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小川基金(那奈実記者)

こんにちは! くまモン記者団の、那奈実記者(菊池市)です。

菊池市泗水町にある「小川基金記念碑」の前で立ち止まり、その金色の文字に見入っていました。この基金が私の祖父のいとこ、小川水宝おじさんによって始められたことを知り、誇らしい気持ちでいっぱいになりました。

おじさんは、生まれ育った泗水町の子どもたちが夢を追いかけられるようにと、なんと10億円という大金を寄付して、この「小川基金」を設立しました。この基金は、経済的な理由で教育の機会を諦めざるを得ない子どもたちを支援するための給付型奨学金制度です。特に学業成績が優秀な生徒に対し、進学や学びの道を支えるために用いられています。返還義務がないため、学生たちは安心して学業に専念することができます。

基金の設立当時、母も東京にあるおじさんの会社で働いていました。母は曾祖父とともに、この基金の設立に尽力したそうです。母が「泗水町の未来を作りたい」というおじさんの情熱に触れて、自分も何か力になりたいと強く思ったのだと言います。

おじさんは、とても行動力のある人だったそうです。母は「おじさんはまるでブルドーザーのように、困難を押しのけて突き進む人だった」と話してくれました。だからこそ、この大きな寄付を決断し、地域の未来を支える仕組みを作ることができたのだと思います。しかし、基金が設立されて間もなく、おじさんは交通事故で亡くなってしまいました。

小川基金の給付条件には学力や経済状況が含まれますが、それは単に支援を受ける人を選ぶためだけではなく、地域の未来を真剣に考え、夢を持つ子どもたちに確かなサポートを届けたいという願いの表れです。この基金は、泗水町や菊池市の子どもたちが学びを通じて可能性を広げるための道しるべとなっています。

この基金の存在は、SDGsの目標「質の高い教育をみんなに」に深くつながっています。すべての子どもが平等に教育を受けられる環境を作ること、それが地域社会や未来の発展の基盤となります。さらに、地域全体が協力して支え合う姿勢は、目標「住み続けられるまちづくりを」にもつながっています。

泗水町の空の下、記念碑を見上げながら、おじさんの「教育への想い」を感じました。その想いが地域の子どもたちの未来を照らし続けているのだと思うと、私もこのバトンを受け取り、未来に向かって一歩ずつ進んでいきたいと思いました。

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