなくなった。ひょっとしたら

家族考 『「つながり」の精神病理』

私が高校を卒業したのは1981年3月だ。高校在学中の1980年11月29日に神奈川県川崎市高津区で浪…

熊本熊
1年前
31

中井久夫 『「つながり」の精神病理』 ちくま学芸文庫

中井のことは今年になってアマゾンの「あなたへのおすすめ」で見かけるまで全く知らなかった。…

熊本熊
1年前
38

岡野弘彦 『折口信夫伝 その思想と学問』 ちくま学芸文庫

手元の記録によると2014年4月29日に新宿武蔵野館で『神宮希林』を観た。樹木希林を語り部とし…

熊本熊
2年前
17

前野直彬 『精講 漢文』 ちくま学芸文庫

学生時代は文系だ。高校で漢文の授業は当然あった。しかし、たぶん授業以外に勉強はしていない…

熊本熊
3年前
25