お母さん 脳梗塞と診断された
第2章 それ、脳の病気じゃないか?
母と連絡がとれて30分が経過した。なかなか待ち合わせの場所に到着しない。母に電話をかけても「それ、あれ、うん、わかった。」ばかりでわたしは、どうすればいいのかわからず旦那のかずきに電話をした。
かずき「はい。どうしたの?」
なつき「もしもしかずき、仕事中にごめんね。お母さんの話し方がおかしい。」
かずき「どうおかしいんだ?」
なつき「なんか、話し方がつじつまが合わない内容でいつものお母さんじゃないみたい。待ち合わせ場所に到着してもいい時間なのにいないのよ。」
かずき「・・・・なつき、それ、脳の病気じゃないか?お母さん病院に行ったのか?」
なつき「先月、脳が冷たいってことでかかりつけで高血圧のお薬だしてくれる先生を受診したって言っていたけど、脳は別に異常ないってに言われたみたいよ。」
かずき「よくわからんけど、受診すすめたほうがいいよな。」
なつき「とりあえず、わからんからお母さんと話しをしてみる。頭が冷たいって発言は精神疾患の可能性もあるし。話しをしておかしかったらお父さんに相談するよ。」
私は、電話を切り、お母さんが無事到着するのを待っていた。すると、ファミレスの駐車場でおびえながら私のところに小走りでくるお母さんを発見した。
母「ごめんね、ごめんね。」
なつき「あれ?」
右眉毛のあたりにひどいかき傷があり、髪はぼさぼさ、化粧もしていないひどい格好をした母が目の前にいた。
私は、ファミレスで母の話を聞くことにした。
第3章 お母さん、なにがあったの?・・・に続く。
【失語とは?】
母幸子はなつきの質問に対して、「それ、あれ、うん、わかった。」と言いたいことが伝えれない状態でしたね。失語とは、脳の損傷が原因で、読む・書く・話す・聞くなどの言語機能が失われた状態です。
【精神疾患とは?】
気分の落ち込みや幻覚・妄想など心身に様々な影響がでる疾患の事をいいます。脳内の神経伝達物質の乱れによっておこるといわれているうつ病や双極性障害(躁うつ病)、統合失調症がよく知られています。
参考文献
☆病気がみえるVol.7脳・神経 医療情報科学研究所 メディックメディア