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別荘?田舎の空き家あるある

田舎の空き家の掃除や草引きの話をすると、

「え~、別荘があるの。いいなあ。」

と言われる。実態は・・・うらやましがられるようなものではないかも。

 田舎の空き家あるある①

 家に入るとすぐに殺虫剤をまく。「ぶぅぅ~~ん」蚊がすぐに寄ってくるからだ。もちろん、家に入る前に虫よけスプレーも使っているが、やぶ蚊はそんなことではへこたれない。それにしても、ふだん人がいない家の中で待ち構えているって、あまりにも能率が悪いのでは?卵を産むためにメスの蚊だけが血を吸うという。必死に生きていて健気だが、私も刺されるのはいやだ。

 いつ来ても、窓際に大量の虫の死骸。蛾、ハエ、アブ、トンボ、なんだかよくわからない甲虫。その掃除から始める。隙間から勝手に入ってきて、出られなくなって人の家で死ぬのはやめてほしい。

 入り込んでくるのは、虫だけではない。台所の土間の隙間にはトカゲが出入りしている。蛇じゃないから許す。虫も取ってくれるし。イタチが入り込んでくることもあったが、留守中に食べ物を一切残しておかなくなってからあきらめたようだ。

 夏にはツバメが土間に飛び込んでくることもある。空き家になる前はずっと開け放した玄関から出入りして天井に巣を作っていたので、その子孫かもしれない。でも、今は留守が多くて閉じ込めてしまうことになるので、絶対に入れてしまわないよう、玄関の網戸を開けないようにしている。子どものころ、ツバメのひなを狙って夜中に青大将が天井を這う音がして、それはさすがに恐ろしかった。

田舎の空き家あるある②

 2週間ほど留守をすると、葛が伸びて玄関や裏口まで攻め寄せてきて、ホラー映画のようだ。もちろん、通路や庭、田畑も雑草があっという間に伸びる。「田舎ぐらし、それは音もなく忍び寄る草との、終わりのない闘いである・・・。」BGM[進撃の巨人]

 電動の刈払い機。30分の充電で起動時間連続20分、という説明を見て、「なめとんかい!」と思ったが、結局、軽さが一番なので買うことにした。それに、体力のない私には、20分作業をして30分休憩というのが実はちょうどいい。充電している間に、墓参りに行ったり、家の掃除をしたりすることができる。写真もちょこちょこっと撮る。今回は家の前と裏の道路わきの草を刈った。畑まで手が回らなかったので、また来週。

 田んぼの間の細い坂道を小学生が自転車で通るらしい(近道とは思えないのだが)。桑の木が横に大きくなりすぎて、ちょうど子供の目の高さに枝がたくさん茂っているので、それも枝切りばさみでバンバン切っていく。上を向いて作業をするので、けっこうキツイ。

 ふと見ると、私より年配の男性がずっと上の田んぼで作業をしておられた。近くの家から頼まれて、シルバー人材センターから来ているそうだ。たまにやってもへとへとになる仕事を毎日、淡々と、よその家の分までしておられる。かっこよすぎる!

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 と、文句をいろいろ言ってるけど、こういう景色が当たり前のようにどこでも見られる暮らしはやはりすてきなのだ。

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