ローカルニュースで見た、女子アナのあんな顔
ここのとこ、テレビを見ることがめっきり減った。
ほぼYouTubeか、アマプラしか見ない(ネトフリなど、他のサブスクは節約のため退会した)。
テレビのなにがイヤって。
とにかくCMが多すぎ。
そして、CMがあけると、謎の10秒戻し。
「これさっき見たやん!」とイラっとする。あれ、なんでしょうね。10秒戻し。
テレビを見るとすれば、もっぱらNHK。まぁ、意外と面白い。
これが大人になった証なのか(笑)
そんな、非テレビ派なんだけど、18時半からのローカルニュースは、欠かさずチェックしている(民放だけど)。
理由は、そのタイミングしかニュースを見る時間がないから。
そして、実はもう一つ理由がある。
ちょうど夕飯の時間なので、ご飯を食べながら、ローカルニュース。
19時になったら、お茶を飲みながら、NHKの全国ニュース。
わたしのテレビとのお付き合いは、こんな感じ。
ある日、いつものように18時半からローカルニュースを見ていると「では今日の特集です」と、約10分ほどの特集が始まった。
今回は「変わった鳴き声のカラスを追跡する」というものだった。
く、くだらねぇぇぇぇ!!!
い、田舎ネタすぎぃぃぃ!!!
「カラスってカアーと鳴くのが一般的ですが、なんとカッコウ、と鳴くカラスがいるという情報を得て、ここ〇〇町にやって来ました」
とまずは住民に聞き込みをする、男性リポーター。
その結果、とある交差点の信号機付近で、そのカラスを目撃をする住民が多いのがわかった。
しかし、結局その日は、当のカラスに出会えず、リポーターは視聴者が撮った動画を持って、野鳥の専門家を訪れた。
「どちらかというと、カアーと鳴きたくても喉の異変で鳴けないのかもしれません」
と言う専門家に対して「でも、頭がいいですから、信号機の音を真似をしてる可能性もありますよね?」と食い下がるリポーター。
「まあ、当の本人に聞いてみないとわからないですね」
と、専門家は苦笑いだった。
歩行者信号が赤に変わる時の「ピコン、ピコン」という音を、頭のいいカラスが真似をしている、という特集にしたかったのだろうが、どうも、うまく編集できなかったのだろうな。まさか「やらせ」をするわけにはいかないし。
なんか、その、制作サイドのモヤモヤが伝わってきて、わたしはクスっとした。
そして、スッキリしないままVTRが終わり、スタジオに戻ってきた。
「カラスご本人がお話ししてくれれば、真相はわかったかもしれませんね」
と、女子アナウンサー。
おー!若いのになかなか、洒落たこと言うじゃん(台本かもしれんが)!
それに対して、隣にいた10歳くらい年上の先輩(男性アナウンサー)が
「これは、まさに、カラスの勝手でしょ〜!ですね!ハハハ」
と、志村けん師匠の、替え歌ギャグをぶっ込んできたのだ!
たぶん、アドリブだ。
一瞬だが、スタジオが静寂に包まれた。
女子アナのものすごい冷めた表情が、先輩が放ったアドリブの、スベリ具合を物語っている。
ちょっと田舎くさくて可愛い女子アナも、そんな顔するんだ!って顔だった。
「では、気になるお天気情報です。〇〇さーん」
その女子アナの素早い方向転換に、わたしは、笑いを堪えていた。
わたしが、ローカルニュースを見る理由。
その時間しかタイミングがないことと、もう一つ。
まじめなニュース番組でこうした小さな放送事故(?)が、たびたび起こるのが楽しいから、なのだ!
世の中、戦争だの、闇バイトだの、物価高騰だの。
暗い話ばかりだが、地方のニュース番組を見ると、くだらなくて、ほっこりすることが多い。そんな話題もいいではないか。
世の中、捨てたもんじゃないな、と思えてしまう。
地方に住んでいるあなたも、ぜひ地元のまじめな(ここ大事)ニュース番組を見てください。
女子アナの、あんな顔を見れるかもしれませんよ(笑)