養蜂園の工場見学(航史記者)
くまモン記者団の、航史記者(上天草市)です!
先日、熊本市北区にある杉養蜂園の工場見学に行ってきたので、養蜂業について記事にまとめました。「SUBACO HONEY MUSEUM」と名付けられた工場は、自由に見学することができます。
ハチの巣箱1箱には約5万匹のミツバチがいて、そのお母さんである女王蜂は1匹です。女王蜂は毎日ローヤルゼリーを食べ続けて、一日に約1,500~3,000個の卵を産み続けます。女王蜂はローヤルゼリーを食べることで、働き蜂の約1.5倍の大きさになり、寿命は1か月程度の働き蜂と比べると3~4年と、約40倍も長生きするそうです。そして働き蜂は全てメスということも初めて知りました。
では働き蜂やオス蜂の食べ物は何だと思いますか?ぼくは花の蜜(みつ)が食べ物だと思っていましたが、調べてみたら、主食はハチミツでおかずが花粉です。巣に持ち帰った花の蜜が熟成・濃縮されてハチミツになるそうです。
日本の養蜂家は、花を求めて様々な場所でハチミツをとっているそうです。それは桜前線と同じように、南から北へ移動して花を追いかけています。杉養蜂園では、熊本や秋田でハチミツを取り終えたら、なんと北海道まで北上して取っているそうです。
ミツバチの巣は教会のキャンドルやクレヨンにも使われている「みつろう」からできています。みつろうは肌の保湿効果があるので、リップクリームや化粧品の材料としても使われています。だから養蜂業をしている会社で化粧品を販売していることが多いと分かりました。
ミツバチは、8の字ダンスと円ダンスで他の仲間に蜜や花粉のある場所を教えあうそうです。8の字ダンスは花が遠くにある場合で、円ダンスは近くにある場合です。巣箱の中で太陽の方角を認識して、巣から花のある場所までの方向と距離を伝えることができるそうです。調べたら、このダンスを発見した人は、オーストリア人でミュンヘン大学の動物学者カール・フォン・フリッシュ教授で、ノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
工場見学通路には、説明パネルのほかに小さなこどもにも見やすい高さにクイズもあって、学びながら楽しめるのが良かったです。
ぼくが興味を持ったのは、「もし蜂が地球からいなくなったら、人間は4年以上生きられない」というアルバート・アインシュタインの言葉です。
この言葉の意味が分からなくて、お父さんとお母さんに質問したら、ぼくの家で育てている野菜やフルーツはミツバチが受粉しているから収穫できるんだ、と教えてくれました。ミツバチは植物の受粉を手伝っていて、もしもいなくなると世界の農地で収穫量が35%低下すると言われているそうです。
世界では気候や農業環境などの影響でミツバチが減っているそうです。ハチが減らないように農薬を減らしたり、花などの植物を増やすことが大切だと思いました。
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