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サバイバル。(26/366)

デザイナーという仕事について語るとき、サバイバルという言葉をよく使います。

デザイナーになったばかりの頃、デザインの勉強をしていないことがコンプレックスで、劣等感の塊だった私は、「デザイナーこそ完全実力主義の世界だ!」と信じ、デザイナーとして働き続けるために、デザイナーとしての生存競争に勝ち続けるためだけに努力を続けていました。

「デザイナーを辞める」というひとがいたら、デザイナーが10万人いるとして、自分に仕事が回ってくる確率が0.00001%上がると本気で考えるぐらい。でも、そのぐらい生き残ること、サバイバルすることに必死だったわけで。なんで、そんなに必死だったのかは、今後「生い立ち」としてまとめようと思っていますので今回は割愛。

問題は、サバイバルするために、生き残るために何をするか。方法はいろいろあると思いますが、私がサバイバルするためにとった行動は「自分以外のデザイナーがやりたがらない仕事を率先してやること」でした。レッドオーシャンで戦うのではなく、ブルーオーシャンをつくってひとり勝ちする。ある特定のジャンルの仕事のシェアを独占する。まだデザイナーとして求められることがなかった私の唯一の選択肢でした。「仕事を選ばないこと」ではなく、「自分以外のひとと違う仕事を選び、それを自分の強みにすること」です。マーケティング用語で言うと「USP(Unique Selling Proposition)」ですね。この方法は大成功でした。だからこそ、いまの私があるわけで。

USP(Unique Selling Proposition)
USP(Unique Selling Proposition)とは、日本では「独自の売り」あるいは「独自の売りの提案」として知られるマーケティング用語です。 「独自の売りの提案」を簡潔にまとめたフレーズであり、マーケティングコンセプトを端的にまとめたものと言えます。 関係者と共有することでマーケティングの軸を保つために利用するものです。
http://www.biztool.jp/contents/usp.html

でも、シンプルに考えると、デザイナーに限らず、仕事において必要なことって「求められること」ですし「求められ続けること」だと思うんです。シンプルにそれだけ。

#デザイン #あつまる #ATSUMARU