見出し画像

熊本の空と景観(雪記者)

くまモン記者団の、雪記者(熊本市)です!

今年も熊本の夏は、とても暑いです。ですが、青い空と白い雲を見たら、暑いけどとてもさわやかな気分になります。夜になると、星や月がとてもきれいに見えて温かい気持ちになります。

私はおもしろい形の雲を見つけることが好きです。毎日、熊本市の空に雲を探していると、広い空のずっと遠くまで雲が見えるなと感じました。なぜ旅行などで行った大都市圏と比べると、熊本市の空が広く見えるのか、疑問に思いました。それは、熊本市には高い建物がないからかなと思いました。それ以外にも、熊本市の街の空について気になったので、熊本市役所都市デザイン課の黒木さんにインタビューをしました。

質問1:空が広く感じるように何か工夫していることはありますか?
・熊本城や水前寺成趣園の周辺など、昔から市民や熊本市を訪れる人に愛されている地域では、高い建物が建たないよう、高さのルールを決めています。また、熊本市らしい景色を見ることができる場所「視点場(してんば)」 を決めて、そこから見える景色を守り、よりよい景色へとつなげる取り組みを行っています。視点場は熊本城、水前寺成趣園周辺の他、江津湖や熊本駅周辺、白川にかかる橋の上などに設けられています。

質問2:街の明かりで工夫をしていることはありますか?
・2021年に「熊本市光のマスタープラン」 をつくり、
(1)商店街や住宅街、公園など、まちの特徴に合わせた明かりの照らし方や器具の選び方
(2)これまで大切にされてきた自然や歴史文化を効果的に見せる方法
(3)人や地域のつながりを高める光の使い方
など、熊本市がめざす夜間景観の方向性を決めて、まちの明かりをデザインするときの参考となる、よりよい夜間景観をつくる方法を紹介しています。
・市民の皆さんに明かりへの興味を高めてもらう取り組みとして、地域のイベントに合わせて歴史的な建物や樹木などをライトアップし、魅力的な夜間景観をつくり出す「ライトスケープ・キャラバン」 を行っています。

質問3:熊本の空は、とても青いと思います。何か秘密がありますか?
・空気中にごみやチリなどが少なく、空気が澄んでいると、そうでない時に比べて空がより青く見えるそうです。
・熊本市は、東京や福岡 などの都市に比べると排気ガスや大気汚染の影響が少なく、比較的空気が澄んでいるので、空がより青く見えるのではないかと思います。
・阿蘇山や金峰山などの山に囲まれ、水や緑などの豊かな自然が、身近な場所に広がっていることも、空が青く見えることにつながっているかもしれませんね。
・上江津湖中ノ島橋や泰平橋は「視点場」にもなっています。青い空に川や湖の水色、樹木や棚田の緑が映えてとてもきれいです。良い景色に「青い空」は欠かせない要素のひとつなので、一緒に守っていきたいですね!!

インタビューに回答してくださった、熊本市役所都市デザイン課 黒木さん、そして協力してくださった熊本市役所のみなさん、ありがとうございました。

インタビューをしたことで、私が考えていた「高い建物がない」というのは、「熊本の景観を乱さないようにするために、建物の高さのルールを決めている」ためだと分かりました。ルールに従った街づくりなど、さまざまな取り組みのおかげで、空を広く感じられることができると知ることができました。

他にも、よりよい夜間景観を作る方法の「熊本市光のマスタープラン」があります。3月に家族で加藤家の菩提寺で開かれた「本妙寺桜灯篭」へ行きました。修復工事が完了した仁王門と、満開の桜、地域の方々が作成した灯篭の光の組み合わせは、みんなに教えたくなるくらいとっても綺麗だと思いました。これは市民に明かりへの興味を高めてもらう取り組みの「ライトスケープ・キャラバン」だと学び、地域のイベントが歴史的建造物や樹木のライトアップでパワーアップすることを実感することができました。

また、熊本市の空が青く見える秘密も教えてもらいました。空を比べてみることがなかったので、地域によって空の青さが違うことにとても驚きました。私は自然が豊かだと聞き、豊かな自然が身近に広がっていることは、とても素晴らしいことだと思いました。

私は景観がきれいで歴史的な建物などがある熊本が大好きです。私が大人になったときも変わらない青くて広い空の熊本であるために、私にできることはなんだろうと考えました。

まず、ごみをなるべく減らすことです。ごみの量を減らしていくことで、燃やすときに出る二酸化炭素の排出量も減らすことができます。私は物を買うときに、「本当に必要か、どのくらい使うか」を考えて買いたいです。また、乗り物はできるだけ自転車や路面電車など、二酸化炭素の排出量が少ない乗り物を使いたいと思います。他にも熊本市は、二酸化炭素を吸収してくれる樹木が豊かです。それらを守ることと維持することも必要だと思いました。

歴史的な建物や豊かな自然を伝え守るだけでなく、共に魅力的に見せる方法をたくさん考えて、大切に守っていきたいです。熊本に住んでいる人たちも、そして熊本に来た人たちも、熊本の青くてきれいな広い空と場所によって違う空の色を感じて欲しいと思います。

#国連を支えるこども未来会議
#SDGs未来都市
#熊本県
#くまモン
#くまモン記者団
#こどもの目線で地域の魅力を発信
#雪記者

いいなと思ったら応援しよう!