阿蘇くまもと空港近くを車で走っていたら、テクノリサーチパークに向かう途中で、4メートルはあろうかという石碑が立っていた。止まって見てみると、「農地を守った記念碑」とある。碑文を読むと、熊本空港建設計画に対して、昭和41年(1966年)から1年数か月にわたって、農民が反対運動をおこない、農地を守ったいきさつが書いてあった。
60年ほど前のことで、私は全く知らなかったが、読むと、農家の思いが伝わってくる。付近では今も、きれいに耕された畑で、野菜やお茶などが栽培されている。
長年の農業政策の中で、農家の経営は苦しく、折からの物価の高騰がさらに追い打ちをかけている。食料自給率の向上も国民的課題となっている。さらに、熊本ではTSMC誘致が、農業や水資源などの環境に影響を与えることも懸念されている。
碑文を紹介します。ぜひ訪ねてみて、広々とした畑の中で、農業や農家について、もう一度考えてみてはどうですか。