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春秋の渡り時期に見れる野鳥 コルリ
コルリを関西で観察できるのは、コマドリと同様に、春と秋の渡りの時期です。
コルリは、中国南部・東南アジアなどで冬を過ごし、4月に日本にやってきて、北海道・本州北部で繁殖します。よって、関西でコルリを観察したいと思ったら、北海道や本州北部への移動途中の観察になります。
海を越えて移動してきた後、海辺の公園などに立ち寄るのはコマドリと同じです。また、秋の南への移動時期にも、公園に立ち寄ってくれます。なお、コルリの場合、秋とは言うものの8月には移動を開始し、9月の上旬には渡りは終わってしまします。
コルリは、漢字で表記すると「小瑠璃」。小さな青い鳥という意味です。オオルリに対して、小さな鳥と言うことで、コルリです。
オスのコルリとオスのオオルリの外見は同じような配色で、頭部から背中・尾・翼が青色で、腹部が白色です。オオルリとコルリの違いは、コルリが喉から腹にかけて、全て白色に対して、オオルリは、喉や胸が青色(黒色)で、腹が白色です。また、オオルリに比べて、コルリのほうが、少し暗い青色です。メスは全体的に緑っぽい褐色で、腹が白っぽい色です。
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コルリは、コマドリと同様に、地面におりて、食べ物を探します。観察ポイントは、コマドリと同じで、大きな木の根元や生垣、草むらにいる可能があります。また、暗い登山道や水場で遭遇することもありますが、こちらが発見すると同時に飛んでいってしまうことが多くあります。
4・5月の春の渡り時期も、8月中旬から9月上旬の秋の渡り時期も観察できますが、過去に観察したパターンでは、比較的、秋のほうが、のんびりしてくれるという感じです。春は、発見してもどこかにすぐに、飛んでしまう感じです。
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コルリは、裏山にも現れてくれます。水場の奥の茂みの中に隠れていて、たまに水場に出て来てくれます。ある時は、キビタキ、ヤマガラ、シジュウカラが裏山の水場で水浴びしているのを観察していると、見慣れない鳥がいると思ったら、メスのコルリが現れていたということもありました。
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こんな感じで、4月中旬から5月中旬にかけてと、8月中旬から9月中旬にかけては、コルリを探しに森林や都市公園に出かけています。