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第11回熊本地域医療勉強会 開催報告 2025/1/24
今回講師を務めていただいたのは、
豊田地域医療センター 総合診療科/藤田医科大学 連携地域医療学
近藤 敬太 先生 です
テーマは、地域医療の未来の形:総合診療とコミュニティホスピタル
ぜひぜひ見てほしい 激アツ ご講演(60分)はこちらから
もともとは昨年8月に予定していましたが、台風上陸に伴い、泣く泣く延期となっていました。ご多忙な中、再度スケジュールを調整いただき、リベンジ開催を実現することができました。
会を盛り上げるために、乾杯からご発表がスタート!
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乾杯からスタートした、近藤先生のお話は、
The 総合診療、コミュニティホスピタル
ど真ん中・直球ストレート
情熱あふれ、熱く熱く 語っていただきました!
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1. 総合診療:ひとを診る医師を目指し総合診療科へ
当初は、循環器内科に進むことも考え、総合診療の専門性に悩んだ近藤先生
夜間の救急外来で出会った喘息を繰り返す子どもの症例を通じて、病気だけでなく、そのひとの生活、背景、家族、地域との関わりまでをみることでがきる総合診療の魅力 に気づいていったそうです
病気だけでなく、そのひとの生活、経験、家族、地域などをまるごと診ることが、総合診療医の専門性 である
# 藤田総診療(藤田医科大学 総合診療プログラム)と共に駆け抜けた10年
もともとは知名度が低かった総合診療を「藤田総診」として、ブランディングを行い、徐々に若い医師が集まるように。
10年かけて、現在は日本で一番総合診療医が集まるプログラムに!
その数、なんと全国の後期研修医の約1割
藤田総診のミッションステートメント
「教育の力で医師を育て、地域そして世界を変革する」
(かっこよ過ぎる・・・!)
7ルール(一部をご紹介)
・驚くほどの多様性を大切に
・人生をみる医療を実践し拡げる、総合診療の頂へ
・当たり前を当たり前と思わない変革と創造と挑戦
・楽しくなければ意味がない、誰もが働きやすい環境を作る
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2. 新しい中小病院「コミュニティホスピタル」
地域と共に生きて、関わる人みんなを健康で幸せにできる病院
それが、コミュニティホスピタル!
中小病院は、総合診療で生まれ変わる
「大病院のミニチュア版ではなく」
総合診療を基軸として、地域から入院まで、
それぞれの地域で必要な医療を包括的に提供できる病院 を目指すこと
中小病院が地域の最前線 であり、
総合診療でしっかりとした教育を提供できれば、
教育の拠点になることができる
多職種中心の病院づくり は、最高のコミュニティホスピタルにつながる
医師など特定のスターありきだと、スターがいなくなった瞬間に多くのものを失ってしまう・・・
多職種のスタッフ全員で地域の人たちに“今”何が必要か最善を考え、
それを提供し続ける、それができれば、
地域で 何世代にもわたって愛される病院 になる
コミュニティホスピタルを全国に!
近藤先生は、全国にコミュニティホスピタルを広げていくために、「一般社団法人コミュニティ&コミュニティホスピタル協会」において、病院運営に必要な機能を標準化して、全国に展開する活動をされています。この日も当協会のトレードマークである水色のTシャツでご登壇。新幹線内もこのTシャツで移動してきたとのこと(筋金入りの活動家です・・・!)
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3. 在宅医療のやりがい! 患者さんの「日常」に寄り添う医療
在宅医療は、大病院にはできない中小病院の強み!
中小病院では、ときどき入院、ほぼ在宅を自院で完結でき
バックベッドを持つ病院だからこそ、入退院を繰り返す重症患者さんや困難症例の対応ができる
中小病院は、訪問看護師やリハビリといった多職種と一緒に、在宅医療を支える拠点になることができる
患者さんにとって
「病院や外来はアウェイであり、在宅はホーム」
在宅では、本当の意味で生活まですべてを診ることができる
自宅の生活空間に存在する全てのものには意味があり、そこから得られる情報こそ、患者さんを理解する上で非常に重要であること
(何気に置いてあるカップラーメンから会話が広がり生活を知る)
患者さんの最期という、非常に重要な時間に寄り添い、患者さんだけでなく、ご家族にも寄り添い、その結果を受け止め、共に歩んでいくこと
それこそが医療者の大切な役割
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4. 地域をみる意味
コミュニティ・ホスピタルでは、病棟 ~ 外来 ~ 在宅 ~ そして地域 までを
シームレスにつなぐことができる
近藤先生 直伝 病院から「地域」に出ていく意味とは・・・
① 患者さんの満足度向上につながる
② 何かあったときにあの病院にかかろうと思える
③ 地域で活躍したいスタッフがたくさんいる
④ 医療者の原体験・教育になる
⑤ 地域が病院に求めていることが分かる
コミュニティドクター:白衣の脱ぎ方教えます 記事
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医療とは、あくまで手段であり、目的ではない
「地域を診る」ということは、地域住民の生活、文化、歴史を理解し、その地域の人々が、より良く生きるためのサポートをすること
地域に飛び出し、住民の方々と直接触れ合う中で、何を求めているのかを肌で感じ、そのニーズに合わせた医療を提供することが重要である
地域での活動は、病院の理念を明確にし、医療スタッフの意識を高めるだけでなく、病院が地域から選ばれるための重要な戦略になる
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5.総合診療をインフラに!
総合診療医を育てられる病院を日本全国に拡げていく
大病院やクリニックの総合診療医だけでなく、
総合診療医にとって、中小病院=コミュニティ・ホスピタルを
輝かしいキャリアの一つ にしていく!
そして、総合診療をインフラ に!
10年で100病院、 総合診療医を育てられる病院を作り、
それぞれの地域で総合診療医が育つことで、
質の高い総合診療 =プライマリ・ケアを、
水道や電気と同じ、日本のインフラにしていきたい !
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6.若い世代へのメッセージ!
さいごに、若い世代への熱いメッセージをいただきました
人生には誕生日が2回ある
1つは生まれた日、もう一つは自分の使命に気付いた日!
あなたがやりたいこと、生まれてきた意味、
命を懸けて成し遂げたいことを是非見つけてほしい
好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心 をもつことで、
より良いキャリアを送っていきましょう
今回の Take Home Message !!
① 地域医療の明るい未来は、総合診療 ✕ コミュニティホスピタル
②在宅・地域にでて、ひと・地域 を知り、本当にニーズにあった医療サポートを
③ 自分の使命はなにか? 自分のキャリアを考えよう
《参加者アンケートより》
・「地域に寄り添う」というのが漠然としていましたが、近藤先生のお話を聴いて分かったような気がします。近藤先生をはじめ、先生方がいきいきと地域医療について語っておられる姿から、やりがいや使命感が伝わってきました!
・病院から出て地域で何かしら活動していくことが求められていると感じます。受診が必要でできない人、受診が必要でも気づいてない人、それだけではなく人との繋がりを求めている人、そういった人が多くいると本当に思います。地域の病院だからこそ職域を越えた繋がりでできることがあると思うので、自分の勤務する病院もそういった役割を果たせたらいいなと強く思います。
今回も、高校生や大学生も含め、60名近くの方にご参加いただきました。
参加してくださった学生さんからうれしい報告もあり、
今後も若い世代の皆さんが、一歩前に進む勇気 を提供する場でありたいと感じました。
近藤先生、ご参加の皆さま ありがとうございました!
次回の開催もお楽しみに!
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