見出し画像

019.実務経験は購入するものではない

どの分野でも、学校や独学で勉強した内容だけでは実際に仕事するときに足らないことたくさんあるかとおもいます。プログラミングもCG制作も。。。信じられないくらいのスピードで進化しつづける分野なら尚更。

そういう分野の会社では、エンジニアを育成すること=自社の技術レベルの向上に直結するわけです。

当然、未経験エンジニアも入社すれば適材適所に配置され案件を重ねるたびに技術向上されることが望ましいわけですが、

現実問題、未経験だと採用されづらいこともあったりします。それは何故かというと、会社が未経験者に時間かける余裕がなかったり、経験者の方が仕事が早く仕事がすすむ場合が多かったりするからです。

今、職人域のエンジニアさんも、数十年前の入社当時は未経験だったりすると思うんですが、時代の流れですかね。

なかなか大変な世の中です。

そんな状況の中、

「未経験エンジニアのために実務経験を売ってる」ベンチャー会社が登場したようです。ネット記事でみつけました。あえて社名は控えさせていただきます。

医療事務の仕事を辞めて現在制作業をしている私からすると「実務経験を売ってる」ってどういうことなのかとっても不思議でした。

その企業のホームページをのぞいてみると、事業内容は"未経験エンジニアを育成 / アプリ開発 / ITコンサル"とのこと。

未経験エンジニアを育成する事業の仕組みが【登録→仕事をえぶ→お金を支払う→現場のエンジニアとともに仕事をする】 というもの。ここでポイントなのが自社のエンジニアとかいてないところ。私の勝手な想像ですが、育成するシステムは事業として存在するけど、育成自体は外注のエンジニアさんだったらもうなんかすごいなと。その外注さんそんなに余裕あるのもすごい。

日本語というのはほんとに難しいですね。同じ言葉でも、実際の仕組みの受け取り方の違いで想像してたのと違うと感じてしまいました。

エンジニアの卵でもエンジニアでしょうに。

専門知識もった人に仕事してもらうこと と 実務経験を売る っていう組み合わせが私にとっては不思議でした。

この企業、弁護士つけて法律上問題が発生しないようにしてるから。。。ベンチャー企業って発想と具現化するエネルギーだなぁと。

私の考えですが、

転職考えてる方、実務経験はお金で買うものではないですよ。頭にチップを埋め込んで仕事をするような時代だったら納得できますが。専門の知識をもって仕事したらその対価としてお金が発生するのです。ですが、最初から高額の仕事を頂くことはまず難しいのではないでしょうか。

実務経験はあくまで経験です。地道に経験を積み重ねていかないと他人様からの信用は得られません。お金は一番最後についてきます。

映像制作の仕事はじめた10年前はほんとうに大変でした。奥さんに「ごめん今月の家賃払えない」と何度いったことか。

転職はメリットもデメリットもあると思います。実経験をいかした転職なら何かと役立つかもですが、畑違いの業界へ転職の場合は、腹くくって清水の舞台から飛び降りないと続かないと思います(私の場合は、仕事ないのが3年続いたら向いてないからあきらめよって感じでした)。

特に、個人事業する場合は、自分のやったことは全て自分にかえってくるし責任の所在は本人にしかない。自分なりのルールつくれないと継続難しいかも。怪しい勧誘が多いし人を見極める力が必要かなと。

どんな分野にも、未経験者はいます。

未経験だからこそのあなたを活かせる出会いがありますように。




いいなと思ったら応援しよう!