初心を思い起こす。(14/366)
年始から新しい仲間と出逢うべく採用の面接をさせてもらっています。
面接で話せば話すほど、気づかせてもらえることがあります。それは「なぜデザイナーになりたいか」という自分の気持ちです。「初心」を思い起こさせてもらえると言った方が分かりやすいかもしれませんね。
私は国語の教師を目指し、大学に進学しました。教職課程も履修し、無事に免許も取得することができました。そして、教育実習に行かせてもらった母校で、自分が本当にやりたいことに気づかせてもらうことができたのです。
自分自身の成長をダイナミックに感じられる仕事がしたい。
仕事とは成長の場です。もちろん、教師という仕事を否定するわけではありません。自分の生徒の成長を間近で直接感じられる教師という仕事は、いまでも魅力的な仕事だと感じますし、いまとなっては「教えること」「教わること」が仕事の軸となっている仕事には尊敬の念すら覚えます。
ただ、私はそれ以上に、自分の最も得意なことで自分の成長を感じたかった。誰かに喜んでもらいたかった。誰かと分かち合いたかったし、分かち合える仲間と一緒に働きたかった。
「デザイナーになりたい」という方に、その志望動機を質問すると「昔から絵を描くことが好きだから」と答える方が多いですが、私はそれでも構わないと思っています。大切なことは「なぜ好きなのか」その理由を言語化できるかどうかです。
私が就職した頃に比べて、デザイナーという仕事は一般的になり、デザイナーという仕事に就くための学校も増えたように思いますし、やっぱり「デザイナー=モテそう」と思っている人もたくさんいるでしょう。実際、多少はモテると思いますし。
大切なことは「モテる」こととは「求められる」ことであり、「異性にモテる」というスケールを、仕事を通じて「世の中にモテる(求められる)」というスケールにまで広げられるかどうか。デザイナーという仕事に就くために必要な資格はありませんし、明日から自分はデザイナーだと名乗ることも可能です。難しいのは「モテ続ける(求められ続ける)」ことです。
と、偉そうに書いてますが、私も働き始めた頃からこんなことを考えていたわけではなく、仕事を通じて、たくさんの方との出逢いを通じて、こういう風に考えるようになりました。
このnoteを読んで「なんで好きなのかな?」と思った方、答えはあなたの心の中にしかありませんよ。たまには「初心」に返ってみませんか?