「リサイクルブックフェア」の取り組み(航史記者)
くまモン記者団の、航史記者(上天草市)です!
今回僕は、上天草市にある「本と歴史の交流館イコット(上天草市立大矢野図書館)」をご紹介します。
イコットは、令和5年10月1日にオープンしたばかりの上天草市自慢の施設です。その前身は大矢野森記念図書館でしたが、建物が老朽化し雨漏りに悩まされていました。また蔵書も少なくて、英語の絵本のようなジャンルは全くありませんでした。場所もバスの通っていない高台にあり、長い階段を上らなければならないことから、体の不自由な方や高齢者には使いにくい立地でした。
一方、新しくできたイコットは、大矢野町の中心部にあります。国道沿いで、すぐ目の前にはバスターミナルや道の駅さんぱーるもあり、通いやすくなりました。大きなガラス張りの建物でとても解放感があります。本もたくさんあって、置いてあるジャンルも豊富です。館内は勉強したり読書したりするスペースも広く、かつての図書館のときよりも多くの利用者を見かけるようになりました。
このイコットには交流スペースというものがあり、そこではいろいろなイベントを開催しています。6月11日(火)~23日(日)までリサイクルブックフェアがあるという情報を得たので、図書館の人に取材を申し込み、さっそく行ってきました!
Q. どういうフェアですか?
A. 大矢野図書館へ寄贈された本のうち、すでにある本や受け入れできなかった本などを無料で希望者に配布しています。
Q. 年に何回くらい開催していますか?
A. 去年は2回、今年は3回予定しています。
Q. フェアは人気ありますか?
A. あると思います(笑)。去年は1,800冊並べて1,300冊ほど持ち帰っていただけました。
Q. 誰がこのフェアを思いついたんですか?
A. 6人いる職員みんなで意見を出し合って企画しました。
Q. フェアによるメリットは何ですか?
A. 読まれなくなった本が、廃棄されずにまた新しい人の手に渡ることです。
Q. どんな本が並んでいますか?
A. いろいろな本がありますよ。小説、絵本はもちろん、「るるぶ」など旅行雑誌や月刊誌のように情報が次々にアップデートされる雑誌については都度新しいものに置き換えていくので、古くなったものを毎回フェアに出します。
Q. そういう雑誌でも持ち帰る人はいるんですか!?
A. 案外そういう方は多いんですよ。雑誌は気軽に眺めているだけでも楽しめますからね。
Q. 主にどんな人が利用していますか?
A. 子どもから高齢者まで幅広い年代層に利用されています。フェアのことを知らずにふらっと立ち寄られて、本を眺めて持ち帰ってくれる人も多いですよ。
Q. 無料で本を配って、図書館は損をしないんですか?
A. 公共施設として損はしていません、大丈夫ですよ(笑)。
Q. 引き取り手がなくて、残った本はどうするんですか?
A. 次のフェアにまた並べます。しかし長く展示して傷みが目立つようになった本は残念ですが廃棄することになります。ですから、ぜひたくさんの人たちに1冊でも多く持ち帰っていただきたいと願っています。
― 取材のご協力有難うございました!
お話をうかがって、このリサイクルブックフェアはSDGsの視点からとてもいい取り組みだと感じました。古くなった本を誰かに引き取ってもらうことで、廃棄される運命の本が捨てられずに、必要としてくれる人の手に渡るからです。このことはSDGsの目標のひとつ、「つくる責任、つかう責任」に当てはまることに気付きました。
今年はあと2回あるそうなので、みなさんも利用してみてはいかがでしょうか。僕も今回4冊の本を持ち帰ってきました。大切に読もうと思います!
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