イチゴの苗取り(航史記者)
くまモン記者団の、航史記者(上天草市)です!
僕の家には大きな畑があります。そこでいつもお母さんが野菜やフルーツを育てていて、一年を通して何十種類も栽培しています。
その中で最も面積を使っているのが、僕の大好きなイチゴです。最初はホームセンターから買ってきた6株の苗から始めたそうです。とても甘くておいしいイチゴができて、小さかった頃の僕がとても喜んで食べたことから、次の年には12株、その次の年には36株とどんどん増やしていって、今では100株くらい作ってくれるようになりました。僕が2才の頃からなので、もう7年間作り続けてくれていることになります。すごくたくさんのイチゴを毎日のように収穫しています。
イチゴは山盛りにしてそのまま食べたり、ヨーグルトに入れて食べたり、ケーキにしたり、冷凍してスムージーに入れたり、さまざまな食べ方をしています。
お母さんの作るイチゴは、畑に遊びに来てくれるミツバチたちが受粉してくれるおかげで、形の整ったきれいなイチゴになります。ミツバチは「ボリジ」という星の形をしたむらさき色の花が大好きです。その花が僕の家の畑には生えているので、春になるとミツバチがたくさん集まってくるというわけです。
イチゴの苗は、最初の6株だけは買ったそうですが、それ以降は購入していないそうです。どうしてかというと、「苗取り」という作業によって、イチゴの苗を増やせるからです。この作業はとても大変らしいのですが、次の年もおいしいイチゴを食べるため、お母さんは毎年がんばっています。1つの親株から子株へと増やしてつなげていく、イチゴのライフサイクルです。
では「苗取り」とはどういう作業でしょうか。イチゴから「ランナー」というツルのような茎が伸びてきて、そこから根と葉が出てきます。そこで、根の部分を土の入った育苗(いくびょう)ポットで受け止めて、抜け落ちないように根本をピンで留めて育てます。一番最初の芽を「太郎くん」と呼びますが、太郎くんは発育が良くなかったり、お母さん苗(親株)からウィルスを受け継ぐことが多いので、使わないそうです。つまり、2番目の「次郎くん」や3番目の「三郎くん」を育てることになります。100個以上の育苗ポットに専用の土を入れるのも一苦労ですし、初夏の蒸し暑い時期の苗取り作業はとても大変です。特に今年は雨が多かったので、6月に作業できなくて、一番暑いこの時期になってしまい、ますます大変そうです。
イチゴ狩りは、食べる人にとってはおいしいばかりですが、お母さんのように育てる作業をしている農家さんには苦労の連続です。そのありがたさをあらためて学びました。
僕は、収穫の手伝いはしますが、「苗取り」のような作業はまださせてもらえないので、できるようになったらいろいろ積極的に手伝いたいと思いました。
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