マンドベース突撃レポート
マンドローネ弾きの皆様はじめまして、くまがいと申します。
普段は武蔵野大学マンドリンクラブと関東にある社会人団体でマンドロンチェロを弾かせて頂いています。
マンドローネ歴は関東某大学所蔵のものを数回触らせて頂いたことがある程度です。
そんな私が、今回#マンドローネAdventCalendarに参加させていただいたのは発起人のいしかわけんじ(@oqzl)さんから、
「最近マンドバスを見に行った(人)」1日目「マンドローネ系統樹」
「誰かレポートしてくれないかな…?チラチラ」11日目「大きな弦楽器たち」とご指名を受けたからです。
マンドロンチェロからの刺客では無いので仲間に入れてください。
さて、本題の「マンドベース」について語らせていただきます前に、そもそも「マンドベース」とは?という説明を簡単にさせて頂きます。
マンドベース(マンドバス)とはマンドリン族の最低音楽器と考えられ、鉄弦を使用、調弦はコントラバスと同じ、「E,A,D,G」です。
コントラバスと同じようにエンドピンを用いますが、エンドピンをどこにつけるかは、立って弾くか、座って弾くかによって異なります。
日本に何台あるかは不明、マンドローネよりもさらに希少な楽器だと思います。
そんな希少なマンドベース、なんと京都の鞍馬口「一木楽器店」様に実物がございました!
なぜ関東から京都、それも鞍馬口?という話は置いておきまして、(同志社大学に通う(通った)マンドリン関係者の方々には「見慣れたフォルムだけど化け物みたいの」と長年謎に思っていた方もいたみたいです。)
たまたま京都旅行中にその事を知り、突撃してきました、というのが今回の本題です。
紅葉も盛りを迎えたある日、「おはようございます〜あの、店頭のマンドベースを拝見させて頂きたく伺ったのですが…」
いきなりこんなことを言い出した私に
「写真?どうぞどうぞ、店の前まで出そうか?」「実は私もこの楽器についてよく知らないんだけど」とおっしゃりながらとても優しく接して下さり、思う存分見学させて頂きました。
一木楽器様、本当にありがとうございました。
そして見せて頂いたのがこちら……
長年店頭の出窓(写真左奥)にディスプレイされているので見た目はだいぶ古びてしまっている、製造年は戦前ではないかとのことでした。
弦は4本単弦で、本来は全て鉄弦の巻線ですが、この楽器は最低音弦は当時(店主様が譲り受けた時)のもののまま、高音弦3本は失われていたため、コントラバスの弦を代わりに張ってあるということでした。
また、マンドベースを1度でも調べたことのある人がぶち当たるよく分からない場所から生えたエンドピン、これはコントラバスのように収納可能ではなく、ローネエンドピン(ローネ棒)のようにその場で本体に刺して使うように見えました。
しかし、エンドピンは最初からなかったそうで、実際あの角度で生えているところは見られませんでした。(残念ながら写真はツイートしたもので全てです。)
そういうわけで、残念ながら今回マンドベースの音色を聞くことは出来ませんでした…
マンドベース突撃レポートは以上です。
なぜ突撃にいたったのか、さらに詳しい会話やその後についてなどはまた機会がありましたら詳しくお話したいと思います。
また、マンドベースについての情報は随時募集しております。なにかご存知の方がいらっしゃいましたら、くまがい(@kumako05060)までおよせ頂けると嬉しいです!
次回鞍馬口にお邪魔する際に店主様にまとめてお伝えしたいと思います。
それでは長々とお付き合いいただきありがとうございました!
あと2日間楽しみにしております!