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第10回熊本地域医療勉強会 開催報告 2024/11/15 in 熊本駅前看護リハビリテーション学院
2024年11月15日(金)第10回熊本地域医療勉強会 を、熊本駅前看護リハビリテーション学院 にて開催しました。
講師を務めていただいたのは、
谷田病院 看護師 蓑田由貴 さん
済生会みすみ病院 看護師 松下美佐子 さん です。
講演テーマは、
在宅医療における多職種連携の重要性
~ コミュニティナース ✕ 訪問看護 ✕ 緩和ケア のケーススタディ ~
講演動画はこちらから↓↓ ぜひご視聴ください!!
以下、生成AIに看護学生向けに届けたいメッセージとして、講演内容をまとめてもらいました。
蓑田由貴さん(コミュニティナース、訪問看護)
発表者一人目の蓑田由貴さんは、谷田病院の看護師として、週3回訪問看護を、週2回をコミュニティナースとして活動をされています。一般社団法人 「看護のココロ」 の代表理事を務めています。
コミュニティナースとは?
「ヒトとヒトをつなぎ、まちを元気にする」
「地域の力を引き出し、まちの可能性を広げる」
「地域に必要な機能を作る」
※看護師の資格等は必要なく、在り方を呼ぶ
コミュニティナースは、地域住民の健康増進、疾病予防、そして地域課題の解決に貢献するために、様々な関係者(行政、医療機関、住民など)を繋ぎ、地域固有の資源を活用する存在です。医療機関内での看護とは異なる視点とアプローチで地域に貢献します。
蓑田さんの発表は、看護学生の皆さんにとって、未来の看護像を描き、夢を高く持つための、大きな羅針盤になったことでしょう。
彼女の歩みと活動は、教科書からは学べない、生きた看護の知恵と情熱に満ち溢れていました。
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1.多様なキャリアパスと、看護師としての誇り:
蓑田さんのキャリアは、急性期病棟から在宅医療、そして地域包括ケアへと広がりを見せ、まさに現代看護師像の多様性を体現しています。 「看護のココロ」を大切に、様々な場所で経験を積み重ねてきました。 これは、看護師が一つの専門分野に限定されるのではなく、多様なニーズに応えることができる、柔軟で幅広い能力を持つ職業であることを示しています。 彼女自身の経験は、看護学生の皆さんが、将来のキャリアパスを考える上で、大きなヒントを与えてくれたでしょう。 「自分はどんな未来を目指しているのか」の問いかけは、皆さんの心に深く響くはずです。 蓑田さんの生き方は、看護師という職業への誇り、そして社会貢献への強い意志を、鮮やかに描き出しています。
2.地域に根付いた実践 患者中心のケアと多職種連携:
コミュニティナースとしての活動は、教科書には載っていない、実践的な看護のあり方を示しています。 地域住民のニーズを丁寧に聞き取り、保健室を立ち上げ、豪雨災害からの復興支援を行うなど、「患者中心」を飛び越え、「地域住民中心」のケアを実践しています。 これは、看護の基本である「観察力」と「コミュニケーション能力」を極めた結果であり、まさに看護の真髄と言えます。 さらに、大学や看護協会、病院内外の多様な職種との連携を通して、多職種連携の重要性を訴えています。これは、看護師がチームとして力を合わせ、より質の高い医療を提供していくことの大切さを示しています。 この経験は、将来、皆さんがチーム医療の一員として活躍する上で、大きな力となるでしょう。
3.未来への希望 地域包括ケアシステム構築への貢献:
「認知症になっても、高齢になっても、住み慣れた地域で自分らしく暮らせる環境づくり」という蓑田さんの未来への展望は、まさに看護師の理想像そのものです。 これは、技術や知識を学ぶこと以上に大切な、「患者さんや地域住民への深い愛情」と「社会貢献への強い意志」がなければ実現できない目標です。 この目標に向けた彼女の活動は、皆さんの心に、未来への希望の灯を灯してくれるはずです。「継続は力なり」という言葉は、看護の道のりを歩む皆さんへの、力強いメッセージです。 困難な状況でも、基本を大切に、一歩ずつ進んでいけば、必ず未来は開けるという、希望に満ちたメッセージです。
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事例紹介:
蓑田さんが紹介した事例は、月に一度保健室を利用する80代女性Aさんのケースです。Aさんは血圧や脈拍に異常はありませんでしたが、ある日表情が沈んでいることに気づき、様々な不安を抱えていることが判明しました。そこで、民生委員、家族、地域包括支援センターと連携し、認知症の勉強会を行うことを提案。勉強会後、Aさんは認知症は誰でもなる病気だと理解し、周りの理解も深まりました。 自分の悩みを話すことで気持ちが楽になり、笑顔を取り戻したという、心温まる事例です。この事例を通して、医療だけでなく、地域包括ケアの重要性、そして患者の思いを丁寧に聴くことの大切さを訴えています。
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松下美佐子さん(訪問看護、緩和ケア認定看護師)
発表者二人目の松下さんは、訪問看護の現場のリアルな姿と、緩和ケアにおける看護師の重要な役割を、優しく力強く伝えてくれました。 これは、看護学生の皆さんが、臨床現場で直面するであろう課題を予見し、より充実した看護師人生を送るための、貴重な学びとなったことでしょう。
松下さんが管理者を務める、済生会みすみ病院「訪問看護ステーションみすみ」
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1.患者中心のケア 生活の場における看護:
松下さんの発表は、病院と在宅医療の両方の経験から、患者中心のケアの重要性を深く理解していることを示しています。 訪問看護は「患者さんの生活空間、時間軸の中で行われるケア」です。これは、病院のように標準化された環境とは異なる、変化に富んだ状況への対応能力、そして臨機応変な対応力が必要であることを示しています。 患者さんの生活に寄り添い、その人らしい最期をサポートする、訪問看護師の役割は、まさに「いのちの尊厳」を支える、誇りある仕事です。 この経験は、皆さんが将来、患者さんの人生に深く関わる看護師となるための、貴重な礎となります。
2.多職種連携と迅速な対応:チーム医療の重要性:
24時間対応体制の訪問看護ステーションで働く松下さんは、迅速な対応と多職種連携の重要性を強調します。 これは、看護師が単独で全てを担うのではなく、医師、薬剤師、ケアマネージャー、ソーシャルワーカーなど、多様な専門職と協力して、チーム医療を展開していくことの大切さを示しています。 看護の基本である「観察力」「判断力」「コミュニケーション能力」に加え、「協調性」と「責任感」が求められています。 これらの能力は、皆さんが将来、どんな現場で働く場合でも、不可欠なスキルです。
3.緩和ケア 人生の尊厳を支える看護:
緩和ケア認定看護師でもある松下さんは、緩和ケアにおける看護師の役割を、事例を交えながら説明しました。 これは、患者さんの身体的、精神的、そして社会的な苦痛を軽減し、最期まで尊厳ある生活を送れるようサポートすることです。 これは、医療技術だけでなく、「共感力」「傾聴力」、そして「死生観」を深く理解することが必要であることを示しています。 患者さんや家族から「安心感」「感謝」の言葉を貰うことは、看護師としての大きな喜びであり、やりがいとなります。この経験は、皆さんが将来、患者さんやご家族と真摯に向き合い、信頼関係を築きながら医療を提供していく上で、大きな支えとなるはずです。 「看護師だからできる、すばらしい経験」という言葉は、看護師という職業への誇りと、やりがいを端的に表現しています。
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事例紹介:
松下さんが紹介した事例は、甲状腺癌で骨転移と肺転移があり、夫と二人暮らしの女性Aさんの緩和ケアです。 Aさんは自宅で最期を迎えたいと強く希望していましたが、強い痛みと、夫の不安がありました。 訪問看護開始後、医師や薬剤師と連携し、疼痛管理を行い、痛みを軽減することに成功。 Aさんは痛みから解放され、お風呂に入ったり、家族や友人と過ごす時間を持ち、穏やかな時間を過ごせました。 訪問看護開始から11日後、Aさんは亡くなりましたが、家族は「家で看取ることができて良かった」と感謝の言葉を述べています。この事例は、緩和ケアにおける疼痛管理の重要性、そして患者と家族の希望を尊重したケアの大切さを示しています。 多職種連携によるチーム医療の成果と、最期まで寄り添う看護の素晴らしさを物語る事例です。
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お二人の発表を通して、看護の基本である「観察力」「コミュニケーション能力」「共感力」に加え、「多職種連携」「責任感」「問題解決能力」といったスキルが、未来の看護師に求められていることが分かります。 そして何よりも大切なのは、「患者中心のケア」と「社会への貢献」という強い意志です。 蓑田さんと松下さんの発表は、看護学生の皆さんが看護師としての夢を描き、その夢を実現するために、今何をすべきかを考える上で、大きな指針となるでしょう。 困難な時もあるかもしれませんが、基本を大切にし、周りの人と協力しながら、一歩ずつ進んでいけば、必ず素晴らしい未来が待っています。 看護師という素晴らしい職業に誇りを持ち、未来への夢を大きく羽ばたかせてください。
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今回の Take Home Message !!
患者さんの人生に寄り添い、共に喜び、悲しみを分かち合う。困難も乗り越え、温かい心を育み、素晴らしい看護師を目指しましょう!
医師や他職種と協働し、最高のチーム医療を創造する。その喜びと達成感を、未来の医療を担う皆さんと共に歩んでいきましょう!
病院の壁を超え、地域に貢献する看護師へ。知識と技術、そして温かい心で、未来の患者さんを笑顔にしましょう!
〈看護学生さんからのアンケートを一部紹介〉
・先輩からの言葉をきいて、看護師を目指していくなかでの不安な気持ちが少し楽になりました。
・在宅看護に興味があったので、実際の現場を体験している看護師の方の話を聞くことができよかったです。
・コミュニティナースとして、高齢化が進み過疎化していく地域でも「自宅で最後まで暮らしたい」という方々のために、乗り合いタクシーをつくったり、往診してくれる医師を探したり、住民の方のために尽力されている姿を学びました。
・住み慣れた地域で安心して過ごせるようサポートするためには、地域医療の力をもっと強くしていく必要があると改めて感じました。私もその一人になりたいです。
・「人生の大切な時間に関わらせてもらっていることのありがたさ、看護師だからできる素晴らしい経験」そんな風に考えられる素晴らしい看護師さんだからこそ、患者さんやご家族から感謝されるのだと思います。
〈看護学校の先生からのコメント を一部紹介〉
・臨床で、多くの若い看護師が本人にも言えず勝手に悩んでいることも、もっと「シンプルに」患者にとって、家族にとって何がよい選択かを一緒に考えていけるといいなと感じました。
・地域の医療・看護の現状を垣間見ることができました。また、現場での方々の活動のことをお聞きして刺激を受け、臨床が懐かしく思い出してきました。このような現場で活躍する看護師を育てたいと改めて思いました。
・前々から地域医療に興味がありましたが、やっぱり地域根差した医療・看護の力で地域を元気にできると実感しました。
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今回、様々なご縁があり、熊本駅前看護リハビリテーション学院の教室をお借りして、看護学生150名向けに、開催することができました。
授業が終わってお疲れのところ、多くの学生さんが話を聞いてくれて、感謝・感激です。看護師を志望する人も減り、入学しても離脱する学生が多い現状があるとのことですが、現場で働く看護師が、看護学生に直接想いを伝える場として、有意義な機会になりました。
地域を支える医療者が一人でも多く増えるように、今後も地域医療のファンづくり活動を続けていきます!
次回の開催もお楽しみに!!
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