たい肥箱でリサイクル(航史記者)
くまモン記者団の、航史記者(上天草市)です!
ぼくの家には、畑をしているお母さんのためにお父さんが作ってくれた「たい肥箱」があります。
たい肥というのは、植物の栄養たっぷりの土のことです。たい肥を使うと、畑や庭の土が元気になり、野菜や花がよく育つようになります!
たい肥箱をどうやって使うかというと、箱の中に畑の野菜くずや落ち葉、生ごみたい肥などを入れて、上から土と米ぬかをかぶせます。
ときどきヨモギ発酵液や生ごみから出てくる液肥なども入れます。そしてスコップでよく混ぜます。これによって空気が入り、分解が早くなります。フタをしますが、雨なども入り込んでちょうどいい湿り気になります。
そういう作業を繰り返して半年から1年くらいで「たい肥」ができます。上の方には最近入れた野菜くずや雑草などがまだ残りますが、実は下の方を確認すると、土と混ぜた野菜くずなどが完全に発酵して形がなくなり、サラサラのたい肥ができているのです。たい肥は畑の土よりも濃い茶色で、土のようなふかふかした感触です。生ごみが入っていたのに嫌な臭いは全然しなくて、ほのかに土の香りがします。このたい肥は、畑の土に混ぜて使うと、土が健康になっておいしい野菜や果物できます。
たい肥箱を使う前までは肥料の袋で作っていましたが、たい肥をつくるための野菜くずや生ごみたい肥がいっぱいあるし、畑も広いので、大量に作れるたい肥箱ができてお母さんもよろこんでいます。
生ごみは専用のバケツに入れて生ごみたい肥にします。生ごみたい肥からは、肥料になる液肥という液体もできます。
野菜や果物、雑草などは、土から栄養をもらって育ちます。そしてそれを人間や動物が食べたり、畑のゴミになったり、食べられずに捨てられる生ごみなどが生じます。これらをたい肥にしてもう一度土に返し、また新しい植物を育てるというサイクルがSDGsのいくつかの目標を解決する方法にも当てはまります。
今回、たい肥を作ることで、どんないいことあるのか家族で話し合いました。
1 生ごみが減る。もはや生ごみは「ゴミ」ではない!
2 生ごみが減ったので、ごみ袋の消費量が減る。とてもエコ。
3 燃えるゴミの量を減らせるので二酸化炭素排出量が減る。
4 たい肥は栄養たっぷりなので、畑や庭の土を健康にしてくれる。
5 おいしい野菜や果物ができる。健康な土なので収穫量も増える。
6 環境への負担が減る。
家庭菜園で出た野菜くずや、栽培した野菜や果物から出た生ごみからたい肥をつくって土にかえし、またその土で野菜や果物を栽培して、というのが地球の環境にやさしいことだと分かりました。
みなさんも、生ゴミたい肥作りを始めてみませんか?
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