技術士 生物工学 頻出分野攻略ーワクチンー
過去の出題
R6-5、R4-10、H30-8、H29-21
傾向と対策
過去に4回出題があるが、それほど細かく深い内容ではないため、基本事項を押さえておけば答えられる。
コロナをきっかけに量産化・販売されたRNAワクチンは、過去に出題がないため、そろそろ、出題されるかも。
ポイントのまとめ
1.生ワクチン
例: BCG
・ウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくしたもの(弱いけど生きてる)
・ウイルスや細菌が体内で増殖して免疫を高めていくため、接種回数は少なくて済む
・十分な免疫ができるまでに時間がかかる。約1か月。
・細胞性免疫と体液性免疫
2.不活化ワクチン
例: インフルエンザ、日本脳炎、ポリオ
・ウイルスや細菌の感染力を失わせた(不活化、殺菌)もの(バラバラの物質)
・誘導される免疫が弱いため、1回の接種では不十分。追加接種が必要。
・体液性免疫
3.トキソイド
例: 破傷風
・細菌が作る毒素だけ取り出して、毒性をなくしたもの
・数回の接種が必要
関連事項
アジュバント
ワクチンと一緒に投与して、ワクチンの効果を増強する目的で配合される物質。アルミニウム塩、スクワレン、などが使われる。
その他の出題トピック
ワクチンの研究や生産には、動物細胞が使われている。
昔は鶏卵が使われることもあったが、アレルギーの問題があり、使われなくなった。