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アンソロジーは自分探し
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正月用にと積読買いした本をどれから読もうかと迷いながら手に取ったのは
おいしいアンソロジー スープ
好きな作家さんの本をバーっと読む私には未知の世界だった
え?三島由紀夫氏が?北王子魯山人氏が?スープについて書いてるん?
物珍しさに後押しされて読み始めたけれど
「なんかなんかなんよ」
最後まで読めないものが出てきた
文章も言葉も素晴らしい。なのに温かいスープが喉から胃に落ちていくあの感覚がどうにも落ちてこない。
「なんでやろか?」
ふとカサついた右手人差し指を見つめてなにか光った。
「これなんか!」
私は本が好き文字も言葉も好き
もちろん自分のカサカサになってる指も好き。だけどささくれた指を触るあの違和感みたいななんとも言えない感触に似ている。
ひろーい世界から探し出す自分の好きな小さな世界
本好きはアンソロジーから自分探しにたどり着く。
「決して嫌いちゃうねんよ!ちょっとだけちょっとだけなんかなんかやねん」
なんななんかを探すにはアンソロジーは最高の教科書かも
当分アンソロジーにハマることにしよう