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ウィンメディックスにご用心

ウィンメディックスという会社をご存知ですか?
私が初めてこの会社を知ったのは2022年10月の事です。

AYさんという人が、某所でやるイベント用のDVDを盗られたとか何とかで困っているという事で、人づてに聞いたのが始まりです。
相談に乗って欲しいと言われて、この会社と社長の白木茂に関してちょこちょこと調べたのでしたが、まとめてはいませんでしたね。

そのAYさん曰く、何でも「イベントのスタッフで入ってきた人達が、ほとんどウィンメディックス関連の人で、未公開株を聴衆に売ろうとしている」ということでした。
その人達に「商売するのをやめて欲しい」と言ったところ、上映用のDVDを長野支社の支社長にとられてしまって、取り返すとかそんな事を言ってました。

支社長の名前は聞かなかったんですが、本社社長の名前はわかりました。
Wikipediaにも載ってるんですが、白木茂と言います。

白木茂 ウィンメディックス代表 (wikipediaより)

Wikipediaだと白木茂のページは今(2023年7月)では「主催関係者による情報によって書かれている」とか「人物の特筆性を満たしていないおそれ」という但し書きが書かれていますが、調べた当時(2022年10月)は、さも『時代の寵児』かのように書かれていたのですが、いかんせん中身がありませんでした。

今は書かれるようになった注意喚起そのものの内容ではありますが「なんでこの人が載ってるんだろ?」「ウィンメディックス以外で運営している社団法人て、登記しただけで活動実体がないよね?」と考えたのを思い出します。

まず誰が書いたのかと調べて、疑義をWikipediaに訴えようとしたところ、私の方が『要注意人物!』であるかのような警告を受けて閲覧が出来なくなったのを思い出します。誰かしらWikipediaに影響力を持つライターを雇って書かせた記事なのか、それとも書いた人物が懐柔されたのかも知れません。
なんにせよ、うさん臭い記事です。

さて、この白木茂が率いるウィンメディックス社ですが、当初は
「薬の問屋をやっている」
という事で私の所に話が来ました。
ここで、ちょっと私の興味がひかれ、前のめりに調べたんです。

どういう事かというと、『新型コロナワクチン』の接種事業にも薬の卸問屋が関わっていて、ウィンメディックスがこの問屋であるなら、大物が釣れるかもしれないと思ったんですね。

『新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する手引き』(厚労省)から抜粋

社名も『ウィン』となってて『Windows』絡みっぽいですし(笑)
設立したのは平成28年3月11日!?


つまり最初は、ワクチンのトンネル企業として、利益をガッポリ稼いで(稼ぐために起業して)、荒稼ぎが終わったから株を売って、逃げようという魂胆かな?と考えたわけです。
ワクチン事業は超莫大な金が動く国家事業ですからね。

中抜き(トンネル)企業というのは、こうした大掛かりな国家事業だと、うじゃうじゃ出てきます。
2020年の春から夏にかけて、中小企業向けの補助金申請の時も、無料相談所が沢山できて、両国駅近くのところに行ったのですが、いるのは派遣社員と思われる若者だけで、担当の公務員に相当する人は誰一人いませんでした。
『相談』というよりは、PC入力できない人のための『入力代行』しかやってません。どうせパソナでしょうね(笑)

アベノマスクの時の福島の企業も指摘されていましたね。
『ユースビオ』という会社で4億円分を受注という事ですが、プレハブの片田舎にある無名の商社だそうで、調達さえしたかもアヤシイという具合です。児玉誉士夫でさえ、関東軍のための物資は入手して巨万の富を築いたのですが、名前を貸すだけで儲けるとはトンデモない奴らです。


ネット上に転がっていたトンネル企業『ユースビオ』の写真

ウィンメディックスもこうした中抜き企業の一つかと思って、登記簿謄本を取り寄せて調べたのですが、実は違いました。

ウィンメディックスの営業は講演会や書籍販売などに限られていて、ざっくり言えば『講演ビジネス』『コンサル業』と言ったところでしょうか。
水の販売もしているようなので『ラベルビジネス』も該当しそうです。
『メディカルツーリズム』というのもありますが、どうも実態はなさそうですね。

*ラベルビジネスというのは、何かしらの製品に自社のラベルを貼り付けて販売するビジネスです。カークリーナーとかワックスなんかではよくありますし、サプリも似たような形で自社製品として売る形態なんかもあります。

こんな調子で調べた結果、白木茂とウィンメディックスが一体どんな人物でどんな企業であったのかというと、とるに足りないであろうと結論づきました。小物なんでしょう。

白木茂の主張は「娘ががんで死んだ事がきっかけで、医療に関して調べ、社会貢献の出来る起業を始めた」という事ですが、その割には学歴や資格面でも何かしらの習得があった形跡はありません。
本人の出自も不明ですし、妹がいたのかどうかも明らかにはなっていません。つまり、本人がそう言ってるだけなんですね。

そして、複数の社団法人の代表理事などもやっているのですが、どの法人も活動実績がありません。海外にも進出しているとしていますが、実際のところ、登記上の貸オフィスのようなところばかりであって、こちらも活動実績な何も見当たりませんでした。

ロンドンのオフィスやスイスのオフィスも調べていくと、名義貸しのビルのようで営業実態はないようです。

そして、ウィンメディックス社は薬(医薬品)の卸業のようなことは出来ないのではないかと思われます。販売免許のようなものも持ってはいないようですし、そもそも薬剤師の免許を持った人もいないようなのです。
一応、登記簿には書いてありますが、取引先とか全く出てこないんですよね。この業界はもう既得権益で固められてるはずです。
医療関係者に聞いても、ウィンメディックスというのは知らないそうなので、新進気鋭のという訳でもなさそうです。
本当に問屋業なら、そこそこの倉庫なんかもあってもおかしくないですし、MRなんかもいるはずなんですよね。

どうもウィンメディックスは体裁を整えるのはうまくやって、中はすっからかんなという印象を受けます。

役員に一人、医師がいるのですが、ここではその暴露は控えます。
恐らくは名前を貸しただけにすぎないと思われます。

その根拠として、この医師のクリニックではコロナワクチンをガンガン打ちまくっているんですね。ところが、白木社長の講演会では、コロナワクチンの危険性を訴えたり、その背後の組織についての話なんかで、聴衆の心をつかむという手法がとられていて、整合性がとれません。

(まぁ、この時点で、この白木茂と反コロ反ワクとは親和性があって、くっつきやすい、もしくは取り込まれやすいと言えます。)

その他、役員にはいろいろな人が名を連ねていて、司法書士なんかもいますが、ある日を境に手を引いて役員から外れる人が続出してます。

恐らくは未公開株の売買で稼ぎ終えた人達が、手を引いて、手元にババが残った人達がせっせと新規購入者に高値で売るという事を繰り返しているのと、株の売買数によって配当金が多くなったりという格付けがあるそうで、それで新規のカモを確保するために反ワク集会に顔を出すようになっているようです。

うさん臭さは山ほどあっても、なかなか犯罪性もなく、口八丁手八丁の詐欺っぽいだけなので、なにか確実な証拠をつかみたいと思っていたところ、ウィンメディックス社のホームページの中の動画で、『ニッポンの医療を世界へ』というのを見ました。
これが、ある意味で調査を断念というか、あほらしくて「相手にするほどの事か?」と決定づける事になりました。

どんな内容かというと、
➡海外で日本の薬を欲しがっている人がいる
➡海外の医師と日本の医師を繋ぐというところに新しいビジネスがある
という事なんですが、海外の医師と日本の医師との間であれば、処方箋薬を流通させられるという事がすでに意味が解りません。なんで保険加入していない患者のためにそんなことをしないとならないのでしょう?
ちゃんと送られてるか不安だから、その解消のためにウィンメディックス社のブロックチェーン技術を使うとかも意味が解りません。この人たちはブロックチェーンをなんだと思っているのでしょう??
全編にわたり、なにやらドキュメンタリーのような構成をしていますが、こんな違法行為がまかり通る訳ないですね(笑)

まぁ、あまりにもばかばかしい案件に、私のやる気はダダ下がりで「もうほっとけ」とも思ったのですが、一応は相談された件でしたので、「金融庁にチクリでも入れたら?」とアドバイスしました。
どうせ、登録もせずに未公開株の売買をしているのだろうと、カマかけたわけですね。
そして、案の定、御用となります(笑)

3月9日朝日新聞より

社長らはがっつりと逮捕されました(笑)
私達が画策した事が功を奏したかどうかはわかりませんよ。

まぁ、80億(8億3千万)もの金を集めて、営業実態がセミナーとか水売るだけなんですから、資本金としての実態なんてないんですよね。だから、配当金が出たり、上場なんてないんですよ。

こんだけの金があれば、部品工場とか作ったって、結構な従業員の工場つくれますよ。10%の利益だとしても、そこそこいきますよ。

『株を買うという事』は投資にあたるのですから、ROI(投資利益率)ぐらいは計算してから投資しましょうね。決算書もださない、売上もわからない会社で出せるわけないですけどね(笑)

まぁ、ほぼ詐欺確定だし、たとえ100歩譲って社長が健康に関していい事やってたとしても、逮捕されるような事やっちゃだめですよ。


これで、めでたしめでたし、ウィンメディックス問題は解決となったはずだったんですが、、、


2023年7月20日谷本誠一コラボ講演

ここにきて(2023年7月20日)、元呉市議会議員の谷本誠一氏が、コラボ講演をやっちゃってます(汗)
谷本の名前で集まった聴衆が、「未公開株」の餌食になってなきゃいいですけど。

未公開株の譲渡や売買そのものは禁止でもないですが、はっきり言って、いつ紙切れになってもいいと思う人だけ買うべきことですからね。
売買のノルマがあることもオカシイし、集めた金の使い道(本来なら設備投資)も不明。多額の配当をうたってて、出されたのは少額一回。営業実態に乏しい。
これだけそろってれば、私が白木茂の立場なら、会社を倒産させて集めた金をもってトンズラしますけどね(笑)

もっと気になるなら、会社の謄本でも取り寄せて、調べればどんどんと出てくるんじゃないですか。私が当初手に入れた登記簿は、とあるジャーナリストにあげちゃいました。

個人ブログでも、株主総会の様子なんかをレポートしたものもありますし。
(株主報告に決算書さえださないらしいですけどね。)

まぁ、谷本さんに関しては、毎度毎度、狙われやすいですよね。
いままでも、

エアドゥ機降機事件
降機事件に関する裁判費用1000万円請求未遂事件
個人裁判におけるマスパセ介入事件
参議院選出馬未遂事件
統一教会介入事件
そして、ウィンメディックス事件

私が谷本さんに関して何かするのは、もう最後にします。

ウィンメディックスに関しては、今後、株券が紙くずに変わった時に、1万人を超える人達の恨みを一身に受ける事になるのは、非常に危険な気がします。そうした背後に気づかずに、さらに今までの事件にほぼ共通点があることに気がつかずに国政を目指すならご自由にどうぞ。

ついでですが、別件があって法務局に行ったので、ついでに登記簿謄本(全部事項)を取り寄せてスキャンしました。前見た時より役員が入れ替わったり、社長の住所も変わってたりしてます。
必要な方はDLしてください。
(でも有料にしておきます。法務局よりは安いです(笑))

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